ブランド コンサルタント 兼 クリエイティブディレクター 水野 可奈子と「次世代を担うリーダー・若手たち」のトークルーム

ブランディングやデザイン制作に関わる様々なテーマを取り上げ、ゲストとともにトークを展開。リスナーの皆さまの視点でテーマと向き合えるよう、これからのアンティーグループを担うリーダーや若手をゲストとして招待し、クロストーク形式で進めていきます。これまでの経験や実績に裏付けされた、知識、ノウハウも交えながら分かりやすくお届けします。

独学でデザイナーのキャリアをつかんだ坂本さんの哲学
・#9 ブランディング思考は、習慣化できる！Vol.3

デザインチームとのコラボレーション企画 第2弾！！

新たなゲストとして、名古屋支社から事業部長の轟さん、アートディレクターの坂本 正隆さんをお迎えしてお送りしています。

前編にあたる今回は、アートディレクターの坂本さんがどのようにしてデザイン業界と出会い、デザイナーとしてのキャリアをスタートさせたのか、詳しくお聞きしています。

必死に、貪欲にチャンスをつかみ取りながら、自身でキャリアを切り開いてきたそのスタイルや考え方、惜しみなくクリエイティブに注ぐエネルギー、大変なときほど前向きになることができるマインドなどなど、世代を問わず良い刺激を受けるエピソードが詰まっています。

ぜひお気軽にアクセスしてみてください！

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#9のサマリ

テーマとポイントをリストにしています。どんな内容で盛り上がったのか、ちょっとだけ覗いていただき、詳細は、ぜひ、Apple Podcast / Spotify / Google Podcasts / YouTube にてお聴きください。YouTubeのコメント欄にはショートカットリンクも掲載しています。テーマを選んで聴いていただくことも可能です。ぜひ、ご利用ください。

0:00～ オープニング

前回の振り返り

前回は、「ブランディング思考は、習慣化できる！」をテーマに、盛岡支社から支社長の小田島さん、東京のデザインチームからアートディレクターの吉田 優美子さんをお迎えしてお届けしました。

前回のエピソード

本日の内容

引き続き「ブランディング思考は、習慣化できる！」をテーマに、本日は、新たなゲストをお迎えしてお届けしていきます。名古屋のデザインチームから2名「事業部長 兼 アートディレクターの轟さん」「アートディレクターの坂本さん」にお越しいただいています。

2:04～ 本日のゲストのご紹介（1）

名古屋 プロデュース＆サービスデザイン 第2事業部 部長「轟 最之さん」（2017年入社）

• デザイナー、アートディレクターとしてプロジェクトに携わる
• 昨年から名古屋支社で1事業部を任され、マネージメント業務に日々邁進中

ぜひ、こちらの記事もご覧ください

4:12～ 本日のゲストのご紹介（2）

名古屋支社・デザイングループ・アートディレクター 「坂本 正隆さん」（2019年入社）

• 中途でアンティー・ファクトリーに入社し、デザイナー、アートディレクターとしてプロジェクトに携わる
• インテリア、家電、美容関連の案件で、ブランドサイト、キャンペーンサイト、グラフィックなどの制作を担う

6:00～ 本日は、坂本くんを中心に進めていきます
デザイナーという職種に就くまでのキャリアを教えてください！

20代の大半は、デザインのデの字も出てこなかったが、デザイン業界に入るきっかけはこの頃にあったように思う

• 美大やデザイン系の専門学校などで勉強したことは一切ない　
• 普通の大学生活を送り、新卒で商社に就職し販売（ECの部署でMD マーチャンダイジング）に携わる　
• 20代の大半はこのような感じ　デザインのデの字も出てこない、縁がなかった・・・
• ただ、部署内で展示会関連のツールをデザインしたり、つくったりすることは行っていた　専門のデザイナーもいた　楽しそうだなと思い、この頃から独学で勉強をはじめた　
• 今思えば、ここにデザイン業界に入るきっかけがあったように思う

30手前でデザイナーとしてのキャリアをスタート！！
必死に、貪欲にチャンスをつかみ取る！

• 30手前にテレビメディア関連の制作会社に転職　ここで、デザイナーとしてのキャリアをスタート
• 独学で勉強しながら、デザインだけでなく実装まで携わる
• もっと成長したいと思い、この後デザイン事務所1社を経て、アンティー・ファクトリーに入社　現在に至る

12:14～ 満を持してアンティー・ファクトリーと出会った感じですが、入社のきっかけを教えてください

実は、2回目のチャレンジで入社

• 初回は不採用、笑　「もっといろいろなところを見てみなよ」とアドバイスをもらい出直す
• そこから2つの制作会社でデザイナーとしての経験を積み、アンティー・ファクトリーに再チャレンジ　
• この2回目のチャレンジで、無事アンティー・ファクトリーに入社

13:50～ ここまで坂本くんの歴史を振り返ってみてどうですか？ 轟さん

羨ましいの一言に尽きる

• いろいろな会社でいろいろな経験を積めていることが羨ましい　
• いろいろな視点を得られるきっかけになっていると思う
• 今の時代、仕事はすぐ結果を求められる　坂本さんの経験がここに活かされていると思う

14:40～ 再び出会ったアンティー・ファクトリーで、今どんな風に仕事をしていますか？
また、入社してみてどうでしたか？

入社前に良いイメージを持つことができた　このイメージは今も変わらない

• 入社する前、社内交流イベントに何回か呼んでいただけ、ここで会社や人の雰囲気を掴むことができた
• 大変な中でもすごく楽しそうに仕事をしている様子が伝わってきた
• 入社前に持ったこの良いイメージは今も変わらない

16:39～ 名古屋支社のチームビルディング力について、轟も一言！

家族より長い時間をともに過ごす仲間への配慮

• 私も入社前、フットサルなどの社内イベントに呼んでもらった　支社長の飯田さんが率先して行っている
• この背景には、「会社の仲間とは家族より長い時間をともに過ごす」「入社の前後でミスマッチがあるとお互いにとって良くない」「ミスマッチが生じないようにしたい」という配慮がある

17:12～ 名古屋支社の手腕について、水野も一言！

• そういうところが、やっぱり名古屋支社長の飯田さん（淳ちゃん）の凄いところ　素晴らしい手腕

17:24～ 今は、どんなお仕事をしていますか？

• インテリア、家電、美容関連の案件で、ブランドサイト、キャンペーンサイト、グラフィックなどの制作を担う
• アートディレクターとしての役割と、デザイナーとして自分で手を動かす役割、この両方がある

18:12～ 坂本くんと言えば「あの大変なプロジェクト」を思い出します
アンティー・デザインのブランドブックを制作するプロジェクト

壮大なプロジェクト　座組が凄い！！

• 中川社長に、実際に手を動かし、イメージボードをつくっていただいた
• それをWebサイトと会社パンフレットのデザインに落とし込んでいくという壮大なプロジェクト
• 今考えるととんでもないこと

19:45～ 「もう思い出したくないよ！」というところもあるかもしれないですが、どうでしたか？
当時のエピソードをお聞かせください

デザインにあたり「手に取った人がなんだこれ？！ となるようなものにして」とオーダーが！
それってどういうことだろう？？ と必死に考え、頑張った（坂本さん）

• 中川社長や水野さんから「手に取った人が何だこれ？！となるようなものにして」とオーダーが！
• 言葉を選ばずに言うと「凄いことを要求してくるな」と思った、笑
• 最初、砂漠の真ん中にポツンと放り出されたような孤独感が・・・
• でも、それってどういうことだろう？？ と必死に考え、自分なりの言葉にし、前に進めるしかないと頑張った

あの趣向の凝り具合は本当に凄い！ 成功したプロジェクトと言える（水野）

• 実際に手に取ったお客様が「何すかあれ！」「見たことないこんな会社パンフレット！」となった
• ありものの写真や素材ではなく、コラージュ、手書き、レイヤーを重ねるなどして、1枚のビジュアルをつくり上げるようなページが何十ページもある　グラフィックパーツをゼロイチからつくっていく
• 独学で、あの趣向の凝り具合は本当に凄い！　大成功したプロジェクトと言える

コラージュ、手書き、レイヤーを重ねるなどしてつくり上げたビジュアル

表紙の文字は手で書いている（坂本さん）

• 実は、表紙の文字は手に絵の具をつけて指で書いている　
• その方が「何だこれ？！」となるものになると思った
• また、気持ちが一番乗るのは筆ではなく手だった

表紙デザイン

その様子を名古屋メンバーもしっかり見守っていた（轟さん）

• その様子を名古屋メンバーは、何やってるんだろう？？ と遠巻きで見ていた
• ただ、途中報告からも楽しんでやっていることは十分に伝わっていたので、安心して見守ることができた

「手書きのエレメントの手法」が伝承されてきていると感じられ、とても嬉しい（水野）

• 坂本くんの手書きの素材や中川さんのイメージボードは、とても貴重　飾っておきたいくらい
• 創業当初から大切にしてきた「手書きのエレメントの手法」が伝承され、若い人たちや今の中心メンバーたちが試行錯誤を重ねながら頑張ってくれていると思うととても嬉しい　感動する

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27:24～ 独学でデザイナーになるために努力・工夫したことを教えてください

• 美術系の学校でやりそうなことを調べてとにかくやってみた
• また、情報がありそうな本屋に行き、入り浸った

29:04～ デザイナーになる前も道は確立されていたと思います
そんな坂本くんを独学でデザイナーになる道へと導いたものは何ですか？

きっかけは「明治のおいしい牛乳のパッケージデザイン」
デザインは、人の気持ちを動かす仕事　これしかない！ と思った（坂本さん）

• 牛乳が嫌いでずっと飲めず、目にも留めていなかったのに、あるとき「明治のおいしい牛乳」がふと目に入った　パッケージデザインにひかれ、買って飲んでしまった
• その時「デザインの力ってすごいんだな、自分も何かこういうことをできるようになりたい！」と思った
• また、話すことが得意でなく、営業などは無理な自分でも、デザインの仕事は、何かをつくり、それに何かを託すことで人の気持ちを動かすことができるということに気がついた　これしかない！ と思った

これしかない！ と思ったときの気持ちの高ぶり、居ても立っても居られない感じ、すごく良くわかる　
想像しながら聞いていて、ぎゅっとしたくなった、笑（水野）

何かを始めるときに年齢とか関係ない！
カーネル・サンダースさんのエピソードから、自分もまだまだできる！ と思った（坂本さん）

• デザイナーとしてのスタートが29歳　ここでやらないと、人生で何も決断しないママになってしまう
• 興味を持ったことをやらないとと思い、前に進んできた
• カーネル・サンダースさんがケンタッキー・フライド・チキンを起業する際、千回くらいプレゼンを重ねたというエピソードがある　それくらい失敗を重ねている　また、始めたのもかなりの年齢になってからと聞いている
• このエピソードを聞いて、何かを始めるのに年齢は関係ない！ 自分もまだまだできる！ と思った

特別な何かでなく、日常の中にあるデザインの素晴らしさに心動かされ、行動を起こしていく坂本くんがすごい！ 誰にでもできることではない！ 元々持っていた種、潜在能力によるものだと思う（水野）

35:16～ 他にも、デザイナーになるために努力・工夫したことがあれば教えてください

インプットとアウトプットの両輪を大事にしてきた

• アウトプットのためのインプット　インプットは2割くらいでいい　
• アウトプットすることが我々の仕事
• 勉強するよりはき出すことを繰り返した方が知識の定着につながり、人が一番成長すると何かの本で読んだ
• 必死にいろいろなことをアウトプットしていくことを大事にしてきた

38:05～ 美大だと「考えるな！ 手を動かせ！ 描き続けろ！」と毎日描き続けて鍛えた
この部分、独学ではどうやって鍛錬しましたか？

• とにかくいろいろやってみた　デッサンみたいなこともやってみた
• 被写体としてリンゴやティッシュの箱を使って、また写真を見て、紙にデッサンみたいなこともやっていた
• これを繰り返すことで、目が鍛えられることに気がついた　

40:32～ どうですか轟さん？ この努力

• ストイック　
• 見る力をそうやって育んだんだと感心した
• 坂本さんのすごさが分かった

41:44～ クロージング

• 今回の振り返り
• 次回の内容（坂本さんのお話は、次回に続きます）

など

坂本さんの実績

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「un-T sketch 〜フレッシュで未完成〜」
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