【自治体・法人チームインタビュー】「食と一次産業の総合代理店」へ。前例ゼロから立ち上がった新規事業チームの挑戦とリアル
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「本当に事業になるの?」から始まった
――まずは、自治体・法人チームが立ち上がった当時のストーリーから伺わせてください。それまではビビッドガーデンといえば「食べチョク」がメイン事業だったと思いますが、新規事業を立ち上げるにあたり、最初にどんなアクションを起こしたのでしょうか?
田中:もともと「食べチョク」は、生産者さんと消費者さんを直接つなぐD2Cの領域で価値を作ってきました。ただ、本当に地域の価値や一次産業の価値を作っていくと考えたとき、「その魅力を届ける手段はもっといろいろあるはずだ」という課題意識がスタート地点でした。
当時は自治体さんや企業さんからのご相談も一部ありましたが、圧倒的に「食べチョク」頼りでサイトの中で完結するものがほとんどでした。
(何もないところからスタートした事業を振り返る田中さん。楽しそう..!)
前例がほぼない中でどう進めるか。最初は「自分たちで仮説を作って、とにかく自治体さんに提案しまくる」という泥臭いところから始めました。1年目の最初の3ヶ月間で、ほぼ1人で15本くらいのプロポーザルを出し、事業の可能性を模索して動き回っていましたね。
――まさに「営業1人目」としてのスタートだったんですね。立ち上げ当初、社内からの見え方や期待値はどのようなものでしたか?プレッシャーや周囲の反応など、率直なところを教えてください。
田中:この会社にとって私が初めての「営業」ポジションだったこともあり、正直なところ社内にも「これが本当に事業になるの?」という空気感はあったと思います。確実性が高いわけではない中で、どう打破していくか。
私自身も「とにかく実績を作るしかない」と思っていました。 ただ一方で、「幅広い領域で、地域や一次産業の業界全体に対してもっと大きな価値提供ができるはずだ」という期待感も間違いなく社内にありました。
だからこそ、私ががむしゃらに走り回ることを許してもらえたんだと思っています。
「食と一次産業の総合代理店」ってなに?
――現在チームで展開している事業について、初めて知る人に向けて「一言でいうとこんな事業」と説明するとしたら、どう表現されますか?
田中:一言でイメージしやすく表現するなら、「食や一次産業の総合代理店」という表現が近いかもしれません。抽象的に言えば、「地域と企業と生産者という、それぞれのプレイヤーが持っている価値をつなぎ合わせる仕事」です。 具体的には、自治体さんと連携した地域のブランド作りや、食を軸にしたイベントの開催、企業さんの商品開発やプロモーションなど、包括的なご支援を行っています。中でも特に”継続的に地域に価値が生まれ続けるような支援”という観点には、こだわっています。
――立ち上げから2年が経ち、事業としてどこまで進化したと感じていますか?当初の想定通りに進んだ部分や、逆に「これは想定外だった」という広がりがあれば教えてください。
田中:2年前のスタート時点では「本当にいけるんだろうか」と思いながら走っていたので、まずは「事業として成立するところまで持ってこれた」というのが現在地としての大きな実感です。
嬉しい想定外だったのは、思った以上に領域が広がったことです。最初は「ECでの販路開拓」という食べチョクに関連するものがほとんどでしたが、そこからEC以外での販路開拓、より上流のブランディング、オフラインでのイベント開催、さらにはサステナブルな領域に対するコミットなど、この2年間で一気に事例ができ、提供できる価値が広がりました。「やり方ははっきりとは見えていないけど、なんとかやり切る」という連続でしたが、それが大きな広がりに繋がりましたね。
コンサル・和菓子屋・NFT――異色のキャリアが交差する場所
――ここからは現場のお二人にもお伺いします。大高さんがこれまで担当された中で、一番手応えのあった事例とその「成功要因」を教えていただけますか?
大高:個人的に手応えがあったのは、佐賀県さんとの案件です。佐賀の食材は全国的な知名度がまだ十分でない面があったため、その魅力を広く伝えていきたいという思いからスタートしました。
都内の有名シェフとコラボして佐賀の食材を使ったフェアを実施したり、バイヤーさんやシェフの方々に食材を使ってもらう機会を企画しました。 うまくいった要因は大きく2つあります。
1つは、メンバーが自治体さんと継続的なコミュニケーションをとり、抱える課題感や意図をしっかりと汲み取れたこと。
もう1つは、関係者全員の「熱量」が非常に高かったことです。自治体さんの熱量に応える形で、参加してくださったシェフの方々も「どうすれば魅力が伝わるか」を本気で考え、我々も「どうすれば継続的なPRになるか」を突き詰める。それぞれの視点と熱量が組み合わさった結果、素晴らしい成果に繋がったと感じています。
――お二人は異なるバックグラウンドからビビッドガーデンにジョインされていますが、前職と比べて、入社前後でご自身の働き方や感じている「面白さ」はどう変化しましたか?
大高:私は前職の大手コンサルティングファームで、企業の人権問題やソーシャルインパクト創出に向けた「サステナ戦略の方針策定」をご支援していました。ただ、次第に「より現場に近いところで、事業として社会課題を解決したい」という思いが強くなり、入社を決めました。
入社してみての最大の変化は、「企画を描いて終わりではなく、泥臭い実行まで伴走できること」です。戦略を立てるだけでなく、「それをどう実行するのか」「誰を巻き込まなければいけないのか」を考え抜き、実際にステークホルダーを巻き込んで動かしていく。
当然その分の難しさはありますが、自分が間に入って全体最適を作り上げ、「事業として本当に成功した」と言える状態まで持っていけることには、前職にはなかった圧倒的なやりがいを感じています。
(周囲を巻き込んでプロジェクトを力強く推進する大高さん。頼もしい!)
井上:私は1社目の老舗の和菓子屋で10年間営業や販促を経験し、2社目のメディア系の企業では新規事業開発としてブロックチェーンやNFT領域の立ち上げを行ってきました。
今の環境に入って一番の壁であり、1社目と違うと感じるのは「決まったマニュアルがない」ことです。ルールが決まりきった環境で動いていた時代とは違い、今は自治体や法人ごとに抱える課題やKPIが全く違うため、毎回頭を抱えながらゼロから企画書を作っています。
ただ、この「正解がない中でゼロから考え、課題解決の糸口を探る」ことこそが、今の仕事の最大の醍醐味です。2社目で経験した「正解がない中で事業計画を立て、モノを作って広げる」というスキルと、1社目での「食品に関する知識」。これまでの2社の経験が良い意味で掛け合わさって今の業務に活きていると実感しており、これがカチッとハマった時の面白さにワクワクしながら働いています。
「意見を否定しない」が生む突破力
――正解がない領域だからこそ、チームとしての連携も重要になると思います。普段のコミュニケーションやチーム作りで大事にしていることは何でしょうか?
大高:チームで大事にしていることとして「意見を否定しない」というのがあります。正解がないからこそ、それぞれの意見をしっかり汲み取り、「ああでもない、こうでもない」とディスカッションしながら良いものを作っていく。全員がそういう方向に向かって動けているのが強みです。
井上:私も入社してすぐに「心理的安全性が高い組織だな」と感じました。馴れ合いではなく、課題に対してフラットに議論して前に進めようとする文化があります。もし誰かが困っていたら、みんなで助け舟を出して立ち上がれるように支援する。「失敗を歓迎し、それをノウハウ化して次に進もうとする」という姿勢は、このチームの素晴らしい特徴だと思います。
(入社間もないにも関わらずしっかりとキャッチアップして活躍している井上さん)
――マネージャーの田中さんから見て、お二人をはじめとするメンバーにはどの程度裁量を渡しているのでしょうか?意思決定の基準があれば教えてください。
田中:基本的には、案件の設計や提案、進め方などはなるべくどんどんメンバーに任せています。 マネージャーとして難しいのは、「目の前の経済合理性」と「2〜3年先を見据えたレバレッジ」をどう天秤にかけるかという点です。
ただ、どちらを実現するにしても、一番大事なのは「メンバー自身のWill(熱量)」だと思っています。たとえ薄利に見える案件であっても、メンバー自身が「ここにやる価値があるんだ」と強く思える熱量があるなら、私はGOを出します。思いを大事にしつつ、経営的な視点とすり合わせて意思決定ができるのが理想ですね。
カオスを楽しめるか?正解を「創る」環境
――最後に、これからチームが拡大していく中で「どんな人と一緒に働きたいか」、そして候補者の方に向けたメッセージをそれぞれお願いします。
井上:まだルールが決まりきっていない「カオスな環境」を楽しめる人が合っていると思います。決められた枠の中で動きたい人には少し厳しいかもしれませんが、「正解がないからこそ自分で作っていきたい」とワクワクできる人や、地域創生への熱い思いがある人にとっては、この上なく楽しく、成長できる環境です。
大高:目の前の課題を「自分ごと化」できる人と一緒に働きたいです。私たちは単にサービスを提供するだけでなく、自ら地域に入り込んで課題を解決していく仕事です。
だからこそ、主体的に「どうしたらいいか」を考え続け、アクションに落とし込めるスタンスの方がマッチすると思いますし、ここに来れば「やり切る強さ」と「楽しめるマインド」が身につくはずです。
田中:これまで「前向きでいいやつ」という方針で採用をしてきたので、二人がまさにその通りのことを言ってくれましたね(笑)。 このチームに入ることで得られるのは、「ゼロから事業を作っていく経験」「社会課題への具体的なコミット」そして「会社の成長と共に、事業を成長させる機会」の3つです。
もちろん大変なこともありますが、この泥臭いプロセスを一緒に楽しみながら、得難い経験を積んでいきたいという方からのご応募を、心からお待ちしています!