輪廻
噴火が起こると溶岩流は花や木を燃やし、有毒な火山ガスは、植物を枯らしてしまう。しかし火山の活動が収まれば植物は必ず芽を出し、やがて緑の大地が再び生まれる。 しかしまた火山活動が始まればこれを繰り返す。 私は、この自然の摂理 を通して生と死を感じました。 それは、現在も火山ガスがもうもうと噴出している地帯は恐ろしく活動を続けているにもかかわらず「死」という言葉が浮かんできました。逆に緑が蘇った方は、火山活動の爪痕を残しながらも、温かみのある生命感が伝わってきたような気がしました。 この撮影を通して、自然の脅威には逆らえないものの、植物はそこから何年もかけて自然を取り戻していく姿を見ることができました。