専門職学位論文:CSV経営による持続的競争優位に関する研究
マイケル・ポーターが提唱したCSV(共通価値の創造)の概念を中小企業経営に適用し、持続的競争優位の実現条件を探ることを目的としている。先行研究の整理とCSRとの比較考察を踏まえ、CSV経営に取り組む国内11社へのインタビューおよびネスレ・ウォルマート等グローバル5社の事例研究を実施。「志の課題」「ビジネスモデルの課題」「組織の課題」「持続的優位性の課題」という4つの枠組みで分析を行い、経営者の役割・組織体制と地域共創・暗黙知の形式知化という3つの提言へと集約した。中小企業こそ地域との密着性と意思決定の迅速さを活かしてCSVを実践できるという視点が本論の軸であり、実践的かつ当事者的な知見を論拠の一部としている点が本論文の特徴である。