医療アプリを医療情報収集のプラットフォーム事業として考える
従来は紙カルテやレントゲン写真など、持ち運びが困難な形で医療データを作成していたため →医療機関が「預かる」しかなかった →患者は診療データにアクセスするためには、医療機関を訪れるしかなかった ITの普及により、PCやスマートフォンなどのツールを活用することで医療データを個人で管理することができるようになった。 ☆長年「医療データは病院が持っているもの」というスキームが患者側にも病院側にも刷り込まれているため、どのようにしたら医療データを患者側が管理するメリットを創出させることができるか。 ・統一された医療データプラットフォームを形成することで、どの医療機関でも利用が可能なデータベースを構築する※客観的な指標のみ(血液検査結果、画像データなど)、「診断」は各医療機関に付随するものだと考える →これにより、救急搬送時や災害医療時のプライマリ対応の幅が広がるのではないか →重複した検査が不要になる(医療機関にとってはデメリットか?) ・診療、健診、ライフログを時系列で並べることができる →健診と健診の間に受診した記録や、検査結果に影響した生活リズム(ライフログ)の記録によって個人の健康状態の因果関係を把握することが出来るのではないか →ライフログは機器メーカーや通信会社などと協業して、手間なくリアルタイムに収集できる方法があればベスト →SNSなどの内容から、体調変化の要因を抽出したりできないか(例えば焼肉を食べた、といったエントリ後にライフログに変化があったか など) ・検査リソースの分割 →クリニックなど、大型の医療機器や検査部門を持たない医療機関であっても、専門機関で取得した医療データを参照することができる →極端に言えば、駅中で診察と処方だけを行う医療機関も成立する(コストメリットは不明) こうした医療データの収集プラットフォームとして医療アプリを位置づけることで、データベース事業にとっても有効なデータの収集を行うことができると考える。