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“食”のロスから、“エネルギー”のロスへ。クラダシが描く、カーボンニュートラルの未来

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ABOUT

ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を通じて、フードロスという社会課題に独自の解を提示してきたクラダシ。私たちは「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」というミッションの実現に向け、次なる挑戦の扉を開きます。

中期経営計画における成長戦略の柱として、新たに「再生可能エネルギー事業」への参入検討を開始いたしました。これは単なる事業の多角化ではありません。“もったいないを価値へ”という私たちのコアバリューを、「食」の領域から、現代社会が直面するもう一つの大きな課題、「エネルギー」の領域へと拡張する、必然の進化です。

▼なぜクラダシがエネルギー事業に取り組むのか
2050年のカーボンニュートラル達成は、日本社会全体の喫緊の課題です。CO2排出量の約4割を占める電力分野において、再生可能エネルギーへの転換は不可欠です。

しかし、太陽光や風力といった再生可能エネルギーの普及には、大きな壁が存在します。

〇不安定性:天候に発電量が左右され、電力供給が不安定になる。

〇需給のミスマッチ:太陽光発電が普及したことで、需要の少ない昼間に電気が余り、活用されずに捨てられてしまう「電力のロス」が発生している。

私たちは、この「電力のロス」もまた、解決すべき社会課題であると捉えました。フードロス削減で培ってきた社会課題解決のノウハウと哲学は、このエネルギー問題にも通じると確信しています。

▼構想の中心にある「系統用蓄電池事業」
再生可能エネルギーが抱える課題を解決する鍵、それが「系統用蓄電池」です。

これは、電力系統に直接接続される巨大な蓄電池システムであり、いわば「社会の巨大なバッテリー」の役割を果たします。

天気が良く電力が余っている時に電気を貯める。

悪天候時や夜間など、電力が必要な時に貯めた電気を供給する。

この仕組みにより、天候に左右されない安定した電力供給が可能となり、これまで捨てられていた「電力のロス」を有効活用できます。クラダシは、この系統用蓄電池を用いた蓄電所の建設・運用を軸に、再生可能エネルギーの導入拡大と電力の安定化に貢献することを目指します。

▼『食+再生可能エネルギー』で実現する、より大きなソーシャルグッド
この新たな挑戦を推進するため、2025年1月には専門組織として「グリーンインフラカンパニー」を発足。クラダシは「食+再生可能エネルギー」を両輪とし、事業領域を大きく拡張していきます。

これまでフードロス削減量に応じて算出してきたCO2削減への貢献は、エネルギー事業を通じてさらに大きなスケールで実現可能となります。私たちは、社会課題をビジネスの力で解決するという成功体験を、新たな領域でも再現し、非連続な成長を目指します。

今回の発表は、壮大な挑戦に向けた「検討開始」の第一歩です。しかし、これは「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」という私たちの揺るぎないミッションに基づいた、未来への力強い宣言です。クラダシはこれからも、社会に存在する“もったいない”に光を当て、持続可能な社会の実現に向けて挑戦を続けてまいります。

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【参考リンク】
プレスリリース
https://corp.kuradashi.jp/news/24-12-18-01/

クラダシの中期経営計画(2025年6月 – 2027年6月期)
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS82522/5b4c506f/2b5d/4427/b16c/7285b164d1c2/140120240807566102.pdf