44 views
ABOUT
ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」を運営するクラダシが、食のサステナビリティに新たな一石を投じるスイーツブランド「GREEN DOLCE」を始動しました。これは、これまで光が当たらなかった“もったいない”を一流パティシエの魔法で生まれ変わらせる、全く新しい挑戦です。単なる美味しさの追求ではなく、社会課題の解決をスイーツという喜びの体験に昇華させる、クラダシならではのブランドがここに誕生しました。
▼GREEN DOLCEの誕生 - 年間1,760万トンの“隠れた宝”に着目
私たちが普段耳にする「食品ロス(フードロス)」は、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品を指し、その量は年間約472万トンにのぼります。しかし、その背景には、加工工程で生まれる端材や搾りかすといった、さらに膨大な**「かくれフードロス」(食品由来の廃棄物)が年間約1,760万トン**も存在しています。
クラダシは、この捨てられるはずだった素材を「新素材」と捉え直しました。この逆転の発想を実現するプロジェクト「THE GREEN TABLE」から生まれた最初のブランドが「GREEN DOLCE」です。フードサプライチェーンの上流で発生する課題に光を当て、美味しさと驚きに満ちた解決策を提案します。
▼一流の技が引き出す、素材の新たな可能性
GREEN DOLCEの成功の鍵は、「サステナブルだから」という理由だけでなく、「心から美味しいから」選ばれるスイーツであること。そのために、世界レベルで活躍するトップパティシエたちとの協働を実現しました。
◇実績:第一弾 - 可能性の証明(※好評につき完売)
2025年5月に発表した記念すべき第一弾では、「VERT」の田中俊大シェフと「amazoonia」の松田みどりシェフが参加。日本酒の酒粕やワインの澱(おり)、コーヒーかす、ごまおからといった多様な「かくれフードロス」が、独創的なフィナンシェやクッキーへと生まれ変わりました。
この挑戦は大きな反響を呼び、商品は予約販売で完売。購入者アンケートでは「食べる前は味に不安があったが、実際に食べてみると美味しさに驚いた」「未利用素材であることと味は関係ない」といった声が多数寄せられ、「かくれフードロス」が持つ無限の可能性を証明しました。
◇挑戦:第二弾 - 地域課題の解決へ
続く第二弾では、さらに一歩踏み込み、茨城県で年間約2,000トンも発生し地域課題となっていた**「干し芋残渣」**をテーマに設定。Constellation.の加藤皓史シェフ、MOKA CHOCOLATE & Factoryの小清水圭太シェフの手によって、素材本来の優しい甘みが引き出された4種の絶品スイーツが誕生しました。この取り組みは、単に素材を救うだけでなく、産地の課題解決にも繋がるモデルケースとなっています。
▼スイーツブランドから、「新素材」の市場創造へ
GREEN DOLCEのビジョンは、商品を開発・販売するだけに留まりません。その真の目的は、「かくれフードロス」を価値ある「新素材」として市場に流通させることです。
その象徴的な一歩が、第二弾を機に開始した原料卸事業です。スイーツ開発で価値が証明された「干し芋残渣ペースト」を、実際に都内のファミリーレストランに供給し、秋限定メニューの原料として採用されました。これは、GREEN DOLCEが「かくれフードロス」の価値を社会に提示し、新たな市場を創造するプラットフォームとして機能し始めたことを意味します。
監修シェフの一人、小清水圭太氏が語る「サステナブルは我慢ではなく、笑顔で続くこと」という言葉通り、私たちは美味しさと楽しさを通じて、持続可能な食の未来を切り拓いていきます。
「GREEN DOLCE」の挑戦は、フードサプライチェーン全体にポジティブな循環を生み出し始めています。これからもクラダシは、食の専門家や事業者との連携を深め、“もったいない”を誰もが喜ぶ価値へと変えるイノベーションを推進してまいります。
---
GREEN DOLCE 特設ページ
https://greendolce.kuradashi.jp/