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挑戦を支える立場の人へ

I have not failed. I’ve just found 10,000 ways that won’t work.

ーー私は失敗したことはない。単に1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ。ーー

発明王のトーマス・エジソンは、インタビューで「一万回の失敗をしたのはどんな気持ちだったか?」と問われてそう答えたそうです。

発明王らしい、不屈の精神がうかがえます。


しかし、全ての人がエジソンのようにうまくいくはずがありません。

失敗は成功のもととはいえ、実際に失敗にくじけずに挑戦し続けられる人は少ないからです。

自分の意思で挑戦するときでさえ、失敗に立ち向かうのは難しい。

ましてや、自分が指導している人の挑戦を支えるということは至難です。

今日はこのことに関して、以下のような非常に有益な学びを得ることができました。


3つのマウスのグループ(A, B, C)に、「左右に曲がれる交差点で右に進む」という教育を施そうとする実験を行った。

Aのマウスには「左に進んだら罰(電気ショック)を与える」

Bのマウスには「右に進んだら報酬(エサ)を与える」

Cのマウスには「左に進んだら罰(電気ショック)を与え、かつ右に進んだら報酬(エサ)を与える」

という操作を行ったところ、どのマウスが最速で目的を達成しただろうか。


これは実は、Bのマウスの学習速度が他の2つのグループと比較して圧倒的に早かったそうです。

直感的にはCがアメとムチを使い分けていて良いのではないかと考えられますが、実際には報酬のみを与えたBの効率が良いとのことです。

ではなぜ、Cのマウスの学習速度はBに劣るのでしょうか。

実は、Cのマウスは報酬に対する喜びよりも罰に対する恐怖が勝って前に進むことをためらうようになってしまったそうです。


この教訓は全ての指導者が心得ておくべきだと思います。

というのもこの実験は、無駄に相手を叱りつけることは良い結果を生み出さないことを意味しているからです。

加えて叱ることは自身の精神を疲労させるという点から、悪影響しかありません。

相手を叱るよりも、良い行動を褒めるほうが自分も相手も気分も良いはずです。


要は失敗を恐れずに挑戦できる環境を整えてあげれば、全ての人がエジソンたり得るということです。

子を持つ人、教育者、リーダーなどを務める全ての方々へ

最小の労力で、最高の指導効率を手に入れましょう!