- Reckoner API
- PM/ITコンサルタント
- 営業アシスタント
- 他24件の職種
- 開発
- ビジネス
- その他
こんにちは。スリーシェイク人事の山中です。主な業務として、従業員研修やエンゲージメント施策の企画などを担当しています。
当社は2023年から新卒採用を開始しており、「次世代のプロフェッショナルを育てる」べく、採用や教育に注力しています。入社直後のスタートダッシュからその後のフォローアップまで、これまで一貫したサポート体制を整えてきました。
今回は、2025年4月に入社した荒木さん(Sreake事業部配属・エンジニア職)と石塚さん(Securify事業部配属・営業職)に、社会人1年目の歩みについてインタビューしました。
5日間の集中マナー研修や、定期的な振り返り面談。こうした「点」の研修が、いかにして実務という「線」に繋がり、彼らの意識を「学生」から「プロ」へと変えていったのか。人事担当である私との対話を通じて見えてきた、新卒3期生ならではの葛藤と成長の軌跡をぜひご覧ください。
1. 現場で実感した『ビジネスマナー』という武器
入社して早半年。日々の積み重ねを経て、今では少しずつ先輩のサポートを離れ、お客様への対応や実務の実践に携わる機会が増えてきました。 まだ慣れないことも多い中、一歩ずつ自分の足で歩み始めた二人は、今、これまでの学びをどう感じているのでしょうか。
―入社直後のビジネスマナー研修は、今振り返ってみて実務で役立っていると感じることはありますか?
荒木さん:
「はい、特に言葉遣いの面で強く実感しています。ミーティングでの発言や、上司から依頼を受けた際の返し方など、状況に合わせた『言い回しの引き出し』が増えたと感じますね。最近では、お客様とのやり取りでも、意識しすぎることなく自然と丁寧な敬語が出るようになってきました。自分の中に一つ、プロとしての土台ができたような感覚です。」
石塚さん:
「私は、名刺交換を徹底的に練習して本当に良かったと思っています。展示会などではその場で名刺を交わす機会が多々ありますが、手順が体に染み付いているおかげで、どのような場面でも焦らず振る舞うことができています。特に『名刺はその人自身だから大切に扱う』『名刺入れは座布団である』という、所作の裏側にある本質的な教えが、今の私の丁寧な振る舞いを支えてくれています。」
研修の当初、研修担当として何よりも大切に、そして繰り返しお伝えしてきたのが「ビジネスマナー」の基礎でした。時に細かすぎるかな?と思うこともありましたが、それはマナーがいつか二人が壁にぶつかった時や、一人で現場に立った時に、自分自身を守り、助けてくれる「目に見えないお守り」になると信じていたからです。
インタビューを通じて、二人がその「型」の中に、相手を敬うという「心」をしっかりと込めて実践してくれていることを知り、研修担当としてこれほど嬉しいことはありません。技術的なスキルはこれからいくらでも積み上がりますが、この「相手を大切にする姿勢」という土台がある二人なら、きっと多くの人から信頼されるプロへと育ってくれる。そう確信できた瞬間でした。
- 配属後から2年目に入るまでのフォローアップ・研修ロードマップです
2. 正しい【型】が、不安を自信に変えてくれた
―ビジネスマナーの研修を受ける前と後で、心境の変化はありましたか?
荒木さん:
「もし研修を受けずに現場に出ていたら、すべてを自分なりの『なんとなく』な方法で進めていたと思います。今振り返ると、その状態で大切なお客様の前に立っていたらと思うと、少し怖くなることもあります。研修を通じて『正しいやり方』を型として身につけたことで、余計な不安に惑わされることなく、目の前の仕事に誠実に向き合えるようになりました。」
石塚さん:
「私も同感です。スキルも大切ですが、それ以前に『社会人としてどうあるべきか』という心構えをしっかり学べたことが大きかったです。今の自分に何が足りないのかを客観的に自覚しつつも、それをどう埋めていけばいいのかという『指標』が研修で得られた。それが、現場に立つ上での大きな自信に繋がっていると感じています。」
研修期間中、二人が「今のままで大丈夫かな」と少し不安そうな表情を浮かべていた時のことを今でも覚えています。多くの学びを【型】としてお伝えしたのは、現場に出た時に、基礎の正解を知っていることが「迷った時の立ち戻れる場所」になると考えていたからです。
荒木さんが不安を手放し、石塚さんが自分の成長への指標を掴んでくれた。そんな二人の言葉を聞いて、研修という時間が、彼らの背中をそっと支える「自信」に変わったのだなと胸が熱くなりました。二人は今、自分なりの「正解」を現場で少しずつ作り上げている最中です。その試行錯誤も、この土台があればきっと素敵な経験に変わっていくはずです。
3. 『同期』という存在と、自分を見つめ直す『内省』の時間
― 10月に行った振り返り研修や、これまでの定期的な面談はいかがでしたか?
荒木さん:
「外部の研修で他社の新卒の方々と交流し、自分たちが今置かれている状況を客観的に見つめ直せたことも、非常に良い刺激になりました。また、定期的な面談を通して、『仕事の優先順位の付け方』や『リマインダーの具体的な活用法』といった、すぐに実践できるアドバイスをいただけたのも助かりました。日々の業務効率が目に見えて向上しただけでなく、精神的な支えにもなっています。」
石塚さん:
「日々の業務に一生懸命取り組んでいると、どうしても目の前のことで精一杯になり、一人で立ち止まって自分を振り返る時間を作るのは難しいと感じていました。だからこそ、業務から少し離れた場所で、自分の今の状況を丁寧に『言語化』する機会をいただけたのは、とてもありがたかったです。エンジニア職とビジネス職という役割の違いはありますが、同期の荒木さんとフラットに悩みや現状を話し合える時間も、私にとって何よりの安心感に繋がっています。」
振り返り研修の際、二人がお互いの顔を見てほっとしたような表情を浮かべていたのが、とても印象的でした。研修担当として私が大切にしているのは、知識を伝えることだけでなく、彼らが「独りじゃない」と感じられる場を作ることです。切磋琢磨し合える同期の存在は、長い社会人生活において、何にも代えがたい財産になります。
自分の状況を客観的に捉える「内省」の力と、それを分かち合える「仲間」。この二つがあれば、どんなに忙しい時期でも自分を見失わずに進んでいけるはずです。二人の間にある清々しい絆が、これからも彼らの歩みを支える温かい光になってくれることを願ってやみません。
- 内定式(左)と入社式の歓迎ランチ会(右)の写真です。懐かしい思い出です😊
4. 学生時代との決定的な違いは『責任の重み』
― 社会人として半年を過ごし、学生時代と一番違うと感じる点はどこでしたか?
荒木さん:
「『仕事の始まりから終わりまで、自分の意思を持って完遂させる』という意識が必要になった点だと思います。ただ指示を待つのではなく、先輩に何を確認すべきか、どのような準備が必要か。タスクのゴールを自分なりに描き、責任を持って進める姿勢が少しずつ身についてきたと感じています。」
石塚さん:
「自分の行動や発言が周囲に与える影響の大きさ、つまり『責任』の重さですね。私が行う一つの作業が、何十人もの方々や、その先のお客様にまで影響を与える。その実感を伴う感覚は、学生時代のアルバイトとは全く別物なのだと身が引き締まる思いです。」
二人の口から「責任」という言葉が出てきたことに、深い感慨を覚えています。責任という言葉は、時に重苦しく感じることもあるかもしれません。ですが、それは自分の仕事が「誰かの役に立っている証」でもあります。荒木さんが自分の意思でゴールを描き、石塚さんが周囲への影響を想像しながら動く。その一歩一歩が、お客様やチームからの「信頼」へと変わっていくはずです。
研修期間中にお伝えした「相手の期待を超える」というプロの姿勢を、今、二人が現場の空気の中で自分たちのものにしようとしている。その成長を、これからも温かく、時に力強く支えていきたいと思っています。
5. 【今後の展望】一歩ずつ、信頼を積み上げて任される存在へ
―2年目に向けて、どのような社会人を目指していきたいですか?
荒木さん:
「身近に、本当に素晴らしい仕事の進め方をされる先輩がいらっしゃるので、まずはその方の良いところを一つずつ吸収していきたいです。今はまだ、お客様から見て『代えのきかない存在』にはなりきれていないと感じています。日々の積み重ねを通じて、少しずつ『荒木さんに頼んで良かった』と言っていただけるような信頼を勝ち取っていきたいですね。」
石塚さん:
「まずは社会人としての基礎をさらに固め、自分の中の土台をより強固なものにしたいです。その上で、社内外の誰からも『石塚に任せれば大丈夫』と安心してもらえるような、信頼される存在を目指したい。焦らず、でも着実に、一歩ずつ進んでいきたいと思っています。」
最後に
半年間の歩みを振り返る二人の表情は、4月の頃よりもずっと凛としていて、研修担当として胸が熱くなる思いでした
「信頼」は一朝一夕で築けるものではありませんが、二人が語ってくれたように、日々の丁寧な仕事の積み重ねこそが、その唯一の近道です。二人がいつか「あなたにお願いしたい」と言われる存在になった時、この半年間の試行錯誤がどれほど価値のあるものだったか、改めて気づく日が来るはずです。
これから先、壁にぶつかることもあるかもしれません。でも、二人には素晴らしい先輩たちがいて、高め合える同期がいます。
職種は違っても、互いに刺激し合いながら成長を続ける荒木さんと石塚さん。二人の間には、新卒同期ならではの温かく心強い絆が結ばれています。基礎という武器を手に、2年目という新しいステージへ向かう二人の活躍を、これからも近くで応援し続けたいと思います。