「Airzで過ごした時間を振り返った時に、『楽しかったな』『Airzにいてよかったな』と思ってもらえたら嬉しいですね。」
そう話すのは、Airz代表の宮﨑俊行です。
Airz(エアーズ)の配信支援事業は、開始から約2年で支援回数1,000回を超え、事業も順調に成長し続けています。今回、新オフィスへの移転を機にインタビューを行いました。
インタビューを通して印象的だったのは、事業や売上の話以上に「人」への想いでした。
なぜ新オフィスへの移転を決めたのか。なぜ変わり続けようとするのか。そして、どんな人と一緒に働きたいのか。
宮﨑が大切にしている価値観について、話を聞きました。
目次
「誇りを持って働ける場所」をつくりたかった
人生を楽しむために、自分を変え続ける
多くの人に支持されるサービスをつくりたい
人との向き合い方は、今でも学び続けている
一緒に働きたいのは、「顔がいい人」
「誇りを持って働ける場所」をつくりたかった
—— 移転を決めたきっかけって何だったんですか?
半分くらいはノリですね(笑)
というのは半分冗談で半分本音です。
今の人数であれば前のオフィスでも十分仕事はできました。ただ、一緒に働く人たちが誇りを持って仕事ができる環境は大事だなと思うようになってきて。Airzっていい会社だよ、とメンバー自身が思えたり、周りの人にも胸を張って話せたりする職場にしたい。その想いが移転の大きな理由でした。
幸い事業も順調に成長していて、そうした投資ができるタイミングになったことも後押しになりました。
—— メンバーが誇りを持てる会社であることも、大切にされているんですね。
自分自身は別にどこで働いても変わらないけど、この事業を成長させていく上では、一緒に働いてもらえる人を増やしていく必要があるわけじゃないですか。
環境が良ければ良いほど、「この会社で働きたい」と思ってくれる人も増える可能性があるので、仕事場って大事だと思います。
それに、2年で1,000回以上の支援をさせてもらって、事業としてちゃんと伸びてきたからこそ、こういう投資もできるようになりました。
人生を楽しむために、自分を変え続ける
—— 一緒に働く人への想いは、宮﨑さんの普段の言動にも表れているように感じます
社員からは「後ろ向きな発言を聞いたことがない」という声もありますが、ご自身ではどう思いますか?
人生ずっとそうだったかっていうと、そうでもなくて。10代でサッカーやってた頃は愚痴や文句もよく言っていました。
ただ20代で仕事し始めた時に気づいたことがあって。今悩んでることって、結局3ヶ月後ぐらいには解決してるんですよね。だったら3ヶ月悩み続けてるのアホだなと思って(笑)。
そこからアンカリングというセルフマネジメントの考え方を知って、落ち込んだ時に切り替える練習を積み重ねていきました。
—— 今は後ろ向きになる瞬間はあるんですか?
後ろ向きになる瞬間は、今はないですね。凹む時間が1時間から30分になって、10分になって、気づいたらもう落ち込まなくなっていました。もう10年以上そうやってきましたね。
—— 変わろうとしたきっかけは?
楽天の新人時代、新規営業をやっていたんですが、営業成績は下から3、4番目くらいだったんです。すごく悔しかったんですけど、なぜ成果が出ないのかもわからなくて。その後、広島に異動になるんですが、そこで自分を変えるために本をたくさん読んだり、恩師のような人に出会ったりして、仕事にも打ち込みました。今振り返ると、広島への異動はすごく良い経験だったと思います。
その頃に出会った『思考は現実化する』という本の中で、「人間は、自分が考えた通りの人間になる」という考え方があったんです。自分は変えられないものだと思い込みがちじゃないですか。でも、その本には「なりたい自分を設定すれば、人は少しずつそちらに近づいていく」という考え方が書かれていたんです。
その考え方にすごく影響を受けて、少しずつ考え方や行動を変えていくようになりました。
—— 自分を変えることは容易ではないと思います、そのエネルギーってどこから来るんですか?
死ぬ時に「人生楽しかったな」と思えればいいな、というのが根本にあります。だからこそ自分が楽しくないままでいるのが嫌なんですよね。
そういう時に、周りや環境のせいにするより自分が変わった方が早いじゃないですか。楽しくない状態を減らすために自分を変えていく。それが一番合理的だと思っているんだと思います。
—— 社員から「意見が違う時でも、AとBをぶつけるだけじゃなく、Cを一緒に考えてくれる」という声もありました。
ありがたいですね。それは完全に『7つの習慣』という本の影響です。本の中に「第3の案を探す」という考え方があって、それはすごく大事にしています。
頑固だけど柔軟性は持ち続けたいんですよね。譲れないところはあったとしても、それだけに固執しない。意見が違う時も、お互いに納得できる第3案を探したいと思っています。
今の配信支援事業も技術者がいないと成り立たないですし、昔よりも自分一人でできることってあまりないと思うようになりました。それぞれ得意なことを持っている人がいて、そういう人たちに仲間として加わってもらえた方が、絶対にいいなと思うんです。
多くの人に支持されるサービスをつくりたい
—— 私はベンチャー企業を何社か経験していますが、Airzの経営を見ていると「潰さない」という強い意志を感じます。ベンチャー企業に対して不安を持つ人もいると思うのですが、そのあたりは意識されているんですか?
意識はしています。ただ元の性格でいうと、もっとリスキーなことが好きなんですよ。F1レーサーになってみたかったなって思うくらいなので(笑)。
一方で会社の経営でいくと、一緒に働いてくれる方が安心感を持って働ける必要があるし、そのためには安定が大事じゃないですか。なのでバランスはすごく考えていると思います。
—— その考え方の根底には、どんな想いがあるんですか?
Airzで過ごした時間を振り返った時に、「あの時楽しかったな」とか、「Airzにいてよかったな」と思ってもらえたら嬉しいですね。仮に離れることがあったとしても、そう思ってもらえる会社でありたい。そういう時間や経験を提供したいという思いは年々強くなっています。
仕事ってその人だけのものじゃないじゃないですか。結婚したり、家族ができたり、親がいたり。その人の周りには大切な人がいて、その人たちにとってもAirzがプラスの存在でありたいと思っています。
—— 唐突な質問になってしまいますが、10年後のAirzはどんな会社になっていると思いますか?
100億規模の会社をつくりたいというのは、一つの目標としてあります。ユニクロの柳井さんの本に「売上は人気投票だ」という言葉があって。売上が上がるということは、それだけ多くの方に支持されて、「お金を払ってもいい」と投票してもらっているということだと思うんです。だから多くの方に支持されるものをつくりたいですね。
少なくとも10代から20代前半くらいまでは、誰かに良い影響を与えたり、誰かの役に立てている実感はほとんどなかったんです。ずっとそうだったからこそ、今はそうじゃない状態でいたい。良い影響を与えられる人の数や範囲が広がっていくことに喜びを感じます。
人との向き合い方は、今でも学び続けている
—— 宮﨑さんはどんな組織をつくりたいと思っていますか。
パッとそれで浮かぶのはやっぱね、「楽しい」なんだよね。一緒に仕事してて楽しいな。それは事業に対して思うこともそうですし、一緒に働いているメンバーに対して思うこともそうだし、そういう状態を作りたいっていうのはあります。人によって楽しいと感じることは違うとは思いますが。
—— そのために何か日々心掛けていることはありますか?
感謝の気持ちを言葉で伝えることは大事にしています。
以前、自分では感謝しているつもりでも、それを言葉にできていないことに気づかされた出来事があったんです。一緒に働くメンバーがいるからこそ事業は成り立っているのに、それを日々言葉で伝えられていなかったんですよね。
それ以来、案件が終わった後や日々の仕事の中でも、「お疲れ様」や「ありがとう」を必ず伝えるようにしています。
あとは、自分が結婚して子どもができたことも大きいと思います。今2歳の息子がいるんですが、子どもを持ってから人との向き合い方は変わりました。
人との接し方がすごく丁寧な友人がいて、以前その人に理由を聞いたことがあったんです。
その時に、「誰しも親から愛されて育ってきているし、その親は子どもに幸せになってほしいと思っている。そういう人を蔑ろにはできないんだよね」と言われて。当時は正直あまりピンときていなかったんですが、自分に子どもができてから、その感覚が少しずつ分かるようになってきました。
誰しも大切な人がいて、誰かに大事にされてきた存在なんだと思うと、人への接し方やかける言葉も変わってきた気がします。今でも日々学んでいますね。
一緒に働きたいのは、「顔がいい人」
—— 今Airzに入ることの「面白さ」と「大変さ」を正直に教えてください。
一人で変えられる影響度が大きいことですね。まだ仕組み化されていない部分も多いので、自分たちでルールを作ったり、事業そのものを良くしていける面白さはあると思います。
一方で、全部が整っている環境ではありません。指示を待つより、「もっと良くできないかな」と考えながら動ける人の方が成果は出しやすいと思います。
今は変化量がすごく多い時期なので、一人が与えられる影響も大きい。仕組みづくりが好きな人にとっては、やれることはたくさんあると思います。
—— どんな人と一緒に働きたいですか?
顔がいい人です(笑)。
—— 令和にそんなこと言うんですか!
いや、でもこれ結構真面目な話で。年齢を重ねると、その人の考え方や生き方って表情に出ると思うんですよね。ずっとひねくれて物事を見ている人と、前向きに向き合っている人ではやっぱり違う。
そういう意味での「顔採用」なのかもしれません。
少なくともこの業界では、僕はかなりソフトスキルを重視しています。お客さんにまた一緒に仕事したいと思ってもらえるかが大事なので。ハードスキルは後から身につく部分も大きいと思っています。
—— 5年後にこの記事を読み返した時、何を思っていたいですか?
「あの時の自分の考え、しょぼいな」って思っていたいですね。100億という目標も、今振り返ると小さかったなと思えるくらいになっていたらいいなと思います。