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一緒に働きたいデザイナーってどんな人?デザイナーの性質について考えてみた



  • Takeshi OIDE
  • 2021.08.10

こんにちは、2021年の4月にA.C.O. に入社したデザイナーの大出です。
みなさんはどんなデザイナーと一緒に働きたいですか?もしくは、どんなデザイナーになりたいですか?
今回はA.C.O.のデザイナーとプロジェクトマネージャーの先輩方に『どんな風にデザイナーがプロジェクトで活躍しているのか』について聞いてみました。

この記事は、自分のキャリアについて考えるために生まれました。どんなデザイナーになりたいか考える上で、デザイナーに求められている能力について、さまざまな人に聞いて回りました。答えのない問いということもあり、綺麗にまとめられたと感覚はありません。しかし、新入社員がキャリアに悩みながらA.C.O.のデザイナーの方々について聞いてまわった心情は、読者によっては参考になるのではないかと思っています。ACOに興味がある人、自分のキャリアについて考えてみたい人に読んでもらい、少しでも価値を見出していただけると幸いです。

キャリアを考える上で大切にしたのはスキルよりも性質

昨今、デザイナーの領域は多岐に渡り、一口にデザイナーと言ってもさまざまな役割を担っています。デザイナーの方でも、『結局、デザイナーって何をする人なの?』と聞かれると答えに戸惑ってしまうことも少なくないのではないでしょうか?(答えを出したくない問いということでもありますが…)

僕も、そんなことを考えながら、これから自分がどんなデザイナーになりたいかを考えていました。
そんなときに1on1をしていた先輩からデザイナーがどのように活躍できるのかを教えてもらい、さまざまなところで語られるデザイナー像が手触り感のある形で見えてきた感覚がありました。そこで一緒に働きたいデザイナーについて社内のいろいろな人に1on1で聞いていくことにしました。

僕について

僕はこれまでフリーランスや事業会社でデザイナーとして活動してきたのですが、A.C.O.に入社し、チームとしてプロジェクトを進めていくことにとても魅力を感じています。
そして、個人でも『チームで一緒に走れるデザイナーになる』という目標を掲げ、今回の問いでもチームの中でのデザイナーの活躍に焦点をあてようとしました。

1on1で見えてきたこと

さっそく、デザイナー以外の人達に『どんなデザイナーと一緒に働きたいですか?』と聞いて回りました。UIのスキルがある人、マーケティングの知見がある人など、さまざまなスキルを持つデザイナーが活躍していることを知り、デザイナー像の解像度が上がりました。
しかしその反面、このままスキルや知見について深掘りすることに少し違和感もありました。というのも、求められるスキルは入る案件によっても変わりますし、案件は時代によっても性質が変わっていきます。

そこで、深堀りしていく対象をスキルや知見の根底にあるもの、性質(物の見方や捉え方、行動の仕方など)のようなものにしようと考えました。

個性が混ざり合うことで良いプロジェクトが生まれる

今までの経緯をまとめて問いをシンプルにすると、以下になります。

デザイナーのどのような性質が、チームにとってどのように良い影響を与えうるのか

答えのないデザイナーの仕事は特に、活躍の仕方(問題解決や問題提起の仕方)が無限にあると信じています。
そのため、性質から掘り下げ、それらの性質がどのように結果に結びつくのかという方法を取りたいと考えていきました。

デザイナーにどのような性質があるのか

まずはA.C.O.デザイナーに自分の性質と他のデザイナーの性質について聞いていきました。スキル(持っていた方が良い能力)ではなく、性質(考え方や捉え方、行動の仕方)を出してもらうようにお願いしました。

僕の中での性質というものの解釈は『メリットデメリットがあり、どちらかが良いというものではない』というものだったので、多くできてた意見の中でもメリットデメリットがあるものを取り上げました。


軸ができたら別のデザイナーの方々に、誰がどの軸のどこら辺にいそうか、なぜそう思ったのかについて、ワークショップ形式で分析してもらいました。


以下が見えてきた性質の具体例です。あなたはどんな性質が強いですか?

①事実論理的↔︎直感意味的

事実論理的とは、裏付けやロジックや事例などをベースに考えることが好きな性質です。直感意味的とは、自分の中での感覚や解釈をベースに考えることが好きな性質です。

ビジュアルをつくることが好きな人は、直感意味的な性質を持っている人が多いように感じました。逆に事実論理的な性質を持っている人はリサーチが好きな人、UIを作るのが好きな人、ディレクションをするのが好きな人が多いように感じました。

②What思考↔︎How思考

What思考とは何をなすべきか(ゴール)を考える性質、How思考はそれをどうやって形にするのか(手段)を考える性質です。

この2つの性質はどちらも必要である場面が多いため、デザイナーには両軸がある程度求められることなのかもしれません。多くのデザイナーの性質では「明確な課題を見つけることができる(What思考)」という視点と、「実現させることをとても重要視している(How思考)」という視点のどちらも出てきました。

③行動派↔︎慎重派

前提としてやってみないと分からないことは多くあります。その前提で、やってみる前に考えたいという性質と、とりあえずやってみようという性質です。

提案などのクライアントとのコミュニケーションをする際は、さまざまなシュミレーションをするなどの慎重派の性質が役に立つという意見が多かったです。
逆に主に自分に対する課題(新しい領域にチャレンジしてみるなど)や自社内の課題には、行動派の性質が役に立っているようでした。

④Generalist↔︎Specialist

Generalistはプロジェクトなど全体を見渡すような性質、Specialistは特定の分野や役割を深掘りするような性質です。

やはりプロジェクトのディレクションを得意とする人はGeneralist的な性質を持っているように感じました。
また、Specialistの切り口も、UIなのかブランドなのかデザインなのか、人によって様々でした。

みんなが他のデザイナーの良いところをたくさん知っているなと驚きました。おかげさまで多くの視点をもらうことができ、デザイナーの個性について深堀ることができました。
せっかくなので各デザイナーで良いところをまとめてみました。


プロジェクトマネージャーに聞いてみた

今度は、プロジェクトマネージャーからデザイナーがどのように認識されているのかを見ていこうと思います。プロジェクトマネージャーに、活躍しているデザイナーの場面を聞き、それが挙げた性質と関係がありそうかを考えていきました。

提案は慎重派だと嬉しい?行動派の方が進む時も…!

行動派↔︎慎重派の軸で、慎重派行動派のそれぞれのメリットが挙げられました。慎重派の人は提案する前に、クライアントが疑問に思いそうなことなどを事前にプロジェクトマネージャーに相談してくれるので、とても助かるとのことでした。

一方で行動派の性質として、その場で図を描いて『こういうことですか?』というようなコミュニケーションをとったことで、プロジェクトがどんどん進んでいったというエピソードがありました。確かに、形や絵になって初めて分かることってありますよね。

性質の違う2人が一緒にいるからできること

Generalist↔︎Specialistの軸でどちらの人もいるからこそ、うまく行った事例を教えてもらいました。ブランド開発案件でワークショップをしたときに、1人のデザイナーは全体の意見を拾っていきながら意見を形づくり、もう1人は強いブランド観点で意見を出しクリエイティブジャンプする役割を担ったとのこと。結果、クライアントを含むチームとして、ワークショップは成功したと話してくれました。もちろん2人ともプロジェクト全体をみながら動ける人ではありましたが、ワークショップの中では2人の異なる性質がうまく噛み合っていたようです。

結局はその人とは働いていて楽しいかどうか

さまざまなデザイナーの活躍場面を聞いた上で、チームとしてではなく個人的にはどんなデザイナーと働きたいかも尋ねました。安心できるコミュニケーションができるか、一緒に話をしていて楽しいかどうかなど、その人と働いていて心地よいかどうかはとても大切だなと感じました。うまくいかなかったときに、デザイナーの方からフォローしてもらってジンときたこともあったそうです。

まとめ

『一緒に働きたくなるデザイナーとは?』というざっくりとした問いの軌跡を振り返ると、一番大きな気づきは、『求められるデザイナー像になることを考えるのではなく、自分の性質を理解して社会やチームとの関係性をつくっていくことが大切』ということでした。自分に足りない性質を強化することも大切ですが、反対の性質の人と一緒にプロジェクトを進めることでより大きな効果を出すことができるのだと、調査をしてみて改めて実感しました。

今回の調査にはまだ粗い部分もあり、反省点もありましたが、新入社員としてはA.C.O.のさまざまな人とこのような話をできたこと自体がとても有意義な体験となり、自分の性質を考えながら、改めてキャリアについても考えられたと思います。

そして、改めてA.C.O.のデザイナーは個性的だなと感じました。この個性がうまく組み合わさって、社会に良い影響与えていける組織となっていければ良いなと思います。

ここまで記事を読み進めていただき本当にありがとうございます。
この記事を読んでいた方の、自分らしさを考えるきっかけになったら幸いです。

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