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「全ての挑戦者が、生涯働きたいと思える場所をつくる」共同創業者2人が語る、パーパス策定に込めた想い

アイザック株式会社は2023年11月に創業9年を迎えました。この大きな節目に「全ての挑戦者が、生涯働きたいと思える場所をつくる」というパーパス(=存在意義)を新たに策定しました。

エンジニア主導で立ち上げたものの、メンバーの対立やコロナ禍などが重なり、解散の危機も。その苦境を乗り越え、組織の規模が2〜3倍に拡大した今、パーパスをなぜ策定したのか。そして世の中をどう見据え、未来を拓くのかについて、代表取締役 田中和希(@gogotanaka)、取締役 播口友紀(@yukihariguchi)の創業者のふたりにインタビューをしました!
インタビューの聞き手は、今回パーパス策定プロジェクトとして携わった、ESG経営・パーパスブランディング戦略コンサルタントの田原純香さんです。

— 9期目となるアイザックですが、このタイミングでパーパス策定しようと思った理由を教えてください。

(田中)ありがたいことに事業が伸びていく中で、人数・組織が2倍3倍と成長してきていき、僕らが元々意識してなかったけど育ったものがあったりして。会社の系図がぐっと非連続で変わったので、変わったものと変わらないもの、そのあたりを言語化して、仲間と同じ方向を向けたらと思い、策定に動き出しました。

ー そうして生まれたのが、さまざまなメンバーとの対話を重ねながら完成した「全ての挑戦者が、生涯働きたいと思える場所をつくる」ですね。率直にどうですか?

(田中)正直、すごくしっくりきています(笑)「21世紀型の終身雇用」という言葉を掲げてはいたんですが、その言葉だけだとちょっと違和感があって。そのへんも含めて、伝えたいこと・目指したい方向性をうまく表現した言葉だと思っています。

代表取締役 田中和希(@gogotanaka)

— はじめは「挑戦者」ではなく「アントレプレナー(起業家)」でしたよね。

(田中)自立心があって優秀な人材を集めたい。起業家のような人と一緒にやりたいと思っていますし起業よりも魅力的な環境を作るのがアイザックだと思っています。一方で起業家という枠組みに限定されない挑戦者とお互いを高めていけるライバルのような組織をイメージしています。

(播口)ですね。起業家志望じゃなくてもいい。僕達が大切にしたいのは、役職や部署といった立ち位置に関係なく、いつでも誰でも社内で挑戦者になれる組織、ということですね。

ー なるほど。アイザックさんは、エンジニア主導で新規事業に注力しているイメージが強かったのですが、実際は職種問わずみなさんがチャレンジャー志向!メンバー全員で面白いものを生み出そうとする活気が溢れていますよね。

(播口)そうそう、Bizメンバーはもちろん、バックオフィスのメンバーもその志向を大切にしています。どの職種の人も、受け身で仕事している人はいないです。

(田中)チャレンジにおいても0から1を生むか、10を1000に展開するか問いません。メンバー全員が挑戦者で、平等に機会を得られる場所であってほしいですね。

取締役 播口友紀(@yukihariguchi)

ー 今は組織を拡張する段階に入って、大きな転換期にあると思いますが、創業当時から変わらないこと、変わったことはありますか?

(田中)創業当時、四苦八苦していた時よりは、将来的な利益など、数値的なことをよりシビアに議論するようにはなったかな。でも、「面白い!」とか「楽しそう!」とか、そういう価値基準でGoを出すカルチャーは変わっていないですね。言語化できないもの、数値に落とし込めないものの価値を大事にする方針は今後も変えたくないです。

ー 「ここは変わった!」と思うところは?

(田中)エンジニア主導の組織でしたが、人が増えてきたこともあり、Bizサイドにはより配慮するようになりました。たとえば、出社して頻繁に顔を合わせる方がいいか、リモートベースの方がいいか、とか。Bizのメンバーにも自由にアウトプットしてほしいので、そのための環境づくりには力を入れています。

あと、以前は、後先考えずに作ってみて「楽しいね!」で終わり!という事業もかなりありましたが、「これは将来伸びるな!」という事業をより重視するようになりました。伸びていく過程をみんなで分かち合うのも楽しい。

ー 「生涯働きたいと思える場所」にはどのような想いが?

(田中)「終身雇用」だと、なんだか経営側と社員との間にキッチリと仕切りがあって「義務」や「目的達成のため」でつながっているようなニュアンスですよね。もちろん仕事である以上その側面を全くなくすことはできないですけど、気の置けない仲間と楽しめるから生涯続けたいとも思えるんだみたいな部分をとても大事にしたいなって思ってます。

(播口)そうそう。「楽しい!」って、キャリアやプライドに勝るものだと思います。所属する会社が上場する・しないとか、Exitする・しないとか。そんなことにこだわっていると息が詰まって、糸が切れちゃう。人間って本来、楽しいことをしていたい生き物なのに、いろんな制約の中で選択を迫られるのが現状。そこをアイザックは打破したいわけですよ。「楽しい!」を共有できる仲間と生涯一緒に働いて、しっかり利益も出せるのが理想ですね。

自己資本100%にこだわる理由もそこです。本来、やりたいことがあるから起業するのに、外部株主の顔色を伺っていたら制約が多くて、目的を見失いかねない。アイザックはそういう常識を壊して、全ての挑戦者の野心を満たせる環境でありたい。

(田中)働き方って「楽しい」か「ハードに成果を求めるか」みたいな2択で語られることが多い気がするんですが。「or」じゃなくて「and」でいいんじゃないかな。そこは欲張りにいきたいですね。楽しみながらハードに成果を出す!そんな組織にしたいですね。

写真右:パーパス策定プロジェクトの支援を行なった田原純香さん

— 近年では効率性や生産性を過度に求める、行き過ぎた金融資本主義が問題になっていますが、アイザックさんはアンチ資本主義でもなく、かつ利益はしっかりと追求するのが強みですよね。

(播口)僕は今の世の中、アイザックにめっちゃ流れがキテる!と思っています(笑)お金をかけて効率性や生産性を競う時代は終わりに近づいてる。いろんな起業家たちが様々な手でやり尽くしている感じがしています。今後は、みんながスルーしてきたものにいかに価値を見出すかが重要。だからこそ、未知の山に登るリスクを拒まないチャレンジャーに、他社にはできないくらいのお金をかけてみたい。それができるのも「自己投資100%」の強みです。

アイザックはITを中心に事業展開していますが、AIが発達してきたおかげで、効率性や生産性の多くはAIに任せられる。視点を変えれば、人間にしかできない仕事に集中できる時代です。まさに自分達の「楽しい!」を追求するチャンスで、確実に世の中の流れはアイザックにきてるなって思います。

— AIをフルに活用すれば、人間の本質的な価値を追求しながら、本来は効率・損得重視の「商い」として実現できる、ということですか?

(播口)そうそう。「楽しい!」を自己満足で終わらせたくない。それを「商い」とうまくマッチングして、利益を世の中に巡らせたい。いわば個人の自己実現を社会貢献につなげる役割をアイザックが担いたいわけですね。

多くの場合、Exitするまでは自社の利益しか考えず、余裕ができてきて初めて、お酒とか農業とか、本当に自分がやりたかったことに手を出せる。そういう社会構造をアイザックは壊したいんです。「好きなことを仕事にしたい!」という挑戦が、単なる趣味や道楽の延長ではもったいないし、苦行になってもつまらない。それを法人として実現できれば、社会にもインパクトを与えられるし、多くの人を幸せにもできるんじゃないかと思っています。

— なるほど!マズローの欲求5段階で言えば、自己実現欲求はトップ。4段階までクリアして初めて手が届くものですが、逆転の発想で自己実現を原動力にすると。とてもユニークですね!

(田中)そうですね。たとえ社会問題の解決を掲げて「世の中を変えます!」と言ったところで、人の心に響かないのが今の時代。むしろ、「結局変わらない」ということに人々は絶望しているんじゃないかと思っています。それならば、僕たちと関わってくれる人、ユーザーなど、ほんの1メートル先の隣人を幸せにするところから始めたい。まずは僕たちが挑戦者として、「楽しい!」を事業化する。そんな会社が大きくなれば、「僕らの1メートル先」の範囲が広がり、自ずと幸せも広がっていくと思っています。
人々の様々な欲求に寛容に応えられるサービスを提供するためにも、アイザックとしては、分野を制限せず「全ての挑戦者」をメンバーに迎えたい。

— 半径1メートルの中には、当然、社内のメンバーも入っていますよね?

(田中)そうですね。「生涯一緒に働きたいと思える場所」というのは、メンバーの幸せも考えてのことです。プライベートでも一緒にいたい、あるいは一緒にいても苦にならない人たちとの仕事できる環境って幸せじゃないですか。

(播口)そういう意味では、創業当時から、友達経由で組織を広げてきたこともあって、人間関係が濃厚なカルチャーのベースはできていると思います。もちろん、覚悟と能力がある人材を集めたい。でも、優秀な人が入ってきては独立して、の繰り返しだと、会社的には損ですよね。だから、独立しなくても起業するのと同じ条件でトライし続けられる環境を整えたい。現状、上場企業にはできない選択だと思いますが、今後残っていくのは、僕らのような組織だとも思っています。

— では最後に、今後についてのお話を。とりあえず30年後はどうなっていたいですか?

(播口)30年後は読めないかな…10年後くらいまでにはスポーツチームを持ちたいですね。生身の人と人とがつながる場所をアイザック流で作りたい。教育事業、保育園とかも関心があります。今はITベースですが、インパクトがある事業の卵がたくさん生まれているので、10年後は全く別の挑戦をしていても面白いと思っています。

(田中)アイザックは「みんな挑戦者」が前提なので、思い思いに30年後を描いていてほしいですね。そして、それぞれの30年後を全部実現していく。僕自身はカフェ事業もやりたいし、シニア向けの事業も興味深い。高齢化が加速した30年後、ゆとりのあるシニア層に楽しんでもらいつつ、社会にお金を再分配したいです。それはそれとして実現したいし、播口のやりたいことも尊重する。そういう組織にしたいですね。

— 教育でも農業でも環境でも。個々の課題に対して、それぞれ「楽しい!」と思える挑戦者たちが集まれば、彼らの欲求を満たしながら、社会問題の解決にも貢献できる、というわけですね。最後に、社内のメンバー含め、これから仲間になる全ての挑戦者に向けて一言!

(播口)とにかく、みんなで世の中の常識に挑戦していきましょう!

(田中)僕が誰よりも挑戦者で居続ける!君たちには負けない(笑) メンバーとは生涯、よきライバルとして高め合っていきたいです。

ー 最後に…

アイザックでは世の中をもっと面白くする、事業を作ってくれる仲間を随時募集しております!アイザックに興味がある方、ぜひ一度お話ししましょう。下記よりエントリーください!

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