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エンジニア採用を成功させる【3つ】のポイント

Attack(株)代表取締役の村上篤志です。弊社は【TARGET】というサービスを通じて、主にスタートアップ/ベンチャー企業に対してWantedlyやビズリーチ、Green、キャリトレなどダイレクトリクルーティングメディアでの採用業務を支援しております。Wantedly Partners 認定企業にも選ばれており、Wantedlyでの企業情報や求人情報の作成、ダイレクトスカウト、フィード投稿などもサポートしております。

今回は多くの企業様でエンジニア採用(ITエンジニア採用)をお手伝いする中で感じている、最近のエンジニア採用の「3つの成功ポイント」について書かせていただければと思います。ちなみに私自身、出身大学は理工学部情報工学科で、大学時代はC++やJavaでプログラミングしていたので、そういった背景もあり、弊社ではエンジニア採用の支援には積極的に取り組んでいます。


エンジニア採用が難しい理由

エンジニア採用というと、一般的に馴染みの薄いスキルセット(プログラミング言語など)の採用要件に対して「他のポジションと違って難しい…」と感じる人事担当者の方も多いのですが、それ以上に今、エンジニア採用が難しい理由は単純に「需給バランスが崩れている」ことが最大の理由かと思います。以下のdoda(パーソルキャリア)の調査データからも、ITエンジニアが飛び抜けて人材不足で、1人のエンジニアを10社で奪い合っている状況だということがわかります。

■転職求人倍率レポート(2019年11月)
https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/


【図】職種別の有効求人倍率(2019年11月/doda調べ)

大前提としてこのように有効求人倍率が異常な状態であることがエンジニア採用を難しくしている最大の要因であり、裏を返せばそれ以外は基本的に他のポジションの採用と大きく変わりません。とはいえ、エンジニア採用に必要なスキルセットのキャッチアップは必要なので、弊社では定期的にエンジニア採用の勉強会を定期的に開催しています。


【図】弊社エンジニア採用勉強会の資料(一部加工しています)


優秀なCTOの方ほどスキルセットにこだわらない?

また完全なる私見ですが、

・ご自身が理系出身
・ご自身のスキルセットが高い
・チームワークを重視する

というような条件が揃っているCTOの方はスキルセットにこだわらない傾向にあるように感じます。そのようなCTOの方の採用要件は、だいたい「何らかの言語でシステム開発経験が3年程度あればOK」というものです。「Pythonでのシステム開発経験3年以上」、「Angularの経験がある人、Vue.jsやReactはNG」というような細かい条件を課してきません。

ご存知の通り、フロントエンドだろうが、サーバーサイドだろうが、どんなシステム開発言語も、最終的には0と1の羅列(≒機械語)にすぎません。システム開発の「言語」は英語と中国語ほどの違いはないので、本質的な構造を理解しているCTOの方は、

・どうせ今後も新しい言語や開発環境が登場するので、言語や開発環境の種類にこだわってもしょうがない
・システム開発の基本部分さえわかっていれば、自分が鍛え上げられる

と考えているように感じます。

以上のような勉強会の内容、さらに多くのベンチャー企業のCTOの方と一緒に採用プロジェクトを推進してきた経験から、以下、エンジニア採用の成功ポイントについて、具体的に書かせていただきます。


エンジニア採用の成功ポイント①「採用広報」


【写真】AWS SUMMIT TOKYO 2019

昨今、採用広報の重要性が叫ばれていますが、エンジニア採用においては特にその影響力が大きいと感じます。特にCTOやVPoEの方のイベント登壇や取材記事などの影響力は絶大です。例えば弊社が採用支援している企業のCTOの方が上記画像のAWSのイベント「AWS SUMMIT TOKYO 2019」に登壇した翌日以降、目に見えてエンジニアポジションのスカウト返信率や応募率が上昇しました。

他のポジション以上にエンジニア採用において「採用広報」が効果的なのは、エンジニアの方の…

・Webでの情報収集能力が高い
・その企業の技術力や技術トレンドへの感度が高い
・CTOやVPoEの経歴や人柄を重視する

というような特性が理由と考えられます。特にアジャイル開発(スクラム開発)を取り入れる企業が増えている中、以前のように「周囲とコミュニケーションを取らないが、スキルの高いエンジニア」より、「チームワーク意識が高く、スクラムマスターを担えるエンジニア」などの需要が高まっているかと思います。そのような優秀なエンジニアの方ほど「どのようなエンジニア組織を作っていくべきか」という課題意識を持っており、CTOやVPoEのイベント登壇や取材記事に対する感度が高いのだと思われます。

エンジニア採用に注力されている企業は、まず採用広報に力を入れ、CTOやVPoEの方のメディア露出を増やしていくことをオススメします。


エンジニア採用の成功ポイント②「インターン」


どうしてもエンジニア採用に苦労すると採用基準が下がってしまいがちですが、上述の通りエンジニア組織におけるチームワークの重要性が高まっている今、カルチャーフィットしない(組織風土に馴染まない)エンジニアの方を採用してしまっては本末転倒です。他のエンジニアメンバーと噛み合わなかったり、退職に伴う人事労務コストが増したり、むしろ会社に悪影響を及ぼしてしまいます。また面接だけでは本当のスキルセットが見えてこないこともあります。(これはエンジニア採用に限りませんが)

採用は「人員補充」ではなく「入社後の活躍」が本質的な目的なので、選考段階でカルチャーフィットとスキルセットを見極めることはとても重要です。そこでオススメなのが「インターン」です。これも弊社が採用支援させていただいた企業様が実施していたのですが、その企業様は一次面接がCTOで、二次選考として「1日インターン」を実施していました。

実際に職場に来てもらい、最初に課題選考的な内容をこなしてもらった後、CTOや他のエンジニアメンバーの方と実際の開発業務をしてもらう、というような内容です。候補者の方に1日ほど予定を空けてもらうことになるので、嫌がられるかと思いきや、大半の方がむしろ「会社の開発スタイルや働き方、他のエンジニアの方がどういう人なのかを知ることができるので大歓迎」という感想をお持ちでした。

このようなインターンを実施することで、自然とカルチャーフィット&スキルマッチする方の志望度は上がり、逆にカルチャーフィットしないorスキル不足の方は自ら選考を辞退することが多く、選考フローとしても効率的に進みます。入社後にしっかりと活躍する質の高いエンジニアを採用するために「インターン」施策は大変オススメです。


エンジニア採用の成功ポイント③「正社員採用にこだわらない」


最後の成功ポイントは逆説的な内容ですが、「正社員採用にこだわらない」という点です。現在、業務委託エンジニアの報酬が高額になっており、さらに組織やチームに属したくない、というエンジニアの方も多いため、正社員ではなくフリーランスとして仕事を請け負っているエンジニアの方が多くいらっしゃいます。エンジニア採用は「自社プロダクトの開発を成功に導く」ための「手法」でしかないため、本質的には「正社員か否か」は重要ではありません。

「でも、正社員じゃないとコミットしないでしょ?いつ辞められるかわからないし…。」という方もいらっしゃいますが、正社員でもすぐに辞める人はいますし、「仕事へのコミット」という点では、フリーランスの方が高いことが大半です。ただし、当たり前ですがフリーランスの方に「組織へのコミット」は求められません。

またエンジニアの方も「まずは業務委託で仕事を請け負って、組織風土や仕事内容を見て、フィットしそうだったら正社員になろうかな」と思っている方も多くいらっしゃいます。最終的に「組織へのコミットも含めて、やはり正社員のエンジニアを採用したい」という企業様においても、フリーランスエンジニアの方の採用は一つの選択肢になりえます。

そしてフリーランスエンジニアの方の採用においても、徐々にダイレクトリクルーティングが台頭してきています。当たり前ですが、人材派遣会社(SES含む)を挟まない方がコストは安くなりますし、将来的な正社員採用を目指す場合は直接、業務委託契約を結んだ方が良いかと思います。

フリーランスエンジニア採用のダイレクトリクルーティングメディアのメジャーどころは以下あたりでしょうか。他にオススメがあったら、逆に教えてください(苦笑)。

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Workship
CODEAL
LAPRAS SCOUT(旧scouty)
Findy Freelance

以上、エンジニア採用の成功ポイントとして「採用広報」、「インターン」、「正社員採用にこだわらない」という3点をお伝えさせていただきました。弊社はエンジニア採用の支援も得意としていますので、もしお困りの企業様がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡ください!


※スイマセン、最後に宣伝です※

弊社が提供しているTARGETでは多くのスタートアップ/ベンチャー企業様の採用をお手伝いしております。もし本サービスにご興味を持ってくださったスタートアップ/ベンチャー企業の代表の方、採用責任者の方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽に以下のLPからお問い合わせください!

【TARGET】LP
https://www.attack-inc.co.jp/target-lp/

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