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介護・福祉業界の「人」に向き合い続けた経験が一番の強み。希望を持って働く人を増やす採用コンサルタントという仕事

「全ての人が希望を語れる社会」をビジョンに掲げ、介護業界で「人」の可能性に挑んでいる株式会社Blanket。現在、有給メンバー9名(うちフルリモート社員1名)、業務委託3名で人や組織を支援するための事業・サービスを展開しています。

今回、介護・福祉事業者が抱える人事課題を解決する採用コンサルタントの3名が対談。「同じ志を持っている」と話す3名の共通点は、Blanket入社前、それぞれ別の事業会社で人事経験を積んできたこと。これまでの経験をどのように活かし、どんな未来を目指しているのでしょうか。


野沢 悠介(インタビュー記事はこちら

採用コンサルタント ※ワークショップデザイナー/キャリアコンサルタント

1983年生まれ。東京都出身。立教大学コミュニティ福祉学部卒。2006年株式会社ベネッセスタイルケアに新卒入社し、採用担当・新卒採用チームリーダー・人財開発部長などを担当。介護・福祉領域の人材採用・人材開発が専門。2017年にJoin for Kaigo(現、Blanket)取締役に就任。介護・福祉事業者の採用・人事支援や、採用力向上のためのプログラム開発などを中心に「いきいき働くことができる職場づくり」を進める。

松川 由佳(インタビュー記事はこちら

採用コンサルタント ※ワークショップデザイナー

宮城県生まれ。2015年、東北福祉大学社会福祉学部卒業。介護の人材不足の現状を目の当たりにし介護事業会社に入社。全国の新卒(大卒・専門卒・高卒合わせて)年間約100名超の採用活動に従事。採用設計からイベント・入社関係、新卒の採用全般を担当。沢山の人に介護の魅力や、素晴らしさを届け、業界全体が素敵な法人で溢れるように組織・人材開発のお手伝いをしたいと思い株式会社Blanketに入社。

太田 高貴

採用コンサルタント

1982年大阪府生まれ。同志社大学社会学部社会福祉学科卒。2004年に新卒として職員1,000人超の社会福祉法人に入職。特別養護老人ホームの介護職、地域包括支援センターの社会福祉士として実際に現場を経験した後、法人本部にて採用の責任者を務める。新卒・中途採用に加えて、ダイバーシティ採用にも注力し、実際の雇い入れから定着に至るまでの流れの仕組み化に成功。2022年に介護人材不足という社会課題解決の一翼を担うべく株式会社Blanketに入社する。

人の学びや成長に関わり続ける。その想いが叶う新しい事業へ舵をきった

ーー本日は、どうぞよろしくお願いいたします! みなさんは別の事業会社で採用部門に従事していましたが、どのようにして株式会社Blanketに出会い、転職に至ったのでしょうか。

野沢さん(以下、野沢):私は、代表の秋本さんとの出会いが最初です。

前職では介護や保育事業を手掛ける会社で、長く新卒採用をしていました。WEB記事をきっかけに介護業界の若者が集まるコミュニティ「KAIGO LEADERS」の存在を知り、ワークショップに参加。そこで秋本さんを含め、介護業界に対して前向きな活動をするメンバーたちと知り合いました。

太田さん(以下、太田):野沢さんが参加された当時は「HEISEI KAIGO LEADERS」という名前で、平成生まれ限定のコミュニティでしたよね。

野沢:そうそう(笑)私は昭和生まれだから、いいのかなと思いつつも参加させてもらって。今は生まれや職業の縛りはなく、介護に関心を持つみんなが前向きなアクションを起こすコミュニティになっています。

その後、彼女から「採用支援事業の立ち上げをサポートしてほしい」と声をかけてもらい、事業計画をともに考えました。

松川さん(以下、松川):事業計画から携わっていたとは驚きです。ということは、そのときから転職するつもりだったのですか?

野沢:いえ、 あくまでサポートする形で携わり、転職は考えていませんでした。

転職のきっかけとなったのは、前職のポジションの変化と、自分の想いを自覚したこと。前職ではマネジメント業務の比重が高くなっていたのですが、私は人事領域での専門性を活かして、介護・福祉業界の人的課題に向き合い続けたいという思いが高まっていました。

そしてBlanketであれば、今まさに経験を活かした事業を構想しているし、自分の想いも叶えられる。このタイミングが重なったことで転職を選びました。

太田:僕も野沢さんと同じで、秋本さんとの出会いがきっかけです。

不安よりもワクワクした気持ちが大きかった。これまでの枠を超え、介護業界に挑む

ーー太田さんは現在、大阪からフルリモートで勤務されていると聞きました。

太田:はい、そうです。僕は生まれも育ちも大阪で、社会福祉法人に入職し採用部門の責任者をしていました。新卒採用から中途、ダイバーシティ採用もおこない、その後訪問看護・訪問介護事業を行う会社に転職し、そこでも採用を担当しました。

試行錯誤を重ねながら採用活動を進める中で、業界の人材不足という課題に向き合うためには、もっと事業所同士が繋がる必要があると感じました。採用の知見を一緒に深めたり、成功事例のノウハウを共有する。そうすることで業界全体の採用力が上がると考えたのです。

いくつかの事業所に声を掛け、集まったみなさんと採用イベントを企画し、ゲストとして秋本さんをお呼びしました。

野沢:私もそのイベントに関わっていたので、太田さんとは以前から面識がありました。

太田:そう思うと長い付き合いですね!

ある日、SNSにたまたまBlanketの採用情報が流れてきて、秋本さんに「情報見ました! やっぱり関東ですよね」と何気なく連絡したんです。僕は家庭もあり、東京への引っ越しは考えていなかったので、周りへの情報共有のために聞いてみました。するとまさか「大阪ですが、検討してみます!」とお返事をくれて。

そのとき、初めてBlanketへの転職が自分事になりました。その後、オンラインでお話をさせてもらい、フルリモートで働いている今に至ります。

松川:お2人とも面識があったのですね。私は、秋本さんや野沢さんと知り合いだったわけではなく、転職活動中にBlanketと出会いました。

前職では新卒採用を4年ほど担当し、介護という仕事の奥深さを知りました。介護は人と人とが関わる中で、化学反応がたくさん生まれる仕事です。その魅力を、介護業界全体から社会へ伝えていきたいと思い、Blanketに転職しました。

ーーWantedlyを利用しながら転職活動をおこなっていたのでしょうか?

松川:もともと使っていたわけではなく、前社の採用ツールとして利用できないかとリサーチしたことがきっかけです。「介護」というキーワードでどんな会社があるか調べ、Blanketを見つけました。

太田:ひとつ聞きたいのですが、松川さんは転職に不安を感じませんでしたか?

松川:不安はなかったですね。前職での経験を活かしながら、より深く業界の「人」にアプローチし、魅力を伝えられる会社がBlanketでした。なので「やってみよう!」という気持ちが強かったです。太田さんはどうでしたか?

太田:僕も同じです。転職が自分事になってからBlanketの求人情報やホームページを見ると、すっごくワクワクして(笑)事業会社という枠を超えてキャリアを積むために「勉強するぞ!」って意気込んでいました。

業界に関わる人たちに責任を持って向き合えることが最大の強み。今の自分の姿勢に、これまでの経験が息づいている

松川:野沢さんは事業含め、Blanketの「採用コンサルタント」を作られたと思うのですが不安はなかったですか?

野沢:ともに事業を立ち上げたので転職にワクワクしたのは2人と一緒です。ですが、採用コンサルタントについては、正直「ほんとうに成果を出せるかな」と少し不安はありました。

採用コンサルティングはクライアントごとの採用力や採用状況、組織形態に合わせて伴走することが仕事になります。前職時代の採用担当としての手法をそのまま活かすことはできないですし、クライアントの特徴や、抱えている課題・目指すべきゴールを深く理解し、ともに採用計画を設計していく必要があるのは大きな違いでした。

太田:僕も今、採用コンサルタントとしてクライアントごとの「採用力の違い」を体感しています。前職では当たり前だった言葉やツールも、1歩外に出ると知らない場合も多い。だからこそ、僕らBlanketが伴走する意味があると感じます。

自分の常識を押し出すのではなく、お互いがきちんと納得感を持って進められるような伝え方や、お客様との関わり方を常に考えています。

野沢:私たちは、あくまで第三者なんですよね。

「こうしていきましょう」と外部の専門家が伝えることで、社内では気がつかなかった危機感を生み出せるし、一方で、社内の人間ではないから相手のレスポンスを待つ場合もある。

そういうときはただ待つのではなく、 “動ける仕組み” を考える必要があると思っていて。役職者と話し合いの場を設けたり、担当者が社内の別の人へ伝えられるように資料を一緒に読み込んだり、動きやすい状況をつくることも仕事のひとつ。

松川:確かに、採用コンサルタントには、「こうやったらいい」というフォーマットも、「これが正解」という道筋もないと感じています。

1つ1つの事業所に対して「何をしたらいいか」をともに模索し、ゴールに向かって一緒に走っていく。「コンサルっぽくないコンサルの人」というのはその通りだなと実感します。

野沢:悩んでいたらその場で一緒に考えるし、成功したら一緒に喜ぶ。サイトデザインやコンセプト策定、動画作りも、ともに現場に立ち一緒になって作りあげられることがこの仕事の面白さだよね。

松川さんも太田さんも「こうしたほうがいいよ」と教えずとも、愚直に向き合って考えてくれるから信頼しています。

松川:ありがとうございます!

太田:そんなふうに言ってもらえると照れますね(笑)

野沢:この仕事を選ぼうとしている人たちが抱える不安、業界で働いている人がぶつかる壁、業界ならではの労働環境や解決しづらい問題、そして、働く中で生まれる感動や喜びを僕らは知っている。それが一番の強みだと思う。

介護・福祉業界の「人」に関わってきたこれまでの経験が、採用コンサルタントとして求職者や事業所に対して責任を持って向き合う姿勢に息づいていると感じています。

「この仕事を選んでよかった」という希望の好循環で、社会を回していく

ーー社会的に少子高齢化が進む今、介護・福祉業界の重要性はますます高まっています。その中で、Blanketのこれからの展望を教えてください。

野沢:採用支援事業の立ち上げから変わりませんが、業界内で「『人』『人材』にまつわることといえばBlanketだよね」という立ち位置を目指しています。

事業開始当初は、良くも悪くも代表の秋本さんの求心力に頼っている部分がありました。しかし今では、介護・福祉業界に対して同じ志を持つ仲間が増え、「株式会社Blanket」が認知され始めていると感じます。

例えば、松川さんがメイン担当で進めた案件では、お客様から「松川さんが担当者でよかった」と言っていただけました。出せるか不安だった成果が、会社として出せている何よりの証拠です。「Blanketなら安心」「Blanketならいい仕事をしてくれる」という信頼感をますます高めていきたいですね。

松川:その案件は野沢さんにサポートしてもらいながら進めたのですが、知見の広さや納得感のある伝え方がすごく勉強になりました。

日々変わりゆく採用状況や採用方法を私自身アップデートし続け、会社として採用の入口から育成、定着まで、きちんと成果を出していきたい。

また、社会と介護・福祉業界を繋ぐ橋渡しがBlanketになったらいいなと思っています。介護が必要になる前から多くの人に介護と接点を持ってもらい、介護への理解やいろんな側面を知ってもらえたら嬉しいです。

太田:少子高齢化という社会インパクトの中で、介護・福祉業界はキーになる領域のひとつ。「採用に成功した」の“成功”をもっと掘り下げ、ナレッジやノウハウを横断的に展開していきたいですね。

野沢:Blanketの根底にあるのは、この業界を選び、働いている人が「この仕事を選んでよかった」と思いながら働くことで、社会に好循環を生み出したいという想い。

「この仕事でよかった」と思える職場を1社ずつ増やし、現状を変えることで業界内外に介護の魅力を伝えていきたいです。


ーーでは最後に、これから迎える新しい仲間へメッセージをお願いします。


太田:能動的に課題を見つけ、解決のために努力し続ける人ならBlanketはぴったりです。お客様の課題を探し、ともにゴールに向かうこともそうですし、自分で学び続ける姿勢も含めて自ら動くことが大切ですね。

とはいえ、何気ない連絡で状況が変わるかもしれません。僕がそうだったように、「ちょっと話を聞いてみたい」「興味が湧いた」と思ったときこそ、前進の第一歩だと思います。

松川:私はBlanketに入社し、1つ1つの事業会社、そこで働くみなさん、これから働く求職者、学生と、いろんな「人」に真剣に向き合えています。周りには「介護・福祉業界を良くしたい」と思い、同じ目線で一緒に真剣になってくれる仲間がいることも心強い。

同じ想いを持っている人はもちろん、Blanketから介護・福祉業界に興味を持ってくれた人、「人」に真剣になれる人と一緒に働けたら嬉しいです。「介護・福祉業界を良くしたい」という希望を原動力に、一緒に介護・福祉業界を盛り上げていけたら嬉しいです。

野沢:採用コンサルタントが、介護・福祉業界の人事採用に携わる人にとっての新しいキャリアモデルの1つになるといいなと思っています。これまで培ってきた経験を活かしながら、Blanketで広く介護・福祉業界や社会に向き合っていく。

団塊世代が75歳を迎える2025年問題を目前に控え、介護・福祉の需要はますます高まるでしょう。正直、大変ですし簡単ではありません。ですがそれ以上に、やりがいも希望も大きい仕事です。まずは気軽に、あなたが持っている想いやこれまでの経験をお話しませんか?

(取材・文/田邉なつほ、写真/秋本可愛)

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