カンリーにおけるAI駆動開発の環境を紹介します【2026年3月時点】|株式会社カンリー 公式note
はじめに 株式会社カンリーのエンジニア本部CTO室に所属する、福田 (@ryu_f_web)です。 昨今AIツールは急速に進化し、それに伴って働き方も大きく変革が必要とされています。 当社カンリーは2025年11月にビジョンを刷新し、「ヒトとAIの力で、店舗の集客力を上げる」としました。 ...
https://note.com/canly/n/n44ed4489aee6
※このストーリーは、noteで発信した記事を転載しています。
株式会社カンリーのエンジニア本部CTO室に所属する、福田 です。
昨今AIツールは急速に進化し、それに伴って働き方も大きく変革が必要とされています。
当社カンリーは2025年11月にビジョンを刷新し、「ヒトとAIの力で、店舗の集客力を上げる」としました。
プロダクトにAIを組み込んで新たな価値提供をしていくことはもちろん重要ですが、同時にAIと協働できる開発環境を整えることも重要です。
情報セキュリティや費用といった守りの面を見ながら、新たなAIツールを迅速かつ適切に導入・浸透していくことの攻めの面も両立できるよう、整備をしています。
本記事では、2026年3月現在、カンリー エンジニア本部におけるAI駆動開発に向けたツールの導入状況と、組織的な取り組みについてご紹介します。
現在カンリーでは職種問わずGeminiやNotion AIを利用していますが、加えてエンジニア本部に属する正社員・業務委託の方に、以下のツールを導入しています。
それぞれのツール導入状況をご紹介します。
Devinは完全自律型AIエンジニアです。
WebやSlackといったインターフェースを通じて指示を出すことで、指示した内容の実装からPull Requestの作成までノンストップで実行できます。
他にも、リポジトリを解析して自動的にWiki作成とAIへ質問ができる『Deep Wiki & Ask Devin』、コードレビューで意味単位で自動分割されたビューが利用でき、バグ指摘・自動修正までしてくれる『Devin Review』等も利用できることがメリットです。
カンリーでDevinを導入したのは2025年2月です。
エンジニア全員をDevin Organizationに招待することで、誰でも気軽に利用できる状態を実現しています。
本格的なプロダクト開発のメイン用途ではなく、補助的な用途で使われることが多くなっています。
例えば同じ修正を10数個のリポジトリに適用させる、現在の仕様を確認させて実装や修正させるといった用途で使われています。
CursorはAI機能を搭載したIDEです。
VSCodeを元としているので、豊富な拡張機能や慣れ親しんだUI/UXを引き継ぎつつ、AIエージェントを使ったコーディングが可能です。
カンリーでは元々VSCode, GitHub Copilotを中心に利用していましたが、Cursorの広がりを受けて2025年4月に全員Cursorへ乗り換えました。
現在は希望者にTeamsプランのアカウントを発行していますが、直近はClaude Codeに完全乗り換えるメンバーが増えています。
Claude Codeはコマンドやファイル操作をAIが主導するCLIツールです。
コードベース全体を把握したコーディングや、多様なツール・コマンドの実行が可能でとても便利です。カスタムスラッシュコマンドやサブエージェント、スキル、最近ではエージェントチーム等、多様な機能やカスタマイズ性に溢れており、汎用性も非常に高いツールです。
カンリーでは2025年6月に、Amazon Bedrockに接続したClaude Code環境の利用を開始しました。
その後順調に社内の利用者と利用量が伸びていったのですが、2025年末あたりから1人で月間1,000ドルを超すようなメンバーが増えてきたことでコストが増大したため、ヘビーユーザーに限ってTeamプランへの移行を開始しました。
Teamプランは完全従量課金のBedrockと異なり、サブスク型の料金のためコストを抑えることができます。個人向けのProやMaxプランと同様に5時間ごと・週ごとのRate Limitはあるものの、計画的に利用すれば大きく溢れることはなく、溢れた場合も予算内で従量課金利用が可能です。カンリーでも、一定の従量課金予算を設定しています。
元々Cursorの方が先に導入されたこともあり、CursorとClaude Codeの併用をしつつもCursorメインのメンバーが多い状況が続いていました。
しかし2026年に入ってから取った社内アンケートでは、Claude Codeの利用がCursorを上回ってきて、Cursor利用無しのメンバーも一定数存在しました。
そのため希望した方のみCursorのTeamsアカウントを外し、固定費を若干抑えることができています。
着実に利用が増えていたClaude Codeに関して、2026年2月に「Bedrock環境を廃止し、Teamプランへ統一」しました。
背景は概ね以下のとおりです。
これらの背景から、全員をTeamに移行しました。
まずはヘビーユーザーはPremiumシート、その他メンバーはStandardシートを付与しました。Standard利用者にも従量課金の予算があり、そこが一定に達したらPremiumに個別切り替えする運用です。
また、カンリーではツールの導入だけでなく、組織としてAI活用のナレッジを循環させる取り組みも行っています。その一つが「AI情報共有会」で、以下2つのアジェンダを実施しています。
当初は任意参加で開催していましたが、情報の非対称性を解消し、AI活用レベルを平準化するために、2025年11月から正社員必須参加へ方針を変更しました。各チーム内でのAI活用の知見がエンジニア本部全体で形式知化されている状態を目指しています。
2025年は、Claude Codeを中心としたAIエージェントが急速に浸透していき、エンジニアの働き方も大きく変化しました。
時代の変化に適応し価値あるプロダクトを届け続けるためには、既存業務にAIを適用させるだけではなく、そもそもの働き方をAI中心に作り変える必要があります。そのためには当然、今回紹介したような新しいツールを導入することや、組織でナレッジを共有し活用レベルを高め続けることが重要です。
カンリーではAIに対しても時間やお金を適切に投資し、価値あるプロダクトを提供し続けられるエンジニアへ変革できるよう、今後も取り組みを続けていきます。
もしカンリーの環境が魅力的と感じていただけたり、カンリーのエンジニアと一度お話してみたい方は、カジュアル面談も随時受け付けています。
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