人物紹介|生産管理/ イチゴノオカ 保泉 結加(ほずみ ゆうか)
サラダボウルには、これまでとは異なる業界から農業の現場に立つメンバーがいます。
今回インタビューした保泉結加さんも、その一人です。
保泉さんは、埼玉県白岡市に新設された「イチゴノオカ」のオープニングメンバーとして、農園の立ち上げに携わっています。
なぜ彼女は、このタイミングで農業の世界に身を置くことを選んだのか。
立ち上げ期の現場で感じていることや、仕事への向き合い方について話を聞きました。
家業とは違う場所から始まった、私のキャリア
―サラダボウルに入社するまでの経歴を教えてください
私は、埼玉県深谷市の花木農家の家庭に生まれ育ちました。
桜や梅などの花木を育て、花が咲く前の枝を出荷するのが主な事業です。生まれたときから農業が身近にある環境で育ったので、農業は、日常の一部という感覚でした。
当時はあまりにも身近すぎて、「自分の仕事として選ぶもの」として強く意識していなかったのかもしれません。
学生時代には農業とはまったく関係のない分野を学び、卒業後に自分で選んだ進路はアパレル業界でした。服が好きだったので、その世界で働きたいと思って就職活動をしていたんです。ただ、最終的にはご縁がなく、その後どうしようかと悩んでいました。
そんなときに、親の勧めで出会ったのが、花き市場の物流を専門にしている会社でした。
正直、最初はあまり気が進まなかったのですが、市場を見学した際に、そのスケールの大きさや、物流現場の迫力に圧倒されて。単純に「かっこいい」と思い、入社を決めました。そうして、農業とは異なる分野である物流業が、私にとって社会人としてのキャリアのスタートになりました。
![]()
自分と向き合って見つけた、次のステップ
― なぜ、転職を考えたのですか?
物流業務を経験するうちに、仕事の流れは徐々に理解できるようになっていきました。
一方で、「この先、自分はどんな力を身につけていきたいのか」「どんな形で仕事に関わっていきたいのか」を、考えるようになったんです。
物流は、多くの人やモノが関わる重要な仕事ですが、業務の中心は、決められた流れを正確に、時間通りに回していくことです。経験を重ねるほど習熟度は上がっていきますが、その反面、自分の関わりが成果として実感しづらい場面もありました。
そうした中で自分を振り返るようになり、私は「何かをつくること」や、「日々の積み重ねが少しずつ形になっていく感覚」に、やりがいを感じるタイプなのだと気づきました。
振り返ってみると、幼い頃から花木が育っていく過程を身近に見てきたことも、少なからず影響しているのだと思います。結果が少しずつ形になっていく仕事に惹かれる感覚は、そうした環境の中で自然と育まれていたのかもしれません。
ものづくりの現場に踏み込み、自分の工夫や関わり方次第で成果が変わる仕事に挑戦してみたい――そう思うようになったことが、転職を考え始めた一番の理由でした。
![]()
心から好きだと言えるものをつくりたい
― なぜ、農業の中でも「いちご」を選んだのですか?
「もし挑戦するなら、心から好きだと言えるものをつくりたい」
そこで思い浮かんだのが、子供のころから大好きな「いちご」でした。
花木の栽培と比べると、いちごは人の手がより深く関わる作物だと感じています。
花木は時間をかけて育てていく一方で、屋外環境や個の生育力に委ねる部分も多くありますが、いちごは施設の中で、日々の手入れや管理を怠ると状態が大きく変わってしまう。とても繊細で、人がきちんと向き合わなければ育たない作物です。
その分、手をかけたことが結果に反映されやすい。
「自分の関わり方次第で、育ち方が変わる」
――そんな点が、私が求めていた“日々の積み重ねが形になる手応え”に一番近いと思い、いちごの生産に関わることを決めました。
![]()
日本にこんな農業があるんだ、と思った
― なぜサラダボウルへの入社を決めたのですか?
農業系の転職サイトを通じて初めてサラダボウルのことを知り、実際に農場を見学させてもらいました。
山梨の農場を訪れてまず驚いたのは、これまで私が抱いていた農業のイメージとの違いでした。大規模なハウスの中には土がほとんど見当たらず、ハウスの天井近くまでトマトの苗が高く伸びていました。そして、現場全体がとても清潔に保たれていたことも印象的でした。毎日泥だらけになって働いていた両親のことを思いながらも、「日本にこんな農業があるんだ」と素直に感じました。
さらに、農園の立ち上げにオープニングメンバーとして関われる点も、大きな決め手でした。完成された現場ではなく、いちごの生産と同時に農園づくりそのものに携われる環境に強く惹かれ、サラダボウルを選びました。
![]()
前例や正解がないからこそ成長のチャンス
― 立ち上げ期の現場で感じているやりがいと、これからの目標は?
2025年12月から、イチゴノオカで初めての出荷が始まりました。
毎日丁寧に向き合って育ててきたいちごが、実際に出荷されていく様子を見ると、これまでの積み重ねが報われたように感じます。
ハウス完成前の準備段階からこの農園に関わり、苗の定植、そして初めての収穫・出荷までを一通り経験できていることは、立ち上げ期ならではの貴重な経験だと思っています。分からないことも多いですが、前例や正解がないからこそ、自分で考え、周りと相談しながら進めていけるこの環境は、私にとって成長のチャンスだと思っています。
得意・不得意にかかわらず、まずは目の前の仕事を真剣にやってみる。その中で、いちごの生産に関する知識や感覚を少しずつ積み重ねていきたいと思っています。実際にやってみて、うまくいかなかったことがあれば、「どうしたらよくなるか」を考えて、また試してみる。そうした積み重ねの中で、作業のやり方や段取りを少しずつ整え、「よりよいカタチ」をつくっていきたいです。
いちごの生産にも、農園づくりにも向き合い続けながら、現場にとって欠かせない一人として成長していくことが、今の目標です。
![]()
躊躇せずに、自分の気持ちに正直に進んでみてほしい
── 異業種から農業に興味を持った方へ一言お願いします
私は農業とは違う業種を経験したことで、はじめて「自分はこれがやりたいんだ」と気づくことができました。
自分の好きなことを仕事にできている人って、実はそんなに多くないと思うんです。
だからこそ、「やりたい」と思えることに出会えるのは、すごく貴重なこと。
もし少しでも気になるなら、まずは躊躇せずに、自分の気持ちに正直に進んでみてほしいです。やりたいことに挑戦せずに後悔するのは、やっぱりもったいないと思うので。
🍓カジュアル面談はこちら🍓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
サラダボウルでは、これまでの経歴や業界にとらわれず、「やってみたい」という気持ちを大切にしています。
少しでも気になることがあれば、ぜひ気軽にカジュアル面談でお話ししてみませんか。現場のことや働き方について、ざっくばらんにお伝えできればと思います。