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【伊藤社長取材記事前編】ローソングループのイノベーションを自分たちで作れるのがLDIの魅力

株式会社ローソンデジタルイノベーション(Lawson Digital Innovation Inc.、以下LDI) 伊藤洋平代表取締役社長にお話を伺いました。

「前編」ではご自身のプロフィールやLDIが設立された経緯、それに事業の魅力や職場環境について語っています。LDIが求める人材やキャリアパス、また会社の将来像について述べている「後編」と合わせてお読みください。

【伊藤社長取材記事後編】イノベーションを生み出すLDIは成長を実感しやすい環境 | 株式会社ローソンデジタルイノベーション
株式会社ローソンデジタルイノベーション(Lawson Digital Innovation Inc.、以下LDI) 伊藤洋平代表取締役社長にお話を伺いました。「後編」ではLDIが求める人材やキャ...
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2023年に就任し「お客様との関係強化を促進する仕組みづくり」に注力

-伊藤社長のプロフィールをご紹介いただけますか。

私は福岡生まれですが、子供の頃に父が転勤族だったものですから幼少期は国内の数ヶ所、岡山やロンドンでも1年ほど暮らした経験があります。その後は東京や神奈川の経験が長いです。

大学卒業後は三菱商事に入社しました。三菱商事ではSIerやコンサルティング会社、それからデータセンターの開発会社などの設立・出向を通じてキャリアを積み、ローソンを経てLDIの代表取締役に就任したという経歴です。

現在は息子がひとりおり、休日はサッカー観戦をしたり釣りに行ったり、温泉巡りをしています。サッカーは鹿島アントラーズが好きですね。

変わったところでは海底ケーブルに興味があり、かなり深く研究しています(笑)。海底ケーブルは今や世界中に張り巡らされており重要なインフラであるにもかかわらず、実際の海底ケーブルについてはあまり知られていませんよね。

データセンターの開発会社で勤務した経験も影響しているかもしれませんが、そういった未知の部分を知ることに関心があるんです。

LDIに代表取締役として着任したのは2023年3月で、現在5ヶ月目に入ったところです。当社ではローソンスマートフォンアプリなど「お客様との関係強化を促進する仕組みづくり」に力を入れており、かなり先進的な業務にも取り組んでいます。

仕事を通じ、ローソンをご利用になるお客様にとっての価値を創出できる点が大きなやりがいにつながっています。

もちろん、アプリである以上ダウンロード数が増えるのは重要です。でもそれだけではなく、ローソンにとっての新しい顧客接点であるアプリを通じて、お客様にご提供できる価値が大きくなっていくのを見るのがとても楽しいと思います。

-伊藤社長が仕事をする上で大切にしていることは何でしょう。

環境の変化を取り入れ、自分たちもいち早く変わるよう心がけています。LDIはITサービス企業ですから、すさまじい速さで進歩する技術についていかなければなりません。

技術が進展すれば世の中も変わっていきますから、遅れを取らないよう自ら変革していく必要があります。また、なんでもそうですが外から見るのと中に入ってから見るのでは世界が異なって感じられます。

ですから、こうするのが正しい、とあらかじめ決めつけたりしないのも大切だと考えているんです。物事に対して柔軟でありたい、という意識も含めて考えるようにしています。

LDIはローソンの価値を最大化させる戦略ITサービス企業として設立

-LDIが設立された経緯を教えてください。

LDIは2016年に設立され現在8期目になります。親会社である株式会社ローソンのIT部門では、もともと外注ベンダー様を多く使っていました。

そのため、システムの規模が大きくなるにつれて、トラブルが発生しても外注ベンダー様に頼らざるを得ない部分が増えますし、コストも大きくなってきます。

ローソンのグループ内で内製できる体制を構築しておく必要があるよね、という考えからローソンデジタルイノベーションは設立されました。とは言っても、LDIは現在の社員数が71名ですから、ローソンが持つ巨大なシステム全体をカバーできる規模というわけではなく、先進的な部分を中心に担当する形になっています。

システム開発以外の部分では、ローソンには「オープンイノベーションセンター」という部署があり、先端技術をどう活用していくか、次世代のコンビニはどうあるべきか、などの研究開発を行っています。LDIでも「オープンイノベーションセンター」と連携しながら、ローソンの価値を最大化させるための戦略ITの開発に取り組んでいます。

2018年にはローソンが小売業として初めて「CEATEC JAPAN2018」に出展しました。そこで審査員特別賞を受賞したウォークスルー決済やリアルタイム在庫管理システムの開発を担当したのがLDIです。

CEATEC JAPAN 2018に出展!ローソンが目指すデジタル技術の革新によって実現する未来のコンビニ | イベント
ローソンデジタルイノベーション(LDI)の宮田です。今回は、ローソンのオープン・イノベーションセンター(OIC)を中心に取り組んだCEATEC JAPAN 2018出展プロジェクトについて、ご紹...
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ほかにもローソンのスマホアプリに様々な機能を導入したり、レジを無人化した実証実験サービス「LawsonGo」にも参画しています。

LawsonGoは米国アマゾンドットコム社が提供しているレジレス店舗のローソン版とも言える実験店舗です。バーコードをかざして入店し、商品を取って出てくるだけで決済される仕組みで、専用アプリをLDIが開発しています。

また、LDIではデータ分析を行う組織を設けており、データサイエンティストが購買データの分析を行っています。

ローソンのレジで渡されるレシートに印刷されているクーポンがありますよね。それを使った購買データの分析を、LDIが担当しているんです。

ローソンの店舗でスタッフの方が店舗内の製造管理やワークスケジュール登録に利用しているタブレットのシステム運用保守もLDIが担当しています。

LawsonGoとタブレット

プロフェッショナルが働きやすい職場環境を目指して

-LDIの職場環境について紹介していただけますか。

LDIは「プロフェッショナルのための組織」として、プロフェッショナルが活躍できる働きやすい会社でありたいと考えています。ワークスタイルもプロフェッショナルの方々に対応できる形を志向しており、新型コロナ前から在宅ワーク制度を導入していました。

またライフスタイルに応じた柔軟な勤務を実現するため、アウトプットで評価する制度を用意して働き方にも裁量を与えています。プログラマーなどは出社が2週間に1回とか、中には1ヶ月間まったく出社してこない社員もいますね(笑)。

もちろん、顔を合わせて打ち合わせするなどの対面コミュニケーションの大切さも認識していますが、社員が自立したプロフェッショナルとして基本的には自分のペースで仕事の進め方を決められることを優先しています。

残業時間の削減にも積極的に取り組んでおり、2022年の実績は23.1時間でした。LDIに転職されてくる方のお話を伺うと、他社では50~60時間、中には80時間というケースもあるようですから、当社は今でも比較的残業が少ない方ではないかと思います。

ワークライフバランス(より良い働き方)は、我々の顧客でありパートナーであるローソンも注力している分野であり、今後はさらに残業時間を減らす取り組みを加速させていきたいと考えています。

そして、LDIでは社員こそが最大の財産と謳っており社員の市場価値が上がれば会社の価値も高まると考えているので、社員の育成に向けたサポートを積極的に行っています。情報処理技術者試験の受験費用や、スキルアップするために必要な技術書籍の購入を支援しているのはその一例です。

ローソン本社や社外の研修センターが開催する研修やセミナーに参加できる制度も整えています。

さらに、LDIでは今後の組織拡大に向けて、2023年度下期から社員向け教育チームを設置することにしました。教育メニューはアプリ開発、インフラなどの技術スキル、業務分析・コンサルティングなどのビジネススキルやデザインシンキングといったDXスキル、それにローソンのITシステム環境、コンビニエンスストアの業務知識、オペレーションなど多岐にわたるものを用意する予定です。

LDIには自分磨きが好きな人たちが集まっており、けっこうみんな、勉強しているんですよ(笑)。いわゆるリスキリングにもつながっていきますし、スキルアップに積極的な方にとっては、これからますます良い会社になっていくと思います。

チャレンジしやすい環境という点にも力を入れています。ローソンではこれまでも、失敗を恐れず商品やサービスを見直すマインドセットを重視しています。新しいことをいち早く取り入れていきましょう、という考え方です。

LDIでもこの考え方を大切にしており、毎年、全社員を対象としてR&Dの企画を提案するための公募を行っています。プレゼンテーションをしていただき、社内の審査を通過した企画については社員やパートナー企業から仲間を募って、会社の業務にできるという取り組みです。

在宅ワーク制度で社員がまばらなオフィス

新しい領域にチャレンジしやすい環境でローソングループのイノベーションを作れるのがLDIの魅力

-LDIの魅力について社長の視点からお話いただけますか。

そうですね、やはりローソンの顧客接点をスマートフォンアプリによって実現したり、店舗運営を支える仕組み作りに貢献できる仕事である、という点が最も大きな魅力なのだと思います。SIerやコンサルティング会社の場合、自分たちの仕組みを作っているというわけではありませんし、作った仕組みを自分が見る機会も少ないと聞きます。

LDIの場合はローソングループの一員として自分たちのITを自分たちで作っているという意識で取り組めますから、熱意が違ってきます。LDIは株式会社ローソンが100%出資している会社ですので、私たちの成果物がそのまま私たち自身でもあるローソングループの資産になるわけです。

日本を代表するコンビニエンスストアチェーンが使うITを、ローソンと一緒に考えながら自分たちが主導的に作っていけるという環境は、何物にも代えがたいと思います。当社にもSIerやコンサルティング会社出身の方々が数多く在籍しており、自分たちの仕組みを自分たちで作れる、という点を入社理由としてあげていただいています。

LDIの魅力は、比較的新しい会社であるという点にもあります。大手企業のIT子会社というのは、IT企業としては歴史が長い場合が多いんです。それこそ、昭和の時代に設立しました、という感じの会社ですね。

すると、もう何十年も前ですから、ホストコンピューター時代の文化を引きずりながら現在も事業をされていたりする。LDIは設立が2016年ですから、新しい技術、新しい文化を取り入れながらイノベーションを追求できる環境です。

そういった環境で新しい領域にチャレンジしやすい、という点もLDIにとっての魅力になっているのだろうと考えています。

(取材日:2023年7月28日 聞き手:垣本陸)

【伊藤社長取材記事後編】イノベーションを生み出すLDIは成長を実感しやすい環境 | 株式会社ローソンデジタルイノベーション
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