海外の法人顧客に日本の工芸品を届けるB2Bチームで活躍する西郡華子。レストランやホテル、ギャラリー、セレクトショップなど、多彩なパートナーとの関係を築きながら、日本の工芸品の魅力を届ける仕事に取り組んでいます。
今回は、インタビューを通して、B2Bチームがどのように案件を形成し、提案し、成約後まで丁寧にフォローしているのか、チームとして大切にしている考え方や姿勢に迫ります。日々の仕事の中で感じるやりがいや今後の挑戦についても、ご紹介します。
これまでのキャリアについて、教えてください。
総合商社や国際機関、スタートアップ企業などで、法人営業やパートナーシップ構築、資金調達に携わってきました。現在はMusubi LabのB2Bチームに所属し、海外法人顧客向けの案件形成や、欧州の大型展示会出展など新たな販路開拓に取り組んでいます。
B2Bチームの役割について、どう捉えていますか?
海外のレストラン、ホテル、ギャラリー、セレクトショップといった法人のお客様とパートナーシップを築き、日本の工芸品をお届けすることが、私たちB2Bチームの主な役割です。
私たちの特徴は、新規のお客様へのアプローチから商談、提案、そしてご成約後の決済、梱包、発送、納品に至るまで、その一連のプロセスを一貫して担当している点にあります。それに加えて、既存のお客様との関係をより深めるためのご提案や、作り手である窯元・メーカー様との連携、海外市場の調査、展示会関連の業務など、その活動は多岐にわたります。
B2Bチームは、会社の中でどんな価値を担っていますか?
B2Bチームは売上面から成長を支えるだけでなく、良好な法人顧客との関係を通じてブランドの認知拡大・信頼の醸成にも貢献することを目指しています。成約後に継続提案へつなげることで、安定した事業基盤をつくる役割も担っています。
主な業務内容について教えてください
顧客からの問い合わせを起点に、社内各チームや窯元様と連携しながら案件を組み立てます。窯元様・お客様・Musubi Labの三者にとって良い取引となるよう、条件調整や提案設計を行い、成約後は制作・梱包・輸送を経て、最終的にお客様の手元へ商品が届くまで丁寧にフォローします。
そのほか、海外展示会出展に伴う準備から、現地での商談・提案活動の推進も担当します。海外のお客様との英語でのやり取りだけでなく、社内各チームや国内の窯元様との確認・調整など、日本語でのコミュニケーションも多く発生します。
他グループやチームとはどのように連携していますか?
社内ではまずMDチームと連携し、商品内容や仕様、納期が実現可能かどうかを丁寧に確認した上で、提案を組み立てています。成約後はコーポレートやオペレーションチームと密に連携し、制作から梱包・出荷・納品までの進行を管理します。
また、法人取引ならではのリスクや判断が求められる場面もあるため、必要に応じて経営層とも情報を共有し、方向性をすり合わせながら進めています。海外展示会出展においては、展示ブースのデザインや設計などについて、クリエイティブチームとも連携しています。
チームとして大切にしている価値観を教えてください
私たちは、「Musubi Labとしてふさわしいお客様とはどんな方か」を常に考えながら、案件づくりに向き合っています。目先の規模だけにとらわれるのではなく、Musubi Labが大切にしている美意識や価値観、産地の歴史や作り手の想いも含めて伝えていけるパートナーかどうかを見極めながら、対話を重ねています。ビジネスとしての成立と、意義のある取引の両立を目指して取り組んでいます。
メンバーに共通してほしいスタンスは何ですか?
「どうすれば実現できるか」を前向きに考え、必要に応じて周囲を巻き込みながら進めていく姿勢を大切にしています。社内外の多くの関係者と協働する仕事だからこそ、丁寧なコミュニケーションと、変化を前向きに受け止める柔軟さを重視しています。
どんな方がこのチームにフィットしますか?
このチームでは、役割をきっちり線引きするよりも、周囲と協力しながら「今、何が必要か」を考えて行動できる方が活躍しやすいと感じています。最初からすべてに自信がなくても大丈夫で、責任感を持って一歩ずつ取り組める方であれば、自然と力を発揮していただける環境です。
また、決まった正解がない中で、社内外の関係者と対話を重ねながら調整し、進めていくプロセスを前向きに楽しめる方に向いています。
伝統工芸や文化そのものに興味があり、その魅力をどのように海外のお客様に伝えていくかを考えることにやりがいを感じられる方にとって、学びと挑戦の多い環境だと思います。
逆に、こういう方には合わないかもしれない、という点は?
業務範囲が明確に決まっていないと不安になる方や、決められた型の業務を淡々とこなしたい方には、ギャップがあるかもしれません。
また、調整や試行錯誤のプロセスを負担に感じやすい方、関係者との対話よりも効率を優先したい方には、難しさを感じる場面があると思います。
今後1〜2年で、どんなチームになっていたいですか?
案件推進の再現性を高めながら、欧米を中心とした重点市場での提案力を強化し、Musubi Labらしい法人取引の型を磨いていきたいと考えています。個人の経験に依存せず、チームとして学び、改善し続けられる状態を目指します。
最後まで読んでくださった方に、一言。
海外法人との取引には緊張感もありますが、窯元様・お客様・Musubi Labの三者にとって納得感のある関係を築けたときには、大きな手応えを感じられます。日本各地の美しい工芸品や手仕事の作品を、その背景にある文化や作り手の想いとともに海外の法人顧客へ届けることは、日本の工芸産業の未来に関わる仕事でもあり、その一端を担える点に大きなやりがいがあります。
まだ発展途上のチームだからこそ、決まったやり方に縛られず、仕組みや提案のあり方を一緒に考え、少しずつ形にしていける環境があります。最初から完璧である必要はなく、試行錯誤しながら学んでいけることも、このチームならではの魅力だと思っています。
日本の工芸品をどのように海外のお客様に届けていくかを日々考え、組織とともに成長していきたい方に、ぜひ一歩を踏み出していただけたら嬉しいです。