はじめに:AIで採用ピッチ資料は作りやすくなった
こんにちは!ワミィの石川です。
最近、採用広報や採用ピッチ資料の作成においても、AIツールを活用する企業が増えてきました。
今回は、AIをうまく活用しながら自社の魅力を伝えられる採用ピッチ資料の作成ポイントについてお伝えします。
こんにちは!ワミィの石川です。
最近、採用広報や採用ピッチ資料の作成においても、AIツールを活用する企業が増えてきました。
今回は、AIをうまく活用しながら自社の魅力を伝えられる採用ピッチ資料の作成ポイントについてお伝えします。
目次
生成AIの台頭により、GammaやCanva AIなどスライド作成に強みを持つAIツールを使えば、文章を入力するだけで、見栄えのよいスライドを短時間で作ることができるようになりました。
・ゼロから会社紹介資料を作りたい
・デザインを一新したい
・作成する時間がなく、スピーディーに作りたい
こうした場面では、AIツールは非常に便利です。
工数がかけられない場合や、デザイン面で不安がある場合はAIの力を借りることで社内だけで仕上げることも可能となります。
一方で、AIに任せるだけではどうしても越えられない壁があることも事実です。それは、候補者が本当に知りたい情報は、AIでは生成できないということです。
GammaやCanva AIでできること
まず、AIツールが得意なことを整理してみます。
冒頭でも挙げたGammaやCanva AIなどはAI×デザイン制作でよく使われているツールですが、これらを使うと様々な作業が効率化できます。
・会社紹介スライドのたたき台作成
・事業内容の整理
・見出し案の作成
・スライド構成の提案
・デザイン制作
・文章の言い換えや要約
特に、ゼロから資料を作るときには非常に便利です。
会社情報を入力するだけで、ボリューム感の出る資料を作成してくれます。
採用担当者の方の中には、
「何から作ればよいかわからない」
「資料の構成を考えるだけで時間がかかる」
「デザインが苦手で、見た目を整えるのに苦労する」
という方も多いと思います。
その点、AIツールを使えば、最初の一歩をかなり軽くできます。
でも、そのまま出すと「企業の魅力がわかならい」と見抜かれる
AIで作った資料はデザイン性に富み、"作り込まれた資料"のように見えますが、そのまま採用ピッチ資料として使うと、候補者には意外と伝わりません。
なぜなら、AIが作る文章はどうしても
“それっぽいけれど、どの会社にも当てはまりそうな表現”
になりやすいからです。
たとえば、こんな言葉です。
風通しの良い社風です
若手から裁量を持って活躍できます
成長できる環境があります
チームワークを大切にしています
社員一人ひとりを尊重しています
もちろん、これらが間違っているわけではありません。
ただ、候補者から見ると、
「風通しが良いと感じられる具体的な場面は?」
「実際にどんな人が働き、どんなキャリアを築いているのか?」
という疑問が残ってしまいます。
採用ピッチ資料で大切なのは、きれいな言葉をつむぐということではなく、
候補者が入社後の自分を具体的にイメージできることです。
候補者が本当に知りたい情報
候補者が採用ピッチ資料で知りたいのは、会社の表面的な魅力だけではありません。
エンジニア採用においてピッチ資料に入れておきたい項目はいくつかありますが、特に以下の3点はおさえておきたい情報です。
1.どんなプロジェクトに関われるのか
「大規模システム開発に携われます」だけでは、まだ抽象的です。
・どの業界の、どんな課題を解決するシステムなのか
・開発期間や規模感は?
・自分はその中で、どの工程や役割を担うのか
・技術領域は何か?
ここまで記載することで初めて、仕事のイメージが湧きます。
2.どんな人と働くのか
採用ピッチ資料では、制度や事業内容だけでなく、社員の雰囲気を伝えることも重要です。
・面倒見の良い先輩が多い
・技術に詳しいベテランが多い
・若手でも質問しやすい雰囲気がある
といった情報は、候補者の安心材料になります。
ただし、これらもまだぼんやりとした表現で不十分です。
働く社員の雰囲気を表現するには、実際に社員にインタビューしてみるのが一番です。入社の決め手、成功/失敗エピソード、ON/OFFの過ごし方など、社員一人ひとりに異なるエピソードがあり、それによって描かれる会社の魅力があるはずです。
その社員の写真もあるとよりイメージを伝えやすくなります。
3.入社後にどう成長できるのか
候補者は仕事内容だけでなく、将来のキャリアも見据えて転職活動を行うケースが多いです。
特に未経験者や若手エンジニアの場合は、
・入社後にどのように学べるのか?勉強会や資格取得支援はあるか?
・キャリアの選択肢はどのようなものがあるか
・キャリアで悩んだ時に相談できるサポートはあるか
などのポイントを重視しています。
福利厚生やキャリアステップを並べるだけではなく、それらを活用/実現した社員の事例やキャリアモデルとなる社員の概略を記載するのもよいでしょう。
その他、エンジニア採用ピッチ資料に盛り込みたい項目については、こちらの記事でも紹介していますので是非ご覧ください。
完全AIからの脱却Before→After
ではAIなどによる作成で抽象的な表現となった文面をどのように修正すればよいのでしょうか。
社員紹介のスライドを例にとり、Before→Afterで解説します。
Before:いかがでしょうか。一見、きれいな文章にまとまっているようにみえますが、よく見ると以下のような抽象的な表現が目立ちます。
・論理的思考能力
・課題解決力
・採用活動の効率化
・業務プロセスの改善
・変化の激しい環境にも柔軟に対応
After:Beforeで挙げた抽象的表現を裏付ける、その人の具体的なエピソードを添えて修正しました。インタビューを行い、働くうえでの信念や考え方が、どう業務に活きているかを書くことで、その人がどんな人であるのかを想像しやすくなります。
改善ポイント:その人の業務内容を羅列するだけではなく、なぜそのような働き方になったのかや、工夫した点、心構えについてもヒアリングすると文章に厚みが出ます。これらはAIでは生成できない点であり、社員や企業をイメージしてもらうためには欠かせないポイントです。
スライドを作成するうえでたたき台としてAIを活用することは効率化の点においてもメリットといえます。ただし、企業の魅力を差別化するうえでは抽象的な表現を並べただけでは企業そのものを表せることはできません。
採用ピッチ資料で求職者に企業の解像度を上げてもらうために予め注意しておきたい表現とブラッシュアップポイントについて以下にまとめました。
是非チェックしてみてください。
この表でピックアップしているこれらの表現が全て良くないという訳ではありません。
これらの言葉ばかりを多用することにより企業の魅力が薄れてしまうことを危惧しているのであって、この表現を網羅できる具体的な裏付けエピソード/事実があればよいのです。
まとめ:AIは使うが、魅力付けは人にしかできない
AIを使えば、採用ピッチ資料の作成は確実に効率化できます。
・構成を考える
・文章を整える
・スライドの見た目をよくする
こうした作業は、AIの力を借りることでかなり短縮できます。
一方で、候補者に刺さる採用ピッチ資料を作るには、
自社のリアルな現場を把握し、それを候補者目線で伝える編集が欠かせません。
・社員の本音を引き出すこと
・候補者が不安に感じるポイントを想像すること
・企業の魅力を採用ターゲットに合わせて言語化すること
・一見普通に見える制度や文化の中から、候補者に刺さる価値を見つけること
・「この会社で働く意味」をストーリーとして伝えること
AIに丸投げするのではなく、AIを「作業を助けてくれる相棒」として活用しながら、企業のバリューを伝える要素は人の思考力や判断で仕上げてみてください。