株式会社Triaは広告運用の領域において、少数精鋭のプロフェッショナル集団として急成長を遂げてきました。創業から現在までは「個の力」で事業を推進してきましたが、案件の増加や事業拡大に伴い組織としての体制強化が求められるフェーズに入っています。
今回は代表の石原にインタビューを実施。創業からの歩みと現在直面している課題、そして3年後に描く「10名体制の組織図」と新たなキャリアパスについて語ってもらいました。
石原 匠悟 / 株式会社Tria 代表取締役社長
大学卒業後、株式会社セプテーニに入社。その後、株式会社YOUTRUST、Twitter Japan株式会社(現X Corp. Japan 株式会社)での経験を経て、2024年3月に株式会社Triaを共同創業。
【過去〜現在】「個」の力で基盤を築いた創業期。そして「グループ参画」による事業拡大へ
ーーまず、創業から現在までをTriaの「第1章」と定義すると、どのようなフェーズだったと振り返りますか?
一言で表現するなら、会社を育てるために、個人の力で試行錯誤しながら突破してきた時期ですね。創業当初は、会社としての仕組みもブランドもありません。とにかく売上を立て会社を存続・成長させるために、一人ひとりがプロフェッショナルとして目の前の案件にフルコミットしていました。組織力というよりは、個々のスキルを最大限に活かして土台を固めてきた期間だったと思います。
ーーあえて少数精鋭にこだわっていた側面もあるのでしょうか?
そうですね。人数を絞ることで意思決定のスピードを最速にし、クライアントに対して質の高いサービスを一気通貫で提供することにこだわっていました。その結果、ありがたいことに売上は順調に伸び、利益もしっかりと出せる体質になりました。ただ、それは個人の頑張りに依存していたからこそ成り立っていた側面も強いです。
ーー個人の頑張りを象徴するような、印象に残っているエピソードはありますか?
例えば、急遽「1週間後にコンペがあるから準備してほしい」といったご相談をいただくこともありましたね。通常のスケジュールであれば社内調整や検討が必要になるような状況でも、私たちはそれをチャンスと捉えスピード感を持って対応してきました。「やるからには勝つ」という意識で準備し、予測不能な事態や急なご依頼に対しても柔軟に乗り越えてきた。そうやって一つひとつの案件に全力で向き合い、実績を積み上げてきたのがこれまでのTriaです。
ーーそんな中、最近ではジオコードグループへの参画という大きな決断をされました。順調に成長している中で、なぜこのタイミングだったのでしょうか?
理由は非常にシンプルで、「もっと案件を獲得し、会社を大きくしたかったから」です。自分たちだけで成長していくことにも手応えは感じていましたが、グループのシナジーを活用することで、より多くのクライアントと接点を持ち事業拡大のスピードを加速させたいという意図がありました。
ーー大手グループに入ることで、ベンチャーとしての自由度やスピード感が失われる懸念はありませんか?
今のところ、現場レベルでの自由度は全く変わっていません。求職者の方からすると大手傘下で安定していると映るかもしれませんが、私たちの中身は依然として独自の裁量権を持つベンチャーのままです。上からの指示で動くようなことはなく、あくまで自分たちで意思決定をしています。
挑戦の機会を増やすための戦略的な提携ですので、これから入る方にも安定した環境ではなく、挑戦できるフィールドが広がったと捉えていただきたいですね。
【現在】直面する「組織の壁」。経営陣が現場を離れ、次なる成長フェーズへ進むための挑戦
ーー順調に拡大している一方で、現在直面している組織の壁や課題についても教えてください。
一番の課題は、私たち取締役陣が現場に出すぎていることです。ありがたいことに多くの案件をいただいており、私たちがプレイヤーとして現場の最前線に立ち続けている状況です。しかし、会社をさらに成長させるためには経営層が中長期的な戦略立案や採用活動、組織の仕組み化にもっと時間を割く必要があります。
ーー具体的に、どのような影響が出ているのでしょうか?
例えば採用に関しては、良い出会いがあれば柔軟に採用するというスピード感を大切にしていますが、組織拡大を見据えるともっと計画的に動いていく必要があります。また、育成についても現在はOJTが中心ですが、より体系的な仕組みを整えることで新しく入る方が安心してパフォーマンスを発揮できる環境を作りたいと考えています。
ーーリソース不足によって、案件の受け入れにも影響が出ていますか?
はい、そこが最も歯がゆい点です...。現状、多くのご相談をいただいていますが、リソースが埋まってしまうと、せっかくのご依頼をお待ちいただいたり、タイミングによってはお受けできないケースが出てきてしまいます。Triaとしては、予算規模に関わらず頼ってくださるお客様には全力で応えたいというスタンスです。しかし、物理的に手が足りないことで機会損失が生まれてしまう現状は、経営として早急に解消しなければならない課題だと痛感しています。
ーーその壁を突破するために、今具体的にどのようなスキルを持った人材を求めていますか?
スキルとしては広告運用ができる人ですが、それ以上に求めているのはマインドの部分です。スキルに関しては、入社後に私たちが直接教えることができます。ただ、まだ整っていない環境を自分が作り上げていくというスタンスで楽しんでいただける方だと、組織としても非常に助かりますし活躍の幅も広がると思います。
最初から一人で売上を作れとは言いません。それよりも、私たちが現場を任せられるだけの主体性と、困難な課題に対してもプロとして粘り強く向き合い続けるオーナーシップを持った方を求めています。
今のTriaは、決して楽な環境ではありません。マニュアル通りに動けばいい仕事ではなく、正解のない問いに対して自ら考え行動することが求められるからです。しかし、その分だけ打席数は多く、圧倒的なスピードで成長できる環境であることは間違いありません。
【未来】3年後に描く「10名の組織図」。重要ポストを担う、次世代リーダーへの期待
ーーここからは未来の話をお聞かせください。3年後、Triaをどのような組織にしていきたいと考えていますか?
定量的な目標としては、社員数10名程度の組織を目指しています。現在は数名の規模ですが、ここから毎年2〜3名ペース、あるいは良い出会いがあればそれ以上のペースで採用を進め組織としての厚みを作っていきたいと考えています。
ーー10名の組織になった時、組織図にはどのような変化が起きているでしょうか?
間違いなく、マネージャーや事業部長といったリーダーポストが必要になります。10名の組織であればマネージャーは1〜2名は必要になるでしょうし、デジタルの広告運用部門を統括する事業部長のポストも生まれます。現在は私たちが兼務していますが、3年後にはこれらの役割をこれから入ってくるメンバーに任せていきたい。つまり、今のTriaは上のポストが詰まっているのではなく、実力次第で重要なポジションを任せられるチャンスが広がっている状態なんです。
ーーそれは、これから入社する人にとって大きなキャリアアップの機会ですね。
その通りです。入社年次に関係なく、意欲と適性がある人にはどんどん権限を委譲していきます。「私が事業部長をやります」と手を挙げてくれるような頼もしい方が現れれば、私たちとしても非常に嬉しいですね。
ーー組織が拡大した先には、新規事業などの展開も考えているのでしょうか?
はい、構想はあります。基本的には現在の強みであるデジタル広告に紐づく領域での展開を考えています。具体的には、AIを活用したクリエイティブ制作の効率化や、工数のかかるレポーティング業務の自動化・システム化などです。これらを単体で収益化するだけでなく、広告運用の案件獲得につなげるフックとしても機能させたいと考えています。
こういった新しい事業の種を撒くためにも、まずは足元の広告事業を盤石なものにし安心して任せられる組織を作ることが急務なんです。
ーーそうした未来を実現するために、石原さんたちは今後どのような役割にシフトしていく予定ですか?
前提として、私たちはこれからも現場が好きですし現場感覚を失わないために案件には関わり続けるつもりです。ただ、比重としては採用や新規事業の立ち上げ、組織ブランディングといった会社の未来を作る領域にリソースを大きくシフトしていきたいと考えています。私たちが現場のオペレーションから離れることで会社としての視座が上がり、より大きなビジネスチャンスを掴みにいける。その循環を作ることが、Triaのさらなる成長には不可欠です。
ーー最後に、これからTriaの幹部候補を目指す方に向けて、必要な資質やマインドセットを教えてください。
スキルや経験も大切ですが、最終的に活躍するのは高い成長意欲とプロフェッショナルとしての気概がある人、これに尽きます。教えてもらえると待つのではなく私たちの隣で技を盗み、自ら考え行動できる人。そして、組織の過渡期における変化すらも楽しみ自分の手で会社を大きくしていくことにワクワクできる人。そんな方にとって、今のTriaはご自身の実力を試しキャリアを飛躍させる最高の舞台になるはずです。3年後の組織図の要として、あなたの名前があることを期待しています。