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スタートアップの組織内にカルチャーを浸透させた2つの施策

日本暗号資産市場のバリュー

日本暗号資産市場のバリューは「自律分散」「急成長」「即行動」です。


自律分散


弊社は非常事態に適した組織形態であるICS(インシデントコマンドシステム)を採用しており、自律分散的な組織です。

上からの指示を待つ状態では、常時非常事態であるスタートアップにおいて望ましいパフォーマンスを出せない可能性が高まります。

各人が自律的に、与えられた権限内で問題を解決し、与えられた権限がない場合は、権限保有者に対して能動的に承認を要求します。上下関係ではなく機能として分かれています。(※自律分散の背景にはICSが関連しております。ICSについては別の記事を参照ください。)

急成長


現状維持は後退を意味します。組織・個人に関わらず、弊社は成長を貪欲に追求する人が多いです。

気合いや根性で一時的なパフォーマンスの向上を狙うのではなく、問題の構造を分解、分析し、把握してから問題をハックし、最も効率の良い方法を発明することを正義としています。

また、急成長することは周りの人間を顧みないということではなく、心理的安全性を高めることが急成長に繋がります。


言い出しやすい雰囲気が醸成されている組織では、誰も気が付いていない問題点を言い出しやすくなり、早期に問題の発見ができます。

実際の従業員の声でも、ICSによって組織がうまく動くという内容の声が多く挙げられています。

即行動

日本暗号資産市場では、行動にこそ価値があると考える文化です。評論をするだけでは社会の問題は解決されず、ユーザーの声を聞いたり、ユーザーの痛みに理解を深めたり、ユーザーの問題を解決しようとする”行動”に価値があると考えます。

弊社ではチャレンジを歓迎します。失敗することはなにもやらないことよりも価値があり、貴重であると考えます。

やりきることは完璧よりも良いです。自分たちの考える完璧を狙うよりも、ユーザーが求めているプロダクトおよびサービスを早急に作りきることの方が価値があると考えます。

レスポンスを速くします。ユーザーは遅いものを好まず、刻一刻と変化する社会に対応するには、組織内外との情報の伝達を早くすることが不可欠です。

組織内のバリューを決定する際に意識したこと

「自律分散」「急成長」「即行動」の3つのコアバリューですが、意識したことは2点あります。

1. わかりやすい言葉であること

組織に浸透させるためには、シンプルで簡潔な言葉を選ぶ必要があります。組織内に日本人しかいないため、わざわざ英語を使ってバリューを決める必要はありません。

バリューはあるべき姿として語られることが多いですが、バリューは自分たちの覚悟であり、口癖のように言われるものであると考えています。そのため、組織に浸透しやすい、わかりやすい言葉を選択する必要があると考えています。そのため、バリューは第一言語である日本語のみで決定しました。

2. やらないことが明確になる言葉であること

バリューとは「こういった姿であろうとします」という宣言でもありますが、同時に「私たちはこういうことはしません」ということが明言されているものであると考えています。

AでもBでもなんでもいい、では判断基準が曖昧になり、自分たちがどこを向けばいいかわからなくなる可能性が出てきます。また、自分たちがこれからどういった人と一緒に働きたいか、自分自身がどうあるべきなのかがわからなくなってしまいます。

弊社のバリューを例にすると「急成長」という言葉の中には「現状維持は悪」という価値観があります。「急成長>問題はハックして解決する」という言葉の中には「気合いだけでなんとかするのは悪」という価値観が暗に働いています。「即行動」という言葉には「評論家になるな」という価値観が暗に働いています。

バリューを浸透させるために行った施策

バリューは定めただけでは全く効果がなく、浸透させ、行動をして初めて効果があります。バリューを浸透させるために行った施策は2点あります。

オンライン・オフラインを問わず口癖のように繰り返し言う

バリューを浸透させるためには、とにかく言いやすい雰囲気を作っていかなければなりません。


オンライン・オフライン問わず繰り返し発言していくことで、周りも巻き込んでいくことができます。

誰かが言っていると「その価値観がかっこいい」という雰囲気が徐々に醸成されていくので、その雰囲気作りをオンライン・オフライン問わず意識しています。

スタンプを作成し、フレーズとの単純接触効果を狙う

上記で既にスタンプが押されていますが、バリューのスタンプを作成しました。


バリューは行動にあらわれて初めて効果を発揮します。社内での行動を評価する際に、バリューに則した行動が評価されるべきです。シンプルではありますが、バリューのスタンプをCEOはじめとしたメンバーが頻繁に使うことで組織に浸透していくのではないかと考えています。

得られた結果

社内の議論において、自分たちの美学ではなく、組織のバリューに則しているかが価値判断基準になりました。個人の趣味嗜好ではなく、議論の結果が急成長に繋がっているか、評論ではなく行動に繋がっているか、組織のバリューを軸に考えるようになりました。

採用資料
https://speakerdeck.com/jcam/hui-she-shuo-ming-zi-liao-2020nian-5yue-30ri

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