2023年10月から2024年の9月まで、弊社の男性社員が1年間の育児休業を取得しました。「男性の育休取得」というドットゼロでは初となるこの取り組みは、スタッフの仕事と家庭の両立を目指す新しいステップとなりました。
育休を取得したアートディレクターのR.Tは、育休取得から職場復帰を通して、会社や家族のサポート、育児を通して新たな視点を得たことを実感したようです。育休取得までのプロセスや家族と過ごす時間の価値、そして復帰後の職場での変化を通じて感じたことを本人に語ってもらいました。
プロフィール
氏名:R.T
役職:アートディレクター
2019年 7月に中途採用でデザイナーとして入社。マルチに対応できるデザインセンスを活かし様々なジャンルのデザインをこなす。なかでもソリッドなデザインを得意とし、アートディレクターとして活躍。現在は部下のデザイナーの育成にも注力し、社内外の制作ディレクションも担う。
育休を取得しようと思ったきっかけは?
育休を取ると決めた背景には、社会的な流れを感じたことや、家族としての役割を果たしたいという想いがありました。男性の育休取得はそこまで一般的ではないという声も耳にしますが、家族にとって重要な役割を果たすのは今だと感じました。
最初は「半年くらい取れたらいいな」と思っていたのですが、思い切って1年で申請してみたら、会社もすぐに快諾してくれました。子どもが0歳から1歳になるまでの間は、成長が目まぐるしい時期だと思います。「その大切な時間を家族で共有していきたい」と私自身がそう強く思っていたこともあり、早い段階で育休申請の話を会社にすることもできました。
育休取得の際、会社や同僚の反応は?
ドットゼロとしては前例がないことだったので、最初に育休を取りたいと伝えたときは会社としても検討が必要だったと思います。その後改めて経営陣で話し合っていただき、結果的に快く受け入れていただきました。会社の同僚も「ぜひしっかり子育てに取り組んでください!」と応援してくれて、案件の引き継ぎもスムーズに進めることができました。
引き継ぎに関しては、急な話になればなるほど各方面に迷惑をかけてしまいます。「育休を取得する」と決めていたからこそ早い段階で会社に相談できたことは、周りへの負担を減らすことにもつながったと思います。
育休中の家庭での生活はどうでしたか?
育休中は夫婦で役割をしっかりと分担しました。妻は食事を中心とした家事の担当で、私は子どもの入浴や洗濯、掃除などの担当です。「自分にできることを見つけて、それを全力でやる」という意識で取り組みました。
子どもの成長を間近で見られることはすごく幸せでした。もちろん夜泣きで睡眠不足になるなど大変なことも多かったのですが、夫婦で協力することで乗り越えられました。仕事のことを気にせずに時間を育児や家事に集中できたことは、夫婦関係をより良いものにする大きな要素だったと思います。
育休を終えた後、職場復帰に不安はありましたか?
1年間のブランクがあったので、復帰直後は業務の感覚を取り戻せるか少し不安がありましたが、復帰して数日で自然と慣れていきました。むしろ育休中に培った忍耐力や冷静さが仕事にも活かされるようになったとも感じています。
育休期間中にも社内の飲み会やイベントには、自由参加で絶えず声をかけてもらいました。そのおかげで現場の業務状況を知ったり、新しく入ったスタッフへの挨拶をすることができました。また子どもとともに会社を訪問する機会もあり、その際はみんなにあたたかく迎えてもらいました。こうしたつながりを持てたことで職場復帰への不安が大きく解消され、とても助かりました。
また、会社が週一回のテレワーク制度を導入したことも、とてもありがたかったです。1年が経ったとはいえ、子どもに手がかかることはまだ多く、週一回でも子どもの様子を見ながら自宅で仕事をできる環境は家族にとって大きな助けになっています。
育休を取得して良かったことは何ですか?
子どもの成長を間近で見られることはもちろんですが、育休を通じて考え方や仕事への取り組みにも大きな変化がありました。早く家に帰って子どもと触れ合う時間を作りたいという想いから「限られた時間内でいかに効率よく仕事を終わらせるか」ということを意識するようになりましたし、結果として時間管理のスキルが向上しました。
育児は大変なこともありますが幸せを実感することの方が多く、今となっては生活の一部となっていますし、仕事との両立も問題なくできています。それは、育休で1年間育児に専念できたことが大きな要因だと思います。また育児に専念できたことで、育児・家事スキルともに大幅に上がりました。そのため負担に感じることも少なく、日々の生活を楽しむ余裕も生まれています。
これから育休取得を考える人へのメッセージは?
育休は、子どもや家族と向き合う貴重な時間です。特に産まれてからの1年間は成長が著しく、日々目まぐるしく変化する時期です。その変化に柔軟に対応していくのは大変ですが、それ以上に家族と一緒に過ごすことで得られるものが本当に多いと感じました。だからこそ「人生の中で、この大切な時間を見逃さないでほしい」と強く思います。
また、育休中は普段の環境から一旦離れることになるため、仕事や自分自身を見つめ直すこともできます。臆せずに、ぜひ皆さんも思い切って育休を取ってほしいです。
代表からのメッセージ
日本での2023年度の男性育休取得率は30.1%で、過去最高を更新しました。とは言っても、日本での取得率はまだまだ低いと感じます。人によっては先入観や周囲の声により、特に男性の育休は取りづらいと捉えられていることもあるかと思います。だからこそ弊社では育休制度により「スタッフが叶えたい育児」を率先して実現して欲しいと考えています。
また育休はよく勘違いされがちですが「育児休業は決して休みではない」ということです。生後すぐのかけがえのない時期を奥様とともに育児に取り組むことで、家族の絆はさらに強くなると思います。