「次の当たり前を生み出す。」
Algoageが掲げたこの新しいメッセージは、ただの言葉ではなく、私たちの決意と未来への約束です。本連載「事業創造会社になる未来に向けて」では、代表の横山が「なぜ今コーポレートメッセージ(MVV)を刷新したのか」そして「”事業創造会社”としてどんな未来を目指していくのか」を3つの記事に分けて語ってきました。最終回の本記事では、「新バリューが示す行動指針」についてお話しします。
※横山の詳しい自己紹介は#1の記事をご覧ください。
目次
- はじめに
- 旧バリュー見直しの経緯と、そのプロセス
- 新バリューが示す行動指針
- #1 武器は、誠実。
- #2 変化の起点になろう。
- #3 意思は“I” 、主語は“WE”。
- #4 想像以上を、泥臭く。
- #5 昨日までを超えよう。
- 「Algoageらしさ」を体現するために
- 事業創造会社になる未来に向けて
はじめに
これまでの連載では、Algoageが”事業創造会社”へと舵を切り、コーポレートメッセージを刷新することにした背景と、そこに込めた想いをお話ししてきました。新ミッション「次の当たり前を生み出す。」を北極星、新ビジョン「誰かの痛みに、事業づくりで挑み続ける。」を登るべき山とした時、新しいバリューは、その険しい山の登り方です。それは、日々の判断の拠り所となる行動指針であり、「Algoageらしさ」を体現するものでもあります。今回は、この新しいバリューを定めるに至ったプロセスと、その言葉に込めた私たちの大切にしたい価値観を語ります。
旧バリュー見直しの経緯と、そのプロセス
これまでAlgoageは、「全員、リーダー。」というバリューと、それに紐づく5つの行動指針を掲げてきました。
これはAI受託開発からプロダクト開発へとピボットし、「DMMチャットブーストCV」をリリースして組織が拡大し始めた時期に策定したものです。人として誠実で、前向きに助け合う、そんな「Algoageらしい」文化を守りながら、ここまで組織が成長してこられたのは、このバリューのおかげですし、いまも大切にしている価値観です。
しかし、会社が成長して複数事業が立ち上がり、組織も大きくなる中で、うまく現状にマッチしないシーンも増えてきました。そこで、“事業創造会社”へと進化していくこのタイミングで、新たなミッション・ビジョンとリンクして、今のAlgaogeによりふさわしいバリューにアップデートすることを決めました。
策定プロセスは以下の通りです。
・リーダー層全員でワークショップを開催
・部長層で議論して素案を作成
・ワークショップメンバーに共有してフィードバックを集約
・経営層でさらに議論を深めつつ、表現も磨き込む
ワークショップは、普段地方でリモートワークしているメンバーを含め、約20名が対面で集まり、グループごとに「今のAlgoageにふさわしいバリューは何か?」というお題を議論しました。
チーム作りの手法である「SOUNDメソッド®*」で用いられるSOUNDカード™という対話ツールを使い、現状・理想像・そのギャップに向き合うときの要点や懸念を話し合うことで、相互理解が深まりましたし、一連の流れを経験することで、自分たちの手でバリューを創っていくことの実感も強まったと思います。論点ごとのホワイトボードは付箋でいっぱいになり、バリューに落とし込む時間が足りず、予定を延長するほど議論は盛り上がりました。
結果、「主体性・自己変革」「行動・挑戦」「信頼・関係性」といった、旧バリューにも盛り込まれていた要素が多く挙がる一方で、旧バリューではそこまで前面に押し出していなかった「本質思考・探究」「成長・誇り」などの重要性も浮き彫りになりました。
このワークショップで、しっかり幅出しを行っていたこと、そして、部長層でつくった素案にストレートなフィードバックをもらえたおかげで、最終的にバランスのとれたバリューに仕上げられたと感じています。率直なコメントをくれたメンバーには感謝しかありません。
新バリューが示す行動指針
それでは、私たちの新しい5VALUESと、そこに込めた想いを1つずつご紹介します。
#1 武器は、誠実。
「誠実」でいることは、手間も時間もかかる上、短期的には損をする場面もあります。だからこそ、そのスタンスを貫いた先に得られる信頼は強固で、チャンスを呼び込む、大きな「武器」になります。
これまでも、入社した仲間やお取引先から「Algoageは、ロジカルではあるけれど、冷たい感じではなくておもいやりもある温かいメンバーが多いね」と言われることが多く、そのギャップを誇りにしてきました。「次の当たり前を生み出す。」という壮大なミッションを掲げるAlgoageだからこそ、短期的な利益よりも長期の信頼を大切にする。そうやって今ある文化を守り貫き通すことで、会社の大きな「武器」に昇華させたい。そんな決意を込めて、バリューの最初にこの言葉を据えています。
#2 変化の起点になろう。
社会に新たな変化、「次の当たり前」を生み出すには、圧倒的なスピードが欠かせません。その原動力は、自分自身がこの組織を前進させるという強い当事者意識です。
どんな立場からでも、課題を特定し、改善に向かって仲間を巻き込んでいく、そんなボトムアップな行動の連鎖が、組織を加速させ、社会により大きな価値を届けることにつながります。実際これまでAlgoageで活躍してきたのも、自ら「起点」となり、オーナーシップをもって道を切り拓いてきたメンバーでした。今後さらに会社が成長する中でも、一人ひとりが変化を仕掛ける主体でい続けられる組織にしたいと思っています。
#3 意思は“I” 、主語は“WE”。
どんなに優秀な人でも、一人では限界があります。優秀な人材が集まっても、目指す方向が揃わなければ「次の当たり前」には到達できません。
だからAlgoageでは、「意思は”I”」として自律して動けることを重要にしつつも、同時にお互いの立場や視点の違いを埋める対話を欠かしません。相手の苦労や達成感も分かち合いながら、組織全体で同じゴールを共有する。この「主語は”WE”」としての意思決定を重ねた先に、チームとして最高の成果が得られると考えています。
#4 想像以上を、泥臭く。
期待通りの成果を出すだけでは、非連続な価値は生まれません。私たちは、本質に向き合い、相手の「想像以上」を生み出して初めて、社会の「当たり前」を塗り替えられると考えています。そのためには、徹底的にやり抜く執念が不可欠です。
Algoageは、スマートさだけでなく、事業をつくり伸ばすために、必要であれば、あらゆる「泥臭い」ことに全力で取り組みます。現場に足を運び、リアルな「痛み」と向き合ってこそ、その本質に辿り着けると信じているからです。
#5 昨日までを超えよう。
現状に満足せず、もっと良くできるはずだと貪欲に挑み続ける。その飽くなき向上心が私たちの成長の源です。立場や経験に関係なく、リスクを恐れず挑戦し、そこから学びを得て次の行動につなげる、その過程を楽しめるメンバーが、Algoageでは飛躍的な成長を遂げてきました。今後もこういった風土を受け継いでいくために、仲間の可能性や伸び代を信じて挑戦を称え合い、お互いの成長を後押しする組織により進化させていきます。個人と組織が「昨日まで」を超え続ける、その積み重ねこそが、やがて社会の「昨日まで」を超える、「次の当たり前を生み出す。」と私たちは考えています。
「Algoageらしさ」を体現するために
バリューは掲げただけでは力を持ちません。みんなに腹落ちしてもらい、日々の判断や行動に染み込んでこそ意味があります。そのために、私たちはすでに社内でいくつかの施策を動かしています。
まず、Zoomの背景をバリューデザインに切り替え、Slackには専用スタンプと#valuesチャンネルを設け、日頃のやり取りや称賛が自然とバリューにひもづくようにしました。さらに、全社会での表彰や人事評価にも組み込み、言葉だけで終わらせない仕組みを整備しています。
こうした施策はあくまでスタートラインです。試行錯誤を重ねながら、メンバーが無意識でもバリューを体現できる状態を目指します。それが「Algoageらしさ」をさらに強くし、ミッション・ビジョンを現実に近づける最短ルートになると考えています。
事業創造会社になる未来に向けて
全4回にわたり、私たちが”事業創造会社”として新たなステージへ向かうための、新しいコーポレートメッセージ(MVV)に込めた想いをお伝えしてきました。これらは単なる言葉ではなく、経営から現場まで、すべての判断を支える指針です。
Mission:次の当たり前を生み出す。
Vision:誰かの痛みに、事業づくりで挑み続ける。
Value:
#1 武器は、誠実。
#2 変化の起点になろう。
#3 意思は”I”、主語は”WE”。
#4 想像以上を、泥臭く。
#5 昨日までを超えよう。
私たちは、このMVVを拠り所に、本質的な「痛み」に向き合う事業を連続的に立ち上げ、社会の「当たり前」を更新し続ける、”事業創造会社”へと進化します。この挑戦に共感いただける皆さまと、新しい価値を共につくれる日を楽しみにしております。