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「ミッションレイヤー」をブランディングする。

今回は、年初に公開した記事をリポストします。

年末年始は落ち着いて、アイディアの棚卸しをしてビジョンに落とし込むべく構想を組み立てておりました。
ラップトップを叩きながら顔を上げると、箱根駅伝の中継が。
今年、歴史的逆転優勝劇もさることながら、面白いなーと思って見ていたのは「CM」です。

年始のCMは、スポンサー企業たちの「ビジョナリーステートメント」合戦のお祭りが起きています。
各社、面白いくらいに「自社プロダクト」の宣伝はしない。
年始だけに、その企業の「理念」や「ミッション」「ブランドビジョン」といったものをキレイなビジュアルにしてプレゼンテーションしています。
プロダクトの話をしていたのは、車のCMくらいですか。

例を挙げるとこんな感じです・・

[サッポロホールディングス]
お酒の未来を変える
誰かの一番星になる
→ビールの宣伝をしない

[SMBC日興証券]
未来を作る会社を見つけて応援する
Discover Good Company
→証券トレードの宣伝をしない

[サンスター]
人生100年時代、口の衰えを防ぐことはカラダの衰えも防ぐこと
口は生きるの一丁目
→ ハミガキの宣伝をしない

さすが大手さんは、各社ともピカピカに凝ったコピーを発信しています。
なぜこれら (ふだんなら見過ごしがちなCMたちの微妙な変化) が興味深く僕の目に止まったかというと、まさにそのとき自分の膝の上でも同じような作業をしていたからです。

元来よりF&Pは、
「スムージーショップは形の1つに過ぎない」
「ライフスタイルをサポートするというブランド自体が売り物」
「シングルアイディール・マルチチャンネル構想」
ということを言ってきました。

大手CMのなかで、個人的に特に興味深かったのが SECOMさんの例でした。
箱根駅伝のオフィシャルスポンサーである SECOM は、沿道警備員という形で
選手たちの大切な「一生に一度の今日」を守っているのです、という内容。

ここでSECOM さんのプロダクト/サービスを思い浮かべてみると、
ホームセキュリティ、防犯システム、監視サービス、現金輸送 ・・・・
まさに「安全を守るところに安心の SECOM あり」です。

SECOMさんの例は、「警備員の派遣」というサービスレイヤー ではなく、
「安全を守る」というミッションレイヤーをガシッと押さえています。
こうなるともう、「守る」ことに関しては全て SECOM さんの出番だね、という構図が消費者の頭の中に出来上がります。
(SECOMさんに守られたい女子続出)

さらに、「あのSECOMが守ってるんだからどう考えたって安全」という、ブランドにとって最も重要な「信頼」を横に展開して優位性を生んでいるという点で、お手本となるブランディングの例です。

同じく、RIZAP が 英語塾やゴルフスクールに展開できるのは、「結果にコミットする」というブランドイメージ戦略が成功しているからです。

F&Pは、生活の中で人々の隣にいるヘルスケアパートナーになりたい。
なんかあのブランドと付き合ってると、「なんとなく健康的な自分になれるんじゃないか?」というポジションを獲りたいわけです。
ブランドビジョン論については、これまでにもいろんな言葉が出てきているので、(社内の)新年朝礼では、いったんこの辺を整理した形でお見せしたいと思います。

今年1年が皆さんにとって、 Healthy (健やか) で、Fruitful (実りある) な良い年になりますことをお祈りしています🙏

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