日本のITプロジェクトの成功率は約30%——つまり7割が失敗しています。
日経コンピュータの調査でこの数字が出たとき、業界の人は驚かなかったはずです。現場にいれば、むしろ「そんなに成功してたっけ?」と思うくらい。
私はインフラエンジニア、スクラムマスター、PMOコンサルタントとして約4年間、大手SIerの大規模プロジェクト(50名以上・複数ベンダー調整)や、自治体のシステム標準化対応など、さまざまな現場を見てきました。
なぜ7割も失敗するのか。現場で見た「本当の理由」を書きます。
◆ 理由① プロジェクト管理の「型」がない
うまくいっているプロジェクトには必ず「型」があります。週次で何を確認するか、リスクが顕在化したら誰がどう動くか、品質をどう測るか。
でも多くのプロジェクトでは、PMが一人で抱え込み、経験と勘で回している。属人的なプロジェクト管理は、PMが優秀なら成功するけど、再現性がない。
◆ 理由② 「可視化」されていない
進捗会議で「順調です」と報告されたプロジェクトが、翌月に炎上する。これは珍しくありません。
なぜか。進捗が数字で可視化されていないからです。「何%完了」ではなく「だいたい順調」で済ませる文化がある。ダッシュボードもKPIもない。問題が見える化されていなければ、手を打つタイミングを逃すのは当然です。
◆ 理由③ 中小企業にPMOが届かない
大手コンサルのPMOサービスは月額数百万円。大企業の大型案件には機能しますが、中小企業には手が出ません。
結果、プロジェクト管理の知見がないまま、Excelの課題管理表とメールのやり取りだけでプロジェクトを進めることになる。これで成功率が上がるわけがない。
◆ 理由④ ツールが「プロ向け」すぎる
JIRA、Backlog、Asana。プロジェクト管理ツールはたくさんあります。でも、初めてPMを任された人がJIRAを開いて、何をすればいいかわかるでしょうか。
エピック、スプリント、バックログ、ストーリーポイント。専門用語のオンパレード。ツールは使いこなせる人には強力だけど、使いこなせない人にとっては壁でしかない。
◆ 私たちのアプローチ
Projimoが作ろうとしているのは、「PM初心者でも、このツールだけでプロジェクトを回せる」SaaSです。
質問に答えるだけでプロジェクトの初期設定が完了するウィザード。AIが週次・月次のレポートを自動生成。健全性スコアでプロジェクトの状態を一目で把握。
同時に、PMOコンサルティングの現場知見をプロダクトにフィードバックし続ける。「なぜ失敗するか」のパターンをデータとして蓄積し、AIの精度を上げていく。
ミッションは「日本のITプロジェクト成功率を30%から70%に変える」。
大きすぎる目標に聞こえるかもしれません。でも、正しいツールと正しい仕組みがあれば、少なくとも「知見がないから失敗した」というプロジェクトは減らせるはずです。
この課題に一緒に取り組む仲間を探しています。