AI CAMPUS #09:第9回「AI使えばできるでしょ?」の裏側。エンジニアがAI時代を生き抜く「生存戦略」とは? | アヴァント株式会社
こんにちは!アヴァント株式会社採用担当の旭谷です。今回は、2026年3月10日(火)に実施した第9回『AIキャンパス』の様子をお届けいたします!今回のセッションでは、ミガロホールディングス株式会...
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こんにちは!アヴァント株式会社採用担当の旭谷です。今回は、2026年3月10日(火)に実施した第10回『AIキャンパス』の様子をお届けいたします!
「このシステム、開発にどれくらいかかったと思いますか?」
セッションの冒頭で投げかけられた問いに、会場は一瞬静まり返りました。提示された答えは、「1ヶ月」。しかも、企画が固まっていない状態からのスタートだったといいます。
今回のAI CAMPUSでは、アヴァントの開発チームによる特別セッションとして、AIプロダクト『Dr.情シス』の開発の裏側が語られました。単なる技術紹介ではなく、「これからの開発とは何か」「エンジニアはどうあるべきか」まで踏み込んだ、非常に示唆に富む内容となりました。
当日は、4月に入社した新卒エンジニアをはじめ、20名以上が参加。会場には終始高い関心と熱量が漂い、メモを取りながら真剣に耳を傾ける姿や、セッション後に積極的に質問する様子が印象的でした。AI活用や開発スタイルの変化に対する期待感の高さが感じられる時間となりました。
▼前回第9回『AIキャンパス』のレポート記事はこちら!
現在、仕事の生産性や創造性を高めるうえで、AIの活用は欠かせないものとなっています。こうした流れを受け、当社の親会社であるミガロホールディングス株式会社では、AIと人材育成を組み合わせたプロジェクト 『Project AXiS』 を立ち上げました。すでにグループ内では、AIを活用した開発や業務効率化の成功事例が数多く生まれています。しかし、これらの成果をさらに広げていくためには、「AIを正しく理解すること」、そして「実務で使いこなす力」を身につけることが重要です。そこで、ミガログループのエンジニア全員がAIについて学び、知識や事例を共有できる場として、『AIキャンパス』 を開設しました。月に一度開催しており、“AIを知る・試す・活かす” を目的とした、グループ横断の学びの場となっています。
今回のセッションの主役である『Dr.情シス』は、AIを活用した業務課題の診断サービスです。このプロダクトの特徴は、「入力」という概念がほとんど存在しないことにあります。ユーザーはキーボードを打つ必要も、画面を操作する必要もありません。ただAIと会話をするだけで、その内容が整理され、課題が抽出され、さらに解決策まで提示されます。セッション内で行われたデモでは、営業担当と情シス担当の模擬的な会話の中から、AIが重要な論点を拾い上げ、瞬時に診断レポートとしてまとめ上げる様子が披露されました。会話がそのままアウトプットに変わる体験は、従来の業務プロセスを根本から変える可能性を感じさせるものでした。
通常、この規模のシステム開発には数ヶ月単位の期間が必要とされます。要件定義だけで1ヶ月以上かかることも珍しくなく、設計・実装・テストまで含めると半年近くに及ぶケースもあります。
それにもかかわらず、今回のプロジェクトはわずか1ヶ月で完了しました。その背景にあったのが「AI駆動開発」というアプローチです。
この開発スタイルでは、AIを単なるコード生成ツールとして扱うのではなく、設計段階から一緒に考えるパートナーとして活用します。要件を整理し、ドキュメントを作り、実装を進めるという一連の流れの中で、常にAIと対話しながら進めていくことで、意思決定のスピードが飛躍的に高まりました。
重要なのは、AIに任せることではなく、AIと認識を揃えること。その積み重ねが、圧倒的なスピードと品質の両立につながっています。
このプロジェクトで特に印象的だったのは、開発を担当したエンジニアの成長ストーリーです。関わったエンジニアはなんとAWS環境での実運用経験がない状態から開発に参加しました。
通常であればキャッチアップに時間がかかる領域ですが、今回はAIを活用することで学習と実践を同時に進めることができました。わからないことをその場でAIに問い、試し、修正しながら前に進む。そのサイクルを高速で回し続けた結果、わずか1ヶ月でフルスタックエンジニアとしてプロジェクトを支える存在へと成長しました。
このエピソードは、AIが人の役割を奪うのではなく、むしろ個人の能力を拡張するものであることを強く示しています。
セッションの終盤で語られた言葉が、このプロジェクトの本質をよく表しています。
「私たちは、言われたものを作る部署ではない」
開発チームは単にシステムを作るだけではなく、そのプロダクトがどのように使われ、どのように価値を生むのかまで踏み込んで関わっています。営業や企画と密に連携しながら、展示会での見せ方や顧客への提案方法まで議論し、必要であれば翌日にはUIを改善する。そのスピード感で開発が進められていました。
また、コスト設計においてもビジネス視点が貫かれており、データベースを使わない構成を採用することで、インフラコストを大幅に削減しています。技術的な最適解と事業としての合理性が両立されている点も、このプロジェクトの特徴の一つです。
今回のセッションを通じて見えてきたのは、「AIを使いこなすこと」が特別なスキルではなく、前提になりつつあるという現実です。
ただし重要なのは、AIに任せることではなく、AIを使って何を実現するかです。課題を見つけ、価値を定義し、形にしていく。その一連のプロセスを高速で回せる人材こそが、これからの時代に求められていくのだと感じさせられました。
アヴァントでは、「こんなことAIでできるだろうか?」という問いからプロジェクトが始まることが少なくありません。大きな構想や明確な要件がなくても、まずは試してみる。その積み重ねが、新しい価値を生み出しています。
もしこの記事を読んで、AIを活用した開発やスピード感のあるものづくりに興味を持っていただけたなら、ぜひ一度お話しできれば嬉しいです。