こんにちは!
株式会社IMOM(イムオム)のPR担当、入木(いりき)です!
いつもnoteを読んでいただき、ありがとうございます。
これまでは社内のインタビューや出来事を中心に発信してきましたが、どうしても内容が「内側」に偏ってしまうという悩みがありました。
そこで「社外の方からIMOMがどう見えているのか」というリアルな姿を伺うべく、対談企画を実施しました。
今回は、13年にわたり重度障害者の工賃向上に取り組んでこられた、一般社団法人ありがとうショップの砂長 美ん(すななが びん)さんにお話を伺いました。
今回、弊社の事業所や飲食店の見学に訪れていただいた砂長さん。 当初は「実はあまり関心がなかった」と語っていましたが、代表取締役会長の松田と対話を重ねるうちに、その印象は「良い意味でやばい」へと一変します。
第三者の言葉だからこそ浮かび上がる、外から見たIMOMの姿をお届けします。
重度障害者の力が店を支える仕組み
── まず、砂長さんが現在注力されている活動について教えてください。
私は一般社団法人ありがとうショップの代表理事をしていまして、立ち上げて今年で13年目になります。
私たちが掲げているミッションとしては、障がいがある人の工賃・賃金・所得をアップさせることです。
特に、世の中で「一番働くのが難しい」と思われている重度障害者の方々が働けるようなアイデアを形にすることに全力を注いでいます。
1人でも多く重度障害者が働ければ、他のすべての障がいがある人も必ず働けるようになる。いわばボトムアップで福祉の常識を変えていくのが、私たちの理念です。
── その背景にある砂長さんの思いについて、もう少し詳しく教えてください。
軽い障がいのある人よりも、本当に重い重度障害の方々が働けるということが何より大事なんです。
例えば、私がプロデュースしたある商品は和歌山城などで販売されていますが、それを作っているのは重度障害者の方々です。
つまり、彼ら彼女らが作った製品が、健常者が運営するお店の売り上げを支えている。この「逆転の仕組み」を1つずつ作っていくことが、社会を変える一歩になると信じてコツコツ活動しています。
ウェブサイトでは見えなかったイムオムの熱量
── 以前からイムオムのことはご存じでしたか?
実は、最初は全然関心がありませんでした(笑)。
きっかけは知人の見学会で松田さんに出会ったことでしたが、ウェブサイトを見ただけでは、障がいのある方がイムオムの中でどう働いているのかが見えにくいなと思っていました。
正直に言えば、「本当に当事者のための場所なのかな?」と疑っていたんです。
でも、松田さんと話すうちに「この人は薄っぺらい人じゃない」と直感しました。私のように昭和スタイルで大きい声を出すのではなく(笑)、低いトーンで、優しい言葉で、自慢もせずに淡々と事業を大きくしている。
拠点見学中の様子
その姿が本当にかっこいいと思って、自分の目で確かめたくなり、今日ここに来ました。実際に見て、良い意味で「やばい」と感じましたね。
「かわいそう」を排除するブランディングと、未来への「投資」
── 実際に事業所や、コーヒーショップを視察された率直な感想を教えてください。
第一印象は「とにかくおしゃれ」。ブランドとして統一感があって、福祉施設にありがちな「頑張ってます!」という悲壮感や手作り感が一切ないのがいいですね。
ここに来る途中、別の場所で「脳卒中の人がやっているカフェです」という看板を見かけたんです。それを見た99%の人は「大変そう、かわいそう」という同情で通り過ぎてしまう。
でも、本当の福祉をやるためには、同情ではなく「ブランディング」が必要です。イムオムさんが実際に利用者さんの生活を豊かにする工賃を払えているのか。
そこがすごく気になっていたのですが、現場を見て納得しました。
── 具体的に、どのような点にイムオムらしさを感じましたか?
やっぱり、かけるべきところにお金をかけている点です。安っぽい機械でお茶を濁さず、プロ仕様の設備に投資している。
福祉の世界では、よく松ぼっくりを拾ってペイントして売るとか、リサイクルの物をもらって並べるとか、そういう「お金をかけたくない」という姿勢が見え見えなところが多い。でもそれでは100円の価値にしかなりません。
松田さんは、建築だろうが福祉だろうが、プロとして成果を出すために不可欠な投資をしっかりしている。清潔で整理整頓された事業所も含め、その姿勢が素晴らしいと感じました。
現場に根付く「自律」の空気
── 設備面以外で、特に印象に残ったことはありますか?
目に見えない部分ですが、スタッフの皆さんが自律して動いていることです。松田さんや社長をプレーヤーにさせず、スタッフが自分の役割を理解して、自分で決断して動いている。
松田さんが来たからといって特に何も変わらず、良い意味で現場に「馴染んでいる」んですよね。
いちいち指示を仰がなくても回る組織を作り上げている。皆さんの雰囲気がすごく良かったです。
「選り好み」できない時代の就労支援とは
── これからの「働くこと」や「支援」の未来は、どう変化していくと思われますか?
日本全体で人口が減少し、消滅の危機にある地域も出てくる中で、「障がいがあるから能力がない」なんて選り好みしていられる時代は終わると思います。
外国人と共生し、高齢者もギリギリまで働き、障がいがある人も当たり前にチームにいる。それが当たり前の社会になります。
言葉が通じなくても、耳が聞こえなくても、タッチパネルなどのテクノロジーを使えばコーヒーショップの仕事は回せますよね。多様な人が活躍できる未来を当然のものとして作っていかなければ、企業も生き残れない。
今日のイムオムの現場には、その未来のヒントがありました。
── 最後に、今後のイムオムに期待することを教えてください。
イムオムさんの素晴らしいところは、ただ規模を追うのではなく、地域に根を張っているところです。歩いて10分、自転車で5分という「目が届く範囲」で拠点を広げ、何かあればすぐに駆けつけられる体制を維持している。
なので、このままのスタイルで、地域に深く根ざした挑戦を続けてほしい。その「ぶれない姿勢」が、私の期待であり、好きなところです。