「遠い親戚のような存在でありたい」代表・大澤の考える人材紹介の仕事とは

突然ですが、人材紹介のお仕事ってどんなイメージですか？

「楽しそう」「やりがいがありそう」という方もいれば、「しんどそう」「よく知らない」というイメージの方もいるかもしれません。

当社代表の大澤は、20年以上人材紹介に携わっている、まさに人材紹介のプロフェッショナル。今回は、そんな大澤に人材紹介業のやりがいや、どんなスタンスで仕事に向き合っているのかについて語ってもらいました。

縁が深まり広がっていくのが、この仕事の醍醐味

人材紹介をしていて一番うれしいのは、ご入社頂いた方が、その会社で昇進や昇格をして人事責任者や役員・代表取締役など決裁権を持つ立場になったあと、「人材を紹介してほしい」と頼んでくれることです。自分がその人のキャリアを変えるお手伝いができた、紹介した企業に貢献できたという点も、もちろんうれしいです。しかしそれだけではなく、自分が繋いだ求職者様と企業様との縁がきっかけとなり、縁が次々と繋がっていくことにこそ、やりがいや楽しさを感じます。それに、ご自分の転職に留まらず、自社の採用を任せてもいいと思っていただけるほどの強い結びつきを作れたのはやっぱりうれしいですよね。

また、転職支援をした方が、ご家族や友人などご自分の大切な方を紹介してくれたり、以前転職支援をした方が次のステップに進むためにもう一度転職するときにまた自分を頼ってくれたりといった時にも「この仕事をしていてよかったな」とこの仕事の良さを嚙み締めることが多いですね。

求職者様にとっては転職、企業様にとっては採用という大きな決断を軸に深く関われること、そしてだからこそ信頼関係を築け、縁が繋がっていくことがこの仕事のやりがいではないでしょうか。

「人と人を繋ぐ架け橋」という言葉に惹かれ、人材業界へ

今では、人材紹介以外のキャリアが想像できないくらい長く人材紹介に携わっている私ですが、実は最初から「人材業界で働こう！」という強い意志があったわけではありませんでした。ファーストキャリアはトラックの運転手でした。大学卒業後は、父が具合を悪くしていたこともあり、家業である運送業に携わっていたんです。

その後、父が元気になり第二新卒として就職活動を開始することとなりました。当時はネット媒体がまだ普及していなかったので、分厚い求人情報誌を抱えて就職活動をしていました。そうして仕事を探す中で、目に飛び込んできたのがある人材派遣会社の求人広告にあった「人と人を繋ぐ架け橋」という言葉。なぜか無性にその言葉に惹かれて、5分後にはその会社に電話をかけていました。

面接もトントン拍子にうまくいき、無事にその会社に入社することができました。仕事では、クライアントや派遣した方に喜んでいただくことも多く、最初に惹かれた言葉通り、人と人を繋ぐ架け橋となれていることにやりがいも感じていました。しかし、同時に自分の中に「もっと強いインパクトを与える仕事がしたい」という想いが生まれてきて、どこか物足りなさも感じていたんです。そんな時、当時勤めていた会社が紹介予定派遣の事業を始めて自分も携わることに。

その事業では、派遣の方が社員になれたことをとても喜んでくれた。それがとてもうれしくて、「自分のやりたかったことはこれかもしれない」「人材紹介業のことをもっと学びたい、しっかりと関わりたい」と思い、人材紹介の会社に転職し、紆余曲折を経て今に至ります。

「人と人を繋ぐ架け橋」という言葉に惹かれて入った人材の世界は、派遣でも紹介でも、その言葉通りたくさんの縁を繋いでくれました。

転職エージェントは仲の良い遠い親戚のような存在であるべき

わたしは、人材紹介のコンサルタントは、仲の良い遠い親戚のような存在であるべきだと思っています。

関係が浅かったり遠すぎたりすると、表層的なことしかわからず、本当の悩みや課題を解決できるような核心に迫ったアドバイスができません。逆に兄弟や親子だと近すぎて、相談する側は本音が言えなかったりする。みなさんにも、少し離れている人にだからこそ言えた、みたいな経験ってありませんか？

この両者の間にあるちょうどいい存在が、仲の良い遠い親戚だと思うんです。親戚の場合は強い関係性があるから深い話もしやすいけれど、家族ほど近くなくて第三者に近い目線で意見を言うことができる。

求職者様にとってもクライアントにとっても、言いにくいことも話せる親戚のような存在になれることを心がけて仕事をしています。そのためにも、当たり前のことですが「約束を守る」、「連絡をきちんと返す」「お喜び頂けるよう最大限努力する」といったことは徹底しています。当たり前のことって意外と難しいですし、その分大切なんですよね。