今後、力を入れていきたいことはどのようなことでしょうか
現在、私たちは大きく3つのビジョンをかかげ、そのビジョンに基づいた取り組みに力を入れています。
- お客様と共に成長する会計事務所へ
- 海外で戦える企業を育てる「拠点型支援」
- NPO支援を通じた社会課題解決の仕組みづくり
ー 一般的な会計事務所とは少し違ったビジョンですね、具体的にどのような内容なのでしょうか
1、お客様と共に成長する会計事務所へ
単に記帳するだけ、申告するだけではなく、経営に本質的に寄り添う会計事務所を目指しています。
AIやITを積極的に活用し、業務効率化だけでなく、より付加価値の高い支援に時間を使える体制を整えています。
また、まだ日本では十分に普及していない管理会計分野にも踏み込み、スタッフ自身も日々学びながら対応しています。スケールを見据えた経営・財務戦略のアドバイスまで行い、お客様と長期的に成長していく関係を築いています。
2、海外で戦える企業を育てる「拠点型支援」
日本でしっかり成長し、その先に海外展開という選択肢を持てる企業を支援しています。
国際会計・税務のサポートに加え、タイ・ベトナムにある現地事務所を活かし、現地営業支援、マーケティング、物流支援まで一体で行っています。
「海外進出=特別な企業だけのもの」ではなく、現実的な経営判断として選択できる環境を整えることが私たちの役割だと考えています。
3、NPO支援を通じた社会課題解決の仕組みづくり
NPO法人向けに、会計・ガバナンス支援を行っています。それだけでなく、日本の社会課題解決がうまく機能していない背景を分析し、必要に応じて政府や関係各所への提案も行っています。非営利だからこそ、透明性とガバナンスが重要であり、そこを支える仕組みづくりが社会全体の健全性につながると考えています。
ー 目指す方向、形がとでも明確になっていて今後がとても楽しみですね
そんな代表が実際の仕事でやりがいを感じる瞬間はどんな時なんでしょうか
自分の中にあった理想の経営のイメージが、少しずつ可視化され、具体性を持って「形」になっていく過程を見られる瞬間は、とても嬉しいですね。
また、クライアントが不安や不満を一切抱えることなく、事業そのものに集中して前に進んでいく。その環境づくりをサポートできたと実感できた時には、大きな満足感を得ることができます。
ー そのようなやりがいある瞬間をたくさん感じられるようになるまでには色々なピンチも経験されているのではないでしょうか
これまでで本当に「大変だった」と感じた経験はどのようなことですか
特に印象に残っているのは、タイ拠点の立ち上げです。最初のタイ人パートナーとの決裂、次のパートナー探しは大変でした。素性も知らない外国人をすぐにパートナーにしてビジネスをすぐに立ち上げる必要がある状況でした。またお客様もすでについていた中でパートナーの変更を行うのは緻密なスケジュール管理が求められました。
そしてようやく立ち上げた直後に新型コロナウイルス問題が発生し、約3年間もタイを離れざるを得なかったことは本当に大変でした。
ー 今聞いてもとても大変な状況だったことがわかります、、、
どのように乗り越えられたのでしょうか
コロナに関しては、きっかけで日本拠点を作ることになり、日本拠点がなければ海外ビジネスは安定しないという実感を得た時は、コロナ問題の発生は事業的にはプラスに働いたとも捉えることができるようになりました。
私は「問題が起きるのは当然。それは挑戦している証拠」だと考えています。問題が起きたときこそ、その事象をどうプラスに捉えるかが重要です。必ずそこには学びや次につながるメリットが潜んでいる。そう考えて一つ一つ向き合ってきたことが、結果として今の基盤につながっています。
シンシア会計事務所に合っているのはどんな人だと思いますか
私たちは個人の自主性をとても大切にしています。
会計作業を淡々とこなすだけではなく、会計・税務を通じて「やってみたいこと」「挑戦したいこと」がある方は大歓迎です。
年次や立場に関係なく、どんどん意見を出し、主体的に行動してほしいと思っています。
日々の一つ一つの挑戦が、結果として新しい日本をつくるきっかけになる、そう信じています。
また、国内だけでなく海外にも拠点があるため、多様な働き方・多様なキャリアを描くことができます。