企業の「顔」とも言える面接官が、どんな人か事前にわかれば、きっと安心して選考に臨めますよね。
今後、選考へと進んでいただく場合にお話しするであろう、面接官を紹介するこのシリーズ。きっかけは「面接官がどんな方なのか事前に分かると、安心する!」という新入行員の声でした。選考案内でも面接官を事前にお知らせするので、イニシャルをもとに「この人だ!」と推測して読んでみてください!
今回ご紹介するのは、人材開発室で能力開発支援プログラムの企画運営を担当しながら、プライベートでは劇団四季やディズニーのショーで「人を惹きつける仕事」のヒントを学ぶEさんです。「何でもできそうだけど、実はポンコツ」と言われることが多いEさんですが、その親しみやすさと、住宅ローン営業で培った「スピード・フォロー・リレーション」というモットーが、多くの人を動かしています。「人の役に立ちたい」という想いを軸に、異業種交流研修で新しい可能性を広げるEさんの素の姿と、温かなメッセージをお届けします。
「困っている人に多くの解決策を提供したい」「自分の視点を広げながら成長したい」というあなたに、Eさんの熱い想いと、「できない理由」から「できる方法」へ転換させた経験をお伝えします。
目次
“「できない理由」から「できる方法」へ発想を転換させた”面接官の素顔〜Eさんのプロフィール〜
プロフィール
「人の役に立ちたいという想い」と「人を大切にする文化」
入行のきっかけ:人の役に立ちたいという想いと、継続性のある貢献
決め手:採用担当の熱意と「人を大切にする文化」
「できない理由」から「できる方法」へ:住宅ローン営業での転機
できない理由を探してしまう思考の罠
壁を乗り越えた秘訣:「上司の問いかけ」と「人の役に立ちたいという強い想い」
スピード・フォロー・リレーション
舞台で学ぶ「人を惹きつける力」
「千葉出身ではないけど大丈夫ですか?」という問いから生まれる成長のチャンス
成長を望むあなたへ:素の自分で、相性を確かめよう
“「できない理由」から「できる方法」へ発想を転換させた”面接官の素顔〜Eさんのプロフィール〜
プロフィール
所属
人事部 人材開発室
主な業務
能力開発支援プログラムの企画・実行(キャリア・階層別・異業種交流など)
銀行内での呼ばれ方
Eさん、Kさん(下の名前で呼ばれることも)
モットー
スピード・フォロー・リレーション
Eさんは営業店時代から「Kさん(下の名前)」の愛称で親しまれています。「何でもできそうだけど、実はポンコツ」と言われることが多いというEさんですが、その親しみやすさの秘訣は何なのでしょうか。
「相手を理解しようとする姿勢を心がけています。仕事で関わる方の個性や良さを認識することで、自然とオープンな対話ができるんじゃないかと思うんです。」
住宅ローン営業時代の経験が、Eさんに大きな転機をもたらしました。上司に「できない理由ではなく、どうしたらできるかで考えてみなさい」と指摘されたことで、視点が大きく変わったのです。また、その当時から大切にしていることは「スピード・フォロー・リレーション」。迅速な対応と信頼構築を通じて、困っている人の役に立つ。その想いが、現在の人材開発室の企画において、新しい可能性を広げる異業種交流研修の設計などで活きています。
「人の役に立ちたいという想い」と「人を大切にする文化」
入行のきっかけ:人の役に立ちたいという想いと、継続性のある貢献
Eさんが金融業界を選んだ背景には、明確な軸がありました。
「もともと人の役に立ってる仕事がいいなと思っていたんです。ただ、その場で喜んでもらって終わってしまう仕事より、継続的にその人に喜んでもらえるような、日々喜んでもらえていることを実感できる仕事がしたかったんです。」
就活当初は幅広い業界を見ていたEさんでしたが、その軸で絞り込んでいくと、金融業界へと辿り着きました。「困ってる人に、これだったら役に立てるけど、これはちょっとできないですね」という制限がない、幅広い対応ができる環境を求めていたのです。
「銀行って、預金もあれば、保険も入れるし、証券的なこともできるし、融資もできる。そういった困っている人に対して、提供できるソリューションの幅が割と広い業界なんじゃないかなと思って、銀行を選びました。」
決め手:採用担当の熱意と「人を大切にする文化」
多くの銀行の中で、なぜ「ちば興銀」だったのか。その決め手は、採用担当者の一言でした。
「最終面接の直前に電話がかかってきて、『あなたは個人の預かり資産営業より、法人・個人全般を扱う営業の方がより活躍できると思うから希望を変えないか』と言われたんです。選考途中で、こんなことを言ってくれる会社があるんだって思いました。」
その時、Eさんが感じたのは、採用担当者の強い想いでした。
「ここまで自分のことを見ていてくれた採用担当の方に、『ちば興銀に入って一緒に働いて欲しい』って熱く言われたら・・・。やっぱり頼られたら応えたいっていうところが自分の軸にあるので、もう応えるしかないなって思いました。(笑)」
通勤の利便性も大切でしたが、Eさんにとって最大の決め手は「働く環境・文化」でした。
「自分の存在感を発揮しながら、お互いに認識し合える環境で働きたかったんです。」
そう考えていたEさんにとって、採用担当者の熱い想いと姿勢は、ちば興銀が大切にしている文化そのものを表現していたのです。その瞬間、Eさんは確信しました。この会社なら、人を大切にしながら、自分らしく働き続けられるはずだと。
「できない理由」から「できる方法」へ:住宅ローン営業での転機
できない理由を探してしまう思考の罠
住宅ローン営業担当の時代、Eさんは、お客さま一人ひとりの事情に真摯に向き合い、多くの案件に携わるようになりました。その中で、様々な個別事情や環境の違いがある故に、融資できない難しい案件に何度も直面することになったのです。
「当時は、『なんとかだからできません』『なんとかだから難しいです』という説明をよくしていたんです。困っている人のお役に立ちたいという想いはあるのに、提供できないという現実が、すごく歯がゆかったんですよ。」
その時、Eさんの頭の中には常に「できない理由」が占めていました。難しい案件を通したいけど通せない。だから、できることが次々と少なくなっていく。そんな負のスパイラルに陥っていたのです。
壁を乗り越えた秘訣:「上司の問いかけ」と「人の役に立ちたいという強い想い」
そんな時、直属の上司から問いかけをもらいました。
「『できない理由を説明するのではなく、どうしたらできるかで物事を考えてみなさい』と言われたんです。最初は『そんなの無理だよ』って思いました(笑)。」
しかし、その上司は何度も何度も問い続けてくれました。毎回のやり取りの中で「じゃあ、どうしたらいいのか」「どうしたらできるのか」と問われ続けたのです。
その繰り返しの中で、Eさんは気づき始めました。自分の根底にある「人の役に立ちたい」という想いと、「できない」という諦めのギャップに。上司のしつこいぐらいの問いかけが、Eさんの思考を大きく変えたのです。「もしかしたらこういう切り口だったらできるかもしれない。そして、手を尽くしてやってみれば、できるケースも出てくるんじゃないか。」Eさんのらしさである「困っている人に役立ちたい」という強みを発揮し、問題解決の視点が生まれたのです。
「もちろん、本当にできないケースもあります。でも、以前の自分だったら、やらなかったことをやってみて、手を尽くしてみると、できるケースも出てきたんです。」
この経験が、現在の仕事にも活きています。「できない」ではなく「どうしたらできるか」という前向きなマインドこそが、解決策を生み出し、人の役に立つ仕事につながるということを、Eさんは身をもって学んだのです。
スピード・フォロー・リレーション
Eさんが仕事で大切にしているのは入行3年目から意識し続けている「スピード・フォロー・リレーション」という三つの言葉です。
この価値観が生まれたのは、住宅ローン営業の現場でした。ロールモデルが見つからず、自分のやり方に確信が持てなかった時、住宅ローンプラザという部署で働く人たちの姿を見学させてもらったのです。
「不動産業者さんから絶大な信頼を得ている人たちを見ていて、何が違うんだろうって考えた時に、たまたま見つけたのが『スピード・フォロー・リレーション』という言葉でした。壁に貼ってあったんです。」
迅速な対応、丁寧なフォローアップ、そして関係構築。その三つを愚直に実践すれば、相手との対話は深まり、信頼関係を築ける。そして、成果は格段に上がる。その体現者たちと働く中で、Eさんはその力を実感しました。
現在の人材開発室の仕事でも、この価値観は変わっていません。関わるすべての人との間に、真摯な対話と信頼を築く。それが、Eさんの仕事の軸となっているのです。
舞台で学ぶ「人を惹きつける力」
Eさんのプライベートの時間は、演劇とショーの世界に浸る時間です。高校時代から劇団四季やディズニーランドのショーを観に行き、舞台作品を愛しています。
「演劇やショーを見に行くのが本当に好きなんです。別に仕事の勉強で見てるわけではなく、単純に好きだから。でも、結果的に、間の取り方とか、人を引きつける表現方法とかが、現在の研修ファシリテーションのヒントになってるんですよね。」
高校時代から携わっていた演劇活動は、現在の人材開発の仕事と意外な共通点があります。仲間と一つの目標に向かって走り抜ける楽しさ。その経験が、異業種交流研修で参加者を引きつけ、学びを深める工夫につながっているのです。
観劇という時間は、Eさんにとって単なる娯楽ではなく、仕事の質を高める栄養補給。プライベートで心ゆくまで好きなことに没頭できる環境があるからこそ、仕事でも高いパフォーマンスが発揮できるのだと、Eさんは感じています。
「千葉出身ではないけど大丈夫ですか?」という問いから生まれる成長のチャンス
就活生から何度も受ける質問があります。「千葉出身ではないんですけど、大丈夫ですか?」
Eさんも県外出身です。「その質問を受けると印象に残るんです。でも、約20年働いていますが、不利だなって感じたことは正直一度もないんですよ。」
むしろ感じるのは逆のことでした。
「仕事を通じて、千葉県のことを知るのが日々楽しいんです。地元ではない視点だからこそ、新しい発見もある。お取引先の経営者さんたちとの関わりの中で、千葉という地域の魅力をたくさん学べるんですよね。」
この質問から読み取れるのは、多くの学生が感じている不安です。地域への不安、環境への不安、自分がここで活躍できるのかという不安。しかし、その不安こそが、Eさんにとっては成長のチャンスだったのです。
「つまり、地元出身ではなくても、千葉県への関心があれば、必ずやりがいのある仕事ができる環境がここにあるということ。その体験を、就活生たちに伝えたいんです。」
成長を望むあなたへ:素の自分で、相性を確かめよう
「素の自分で、相性を確かめよう」
それがEさんから就活生へのメッセージです。
面接というと、ついつい自分を飾ってしまいたくなるかもしれません。でも、Eさんはこう言います。
「素直な姿でお互い話すのが一番いいと思ってます。面接だからといって、私も飾らないですし。」
なぜか?それは、入行後の現実だからです。
「作り込んで入行しても、入った後も作り込み続けるわけにはいかないじゃないですか。合理的に考えれば、無理して作り込むと、結局苦労するだけなんです。」
人は誰もが、違う環境や状況で異なる側面を見せるもの。大切なのは、そのシチュエーションで「本当のあなた」を出し続けられるかどうかです。
「作り込まない素の姿で来ていただきたいです。一人の人間同士として会話し、相性を見たいんです。そうすれば、お互いに幸せな関係が築けるんじゃないでしょうか。」
ちば興銀は、あなたの素のままを受け入れられる環境があります。緊張しすぎず、飾らず、ありのままのあなたで面接に臨んでください。その時点から、一緒に成長していく関係が始まるのです。
編集後記
いかがでしたか?
Eさんから伝わってきたのは、「どうしたらできるか」という前向きなマインドでした。
住宅ローン営業の現場で「できない」と諦めていたEさんを、上司は何度も何度も問い続けてくれました。その「しつこい」ほどの問いかけが、Eさんの視点を180度変えたのです。このエピソードは、ちば興銀が「成長を後押しする」本気度を示しています。
また、20年近く働く中で「千葉県のことを知るのが楽しい」と語るEさんの姿勢からは、地元出身ではなくても、その土地への関心があれば、必ずやりがいのある仕事ができるというメッセージが伝わります。
面接官も、皆さんと同じように不安を乗り越え、成長してきた1人の人間です。ぜひリラックスして、素のままのあなたで、あなたの「困っている人を助けたい」という熱い想いを、ぶつけてみてくださいね。