トリノ・ガーデン代表・中谷一郎へのインタビュー第2弾。今回は、「オペレーション分析」というサービスがどのように成り立っているのか。10のプロセス、活躍するメンバー像、そして未来について聞きました。
オペレーションを「科学する」とは何か
「オペレーション」とは、物事をうまく機能させて実施する手段のこと。
「ワンオペ育児」という言葉もあるように、ビジネスマンだけでなく、家事・育児をしている人など、誰もが知っている言葉です。
しかし、オペレーションを専門に科学している会社は、私たちが事業を始めた当時、世の中に一つもありませんでした。
一部、掃除・収納・片付けのテクニックを突き詰めているスーパー主婦のような方は脚光を浴びている。それでも、単に「How to」のテクニックではなく、「オペレーションという概念そのもの」を追求する会社が皆無だった。
それが、私が事業をスタートしたきっかけでもあります。
10のプロセス ── 課題抽出から水平展開まで
弊社の「オペレーション分析・改善」サービスは、依頼があった企業様にカメラを設置するところから始まります。業務の一部始終を撮影し、100時間以上を投じて動画素材を秒単位で観察。心理学や人間工学など多角的に分析し、課題と改善策を抽出してご報告します。
サービス業を例にすると、以下の10工程に分かれていきます。
1. 店舗にカメラを設置
2. 目視による動画計測
3. 可視化したデータを集計・グラフ化し、レポートを作成
4. 対面型の報告会でプレゼンし、フィードバックをいただく
5. 深堀りして分析する項目をすり合わせ、本質的な課題を炙り出す
6. 対策を抽出し、検証する改善策を決める
7. 改善施策を現場で実行する準備を整え、現場で実施いただく
8. 改善施策のBefore/Afterで効果を数値で検証
9. 効果の大きい施策を水平展開するための浸透ツールを制作
10. 全店舗への水平展開までサポート
特に重要なのは、②~⑤を繰り返すこと。
課題抽出から解決に向けた対策を、当社とお客様で一緒に協議しながら導く。効果検証しながら有効性を確認していく、伴走型のサービスです。
外食だけじゃない ── あらゆる業界に潜むオペレーション課題
取材されることが多い外食業界のクライアントだけでなく、小売、介護、建設、医療、プロスポーツなど、あらゆる業界が対象になります。
オペレーションを改善するミッションもあれば、組織の課題(採用、定着、離職など)の解決に着手した案件もあり、本当に多岐にわたります。
「オペレーション」という言葉をあまり使わないスポーツの業界でも、たとえばこんなことをやっています。
選手の情報を見て判断する情報処理のパフォーマンスと、バイタル(身体的状態・心理的状態)の因果関係を分析することで、ミス・エラーを抑止するようなトレーニングを設計する。
私たちの技術は、業界を問わず使えるのです。
不況でも依頼が絶えない理由 ── 「重力」が働くサービス
トリノ・ガーデンの将来性について、私は伸びしろがあると思っています。
人が関わる分野がある限り、ものをつくる、サービスを提供するなど、人を介して行う分野がある限り、オペレーションは外せない。教育、介護、医療、スポーツなど、オペレーション分析・改善のニーズが顕在化されつつあります。
ビジネスシーンにおいても、コロナ禍で多少の影響があったとしても、それは利用する動機付けが変わるだけ。継続的にご相談をいただいてきました。
好況時は、企業の将来に向けての分析。 不況時は、現在の収益改善の分析。
言い換えると、「明日食べるご飯」を何とかしたいのか、「10年後食べるご飯」を何とかしたいのか。短期的な目線なのか、中長期的な目線なのか、という分析テーマの違いがあるだけ。
好不況にかかわらず、ご相談・ご依頼は続いており、サービス利用いただいた企業様の89%が、1年以内にリピートいただいています。
活躍するメンバー ── 「不健全な自己顕示欲がない」人
弊社で活躍しているメンバーには、ある共通点があります。
それは、「不健全な自己顕示欲がない」こと。
これは真剣な話です。
分析するにあたって、あらゆるデータには価値があるのですが、自己顕示欲が強すぎる人は、どうしても自己の主張や思惑を通してデータを見てしまう傾向がある。つまり「解釈を入れてしまう」。
でも、余計な解釈は邪魔で、事実に向き合うことを阻害してしまう。
逆に、データに真摯に向き合うメンバーが多いため、顧客企業様でも発見できないような課題と解決策を多く生み出している。これが弊社の強みでもあると考えています。
「現場の人の苦しみ」が分からないと、行動は変わらない
私たちのサービスは、どんなに素晴らしい分析から導いた解決策であっても、現場の人の行動が変わらなければ何の価値もありません。
そのためには、現場の人たちの苦労や苦しみが分からなければならない。「うまくいかなかった」「苦悩した」経験など、挫折体験を持っている人に来てもらいたいと考えています。
「誰の何をどう楽にしたい」という人を想うマインドが前提でプロジェクトを進めると、「そこまでやるか!?」と言われるところまで突き詰めて分析することが多い。結果、リピート発注という形で評価いただいている。これが私たちのスタイルです。
未経験から始められる、未踏のキャリア
「未経験でも挑戦できますか?」とよく聞かれます。
答えは、大丈夫です。
そもそもサービス自体が世の中にはないもので、市場に経験者が存在しない。オペレーションを科学するというサービスの中で培い、他社から仕事の仕方についての研修依頼が来るような経験やノウハウ、仕組みを、社内の教育・育成にも取り入れています。
これからは、各分野で活躍するスペシャリストを増やしていくことを目論んで、社内ノウハウの体系化、再現に力を入れていきたいと考えています。
世の中の誰も見出したことがない、答えがあるかも分からない「難題」に日々立ち向かっていく仕事です。
今起こっている現象に対して柔軟に解決策を思考できる方。そして、“事実”や”真実”に向き合える方。 そんな方とぜひご一緒したいと思っています。
「オペレーションを科学する」という未踏領域に、共に挑む仲間を募集中です
少しでも興味を持っていただいた方は、まずはカジュアルにお話しさせてください。