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【転職エントリー|燈で働く魅力】DXソリューション事業部長 森雄人 - ただのAIエンジニアから技術の視点を持って事業を作る人になる。

森雄人 (もりゆうと) と申します。

燈(あかり)株式会社DXソリューション事業部長の森 雄人と申します。AI・機械学習・数理最適化・ソフトウェアエンジニアリング等の知識をバックグランドに日々お客様と会話し、課題解決に務めているような人間です。東京大学の修士課程を修了した後に Preferred Networks で1年ほど機械学習エンジニアとして働き、その後現職につきました。

写真左の赤いペンを持っている人間が森です。社内では日常的に数式を用いたディスカッションも飛び交っています。

機械学習とかデータサイエンスとか。論文も読むし実装もするAIエンジニアだった。

大学2年生時からソフトウェアインターンなどを通じプログラミングを行っていましたが、大学3年生時にとあるデータサイエンスの講義に出会って「機械学習」という分野をより深く知り、気づいたらこの道に。そこからAIや深層学習の研究を行っている東京大学松尾研究室 (松尾研究所) にて、様々な企業様との共同研究・アルゴリズム開発・データ分析プロジェクトのマネージャーを学生時から務め、企業様に向けての提案や内部のチームのマネジメントなどを行うようになりました。

またアカデミックな道としては、数理工学を専門とする計数工学科というところに在籍し、確率論や解析学から離散アルゴリズム、最適化理論まで基礎的な数理側面を学んでいました。弊社は計数工学科出身のメンバーも多く、"対象の課題を数理的側面から抽象化し、定式化して、解く"という計数工学科で育んだマインドは燈に通底するカルチャーの一つとなっていると感じます。

修士課程では「AIを盗もうとする人からどうやってAIを守るか?」というテーマで研究を行っていました。実用に耐えうる機械学習アルゴリズム (モデル) がどんどん増えるにつれて、APIとしてデプロイされるようなアルゴリズムが増え、(悪意のある) ユーザ側が元のアルゴリズムを逆探知するようなことが起こると考えました。その際にデプロイ側 (サービス提供側) は自分たちのアルゴリズムをどのように守るか、ということを研究していました。結果的には数理最適化の問題として定式化を行い、「どういった条件が達成されると悪意のあるユーザから自分たちのアルゴリズムを守れるのか」ということを理論的にも導出したりしていました。

上図は修士時代の研究からの引用。対象とするモデル (f) を代替するモデル (g) をデプロイすればよいのではないか、という発想に最終的に至りました。このように興味のある問題を抽象化し、数理的なスキームに落とし込む発想は今も生きる場面が数多くあります。

その後、修士課程を修了したのちに、Preferred Networks (PFN) にて機械学習アルゴリズムの開発を行っていました。論文サーベイを行ったり、データ分析を行ったり、データ分析の結果から得られた洞察を元にアルゴリズムを改善したり、実験結果をわかりやすく確認できるようにフロントエンドを開発したり。さらにアルゴリズムの開発状況や実験結果の解釈等をお客様へお伝えするようなことも機械学習エンジニアとして行っていました。

2022年5月に燈へジョイン。なぜ燈へジョインしようと考えたのか?

それでもなぜ燈へ来たのか。

最大の理由はここにいる人の可能性に賭けたから。

創業してから間もないスタートアップはほとんど人が全てと言っても過言でないと思います。

CEOの野呂とは自分が修士を卒業する前から出会っていました。初めて喋ったときから「技術の勘所を抑えている上に、恐ろしく様々な事業に詳しい、面白い人間だな」と感じていました。しかし、そのとき燈へそのまま行くという選択はせず、AI開発の本場を見てみたいと思い PFN へ就職する形に。しかしエンジニアとして活動するかたわら「いつかより自分の手に近いところで事業や組織含めて活動していきたい」という思いはずっと気持ちの底に抱えていました。

また、CTOの三澤は松尾研究所で同じプロジェクトを行っていた数年前からずっと知っていました。(ちなみになぜか、彼は自分がどこに行っても一緒におり、自分が修士の研究室にいるときには彼は卒論生として同じ研究室に、自分がPFNにいる際には彼はインターン生としてPFNに来ていたりもしていました。そして今は燈で隣の席にいます。) 知り合った当時から幅広く技術のことを知っている人間であり、巨大な好奇心を持ち合わせていることを知っていました。

そして昨年の終わり頃にまた CEO の野呂と CTO の三澤から当時の燈の状況を聞き、燈に来ないかという話を再び受け、加えて松尾研究所にて活動していた際に知り合いであった郷司からも CFO としてジョインすることを聞き、自分自身もジョインすることを決めました。「いつか」自分でやるのか、「今」燈でやるのか。このメンバーとこのフェイズ、このタイミングでともにやっていける機会は人生が巡った時にもう二度はないだろうと直観的に悟っていました。

参考 : 【転職エントリー|燈で働く魅力】CFO郷司真澄


さらに、燈が取っている「業界特化」でデータとアルゴリズムの力を適用するという戦略が極めて自然で、自分の考えていたところと一致していました。(よりはっきりとこの戦略の意味を悟ったのは入社後ですが) ともすると「AIを使う」ことが目的となりがちなこともあるAIプロジェクトですが、そこからより一歩進んで、お客様に本当の価値を届けようとすると業界構造だったり業界知識を深く理解することはごく自然なことであると考えていました。短期的な視点ではなく、中長期的に不可逆な変化を起こすほど強い変化には業界固有の "言葉" (= 専門用語、ツール、実際のオペレーション) で語る必要があると思っています。

そして本気で取り組み続ける限り、どんなことがあっても100%後悔のしようがないと思って燈へと来ました。そしてその感覚は驚くほど間違っていなかった。人生で最も本気の、純度100%の毎日を過ごしているから。

燈での半年。人生で最も濃い15552000秒。

DXソリューション事業部長としてジョインしてから、ほとんど毎日お客様とお話をしながら日々それぞれの課題解決に動いています。論文サーベイなど技術のキャッチアップを行いながら、目の前のお客様と相対していく。また、燈内ではチームでディスカッションをしながら "解" を見つけ、磨いていく。時計の針がチクタクとなるような感覚を覚える毎日です。日々の一分一秒の選択の結果が後の事業成長に大きな影響を与えることを常に意識するようになりました。今まではどこか空虚で、6割ぐらいの力を出しながら「まあこんなもん」と冷めた目で自分を見ているもう一人の自分がいるような、そんな出力の毎日を過ごしていたような気がします。でも結局はやるか、やらないかという意思決定と行動の連続でしかないんですよね。それを今とても強く感じています。

特に燈にジョインして2日目でより完全に腹落ちしたのですが、ここにいる人たちは誰もが皆真剣に貪欲に活動しています。それを心の底から理解したときに本当の意味で自分が燈のメンバーとして活動していくことになるんだ、ということの意味がわかりました。

燈は今、特に建設業界の皆様とお話しさせていただく機会が数多くあります。数多くの非効率が現場含め、オペレーションの中に残されており、DXやソフトウェアエンジニアリングの観点から解決できる課題がごろごろと目の前に転がっています。

CEOの野呂とともにお客様の建築現場へ実際にお伺いした時に撮影した写真。現場には自分の想像を越えるようなことが数多く転がっています。

業界全体の潮流としても今は非常に "興味深い" 時期でもあります。例えば BIM (Building Information Modeling) という3次元の点・線分情報に加えて建物の属性情報まで持つことができる設計ソフトウェアがちょうど業界に膾炙してきたような段階であり、業界全体を挙げて次のオペレーションのデファクトスタンダードを探るような動きの真っ只中にいます。この建物情報の取り扱いは、企画・設計などのオペレーションの始めの工程から施工という現場までをつなぐ一つの架け橋であり、極めて大きな可能性を持っています。情報処理の観点で言えば機械学習等による非構造化データ等の取り扱いを生業としてきた自分にとっても非常にど真ん中のテーマとなっています。

例えば、燈では既に次のような事例に取り組んでいます :
燈株式会社と東洋建設がBIMデータの利活用についてのDX推進プロジェクトを開始

業界への理解が深まるにつれて、同時に業界へのリスペクトも強く感じています。例えば今まであまり意識もせず外を歩いていましたが、その歩道を作ったのは誰なんでしょうか?さらに周りを見渡してみると人間の居住地帯には家という家がひしめいており、オフィス街にはビルもたくさん林立している。この一つ一つを誰かが設計して誰かが建てている、ということに気づいたときに自分自身が解決していこうとしている課題の射程範囲の広さをも同時に実感することになります。勝手に造形物が作られるわけではない。一つ一つの設備から躯体から、全てが調和して一つの建設物が成立する。とんでもないことです。

業界のことを理解するというのはそういった日々の驚きと表裏一体で刺激的な作業の連続です。AIだったりソフトウェアだったり、自分たちが持ちうる全ての技術のレンズを通して業界を見渡してみると見えないものがたくさん見えてきます。決して簡単な作業ではありませんが、自分の知らない業界であったとしてもダイブする心意気を持ち、お客様と丁寧に話し、自分でエンジニアリングを行いながら、あるいはエンジニアと連携しながら課題解決を行い、ともに事業を形作っていくメンバーを強く求めています。DXソリューション事業部はこのように目の前のお客様をお相手としながら課題解決を行い、さらにそこから長期的に業界全体のペインを解消するようなプロダクトを産み出し続けることを目的として存在しています。

業界の変革には組織として闘っていくことが必要不可欠です。

燈はともに闘っていくメンバーを求めています。

燈の成長曲線は凄まじく、微分をとっても e^x ぐらいの成長を肌で感じるような毎日です。しかもそれは誰かに与えられるものではなく、自分たちの手で押し進めていくもの。誰かが決めたことに粛々と従うのではなく、現在知りうる情報から「今」行動を決めて、お客様の役に立つものを貪欲に作り、さらに長期的にはプロダクトの形にすることで業界の課題を解決し続ける状態を作り続ける。

日本を照らす燈となる第一歩のところに今、我々はいます。

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