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インハウスデザイナーの仕事図鑑vol.3都市型リゾートホテルの「地下フロア活性化」に向けたデザインの目標設定

みなさんこんにちは、NSグループインハウスクリエイティブチーム責任者の長尾です。

普段面接・面談で求職者の方とお話ししていると、「サービス業界のインハウスデザイナーってどんなことをやっているのですか?」という質問を受けます。

この記事はそんな声に応えるためスタートした、NSグループインハウスクリエイティブチームの仕事を紹介するシリーズ記事の第3弾。今回も1デザイナー×1案件で紹介していきます。

「デザインを通じた動画制作の案件ってどんなことをするの?」
「インハウスのデザインチームで働く魅力ってなに?」
「どんな人が働いてるの?」
といった疑問をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください♪

<今回登場するメンバー>

安谷屋 佐和子(30歳)
進行管理

前職は広告代理店にて雑誌・WEB記事の編集などを担当。その後、NSグループに入社し、現在5年目。グラフィックデザインを担う「宣伝制作チーム」のディレクターとして店舗の課題解決に向けた案件の進行やクオリティ管理を担っている。広告や販促物の設置場所・内容・仕様をどのようにするか、現地の店舗に足を運び、打ち合わせした内容をもとに社内でデザイナーを手配。制作物完成後は施工業者と現場調査を行い、施工方法に合わせたスケジュール調整をするなど、チームと現場との橋渡し役として貢献している。

<目次>
1、ミッションはホテルの「地下フロア」活性化
2、デザインを考える前にゴールを決める
3、現場と一緒に導き出したベストな答え
4、作って終わりではないデザインを手がける面白さ

ミッションはホテルの「地下フロア」活性化

――今回紹介してくれる案件について教えてください。

今回話をしたいのは、バリ島をモチーフにした癒やしの都市型リゾートホテル「ホテルバリアンリゾート千葉中央店」、その地下フロアの集客を目的とした案件についてです。

この案件に参加したのは、店舗から千葉中央店の支配人、エリア長および現場で制作物を担当するチームのメンバーである他店の支配人4名、そしてクリエイティブチーム責任者の長尾さんとムンさん、そして私の9名です。

きっかけは現場からの「千葉店の地下フロアをもっとお客様に知ってもらいたい」という相談でした。地下フロアには、カラオケや岩盤浴、ダーツ、卓球、漫画など、滞在中のお客様に無料でご利用いただけるサービスがたくさん用意されています。

使ってもらえればきっとよりご満足いただけるのに、思うように利用されていない状況。そこから「どうやったら地下フロアの魅力をより多くの方に届けられるのか」、「どんな訴求方法なら魅力を最大化できるのか」ということを考え始めたのです。

デザインを考える前にゴールを決める

――案件はどのように進めていきましたか。

まず、現場と制作チーム、関係者合計9名で現場調査を実施し、解決策を検討していきました。

9名という人数をかけて現場調査をしたので、改善すべき点や新しいアイデアはたくさん生まれました。しかし、どうなったら成功なのかを示すゴールが明確になっていませんでした。

そのため制作物を改善するにしてもどのように改善すべきなのか、最終的に何を重視すれば良いのか、まとまらない部分がありました。

そのような状況の中、会議中に上司である長尾さんから「今回解決すべき課題と目指すゴールを改めて明確にしたほうが良い」というコメントがあり、アウトプットの形を考える前にまず数値化できるゴールを設定することにしました。

具体的には「指標として有効なデータは何か」、「利用率が計れるサービスはあるか」といった話し合いを実施。最終的には地下フロアにあるカラオケと岩盤浴の利用率を、当初の10%弱から20%に引き上げることをゴールとして設定しました。

その後は、広告の設置場所・お客様の動線など、現場調査をしたからこそ得られた感覚を活かし、制作物の内容をスムーズに決めていくことができました。

現場と一緒に導き出したベストな答え

――他にこの案件で印象に残っていることはありますか。

店舗メンバーと現地で意見を交わしながら、一緒になってサービス現場に必要な制作物を仕上げられたことに面白さとやりがいを感じました。

現地調査をせずにメールや電話だけのやりとりだけで進めていこうとすると、「設置場所がわからない」、「本当にこのデザインや仕様で大丈夫かな?」と悩むことがあります。

しかし今回は、店頭・エレベーター・地下フロア・客室内などを実際に見て、「それぞれの場所でどのように魅力を伝えるべきか」を店舗のメンバーと1つずつ話し合うことができました。その結果、より良いデザインの方向性を一緒になって導き出せたと感じています。

施工完了後も地下フロアの利用率をしっかりと数値で追えるようにして、利用率の推移に応じたツールの見直しも行っていきたいと思っています。また、この流れを別店舗にも展開することで、より良い現場・サービス作りに制作チームとして貢献してしていきます。

作って終わりではないデザインを手がける面白さ

――NSグループのデザインチームで働く魅力を教えてください。

私が感じる魅力は2つあります。
1つ目は、「現場に近い場所で働けること」です。

NSグループのデザインチームは、デザイナーもディレクターも、「現場を知る」ことを大事にしています。今回の案件もそうですが、現場を知る・現場に行くことは仕事を成功させるために重要なことです。

デザインと一口に言っても、POPやサインを作るだけがデザインではありません。デザイン案件として相談を受けたとしても、現地に行ってみると店舗内の家具の配置を変えてみたり、POPの設置場所を変えてみたりするだけで、問題を解決できることがあります。

このようなデザインだけにとらわれない提案ができるのも、店舗と密にコミュニケーションをとって仕事を進められるからだと思います。

店舗支配人や看板屋さんと現地で打ち合わせ。

2つ目は「制作物を育てていく面白さがある」という点です。

納品して終わりではなく、制作物がちゃんと店内で機能しているかを確認してはじめて、次の改善に繋げられます。作って終わりにせず、「制作物のその後を追って、育てていく」気持ちで日々ディレクションを行えることが、1番の魅力だと感じています。

制作物の改善を繰り返すことで、店舗と協力して一緒に良いサービスを作っていく面白さを味わえる点はNSグループのデザインチームならではだと思います。

まとめ

今回は宣伝制作チームディレクターの安谷屋さんに話を聞かせてもらいました。

別業種からノンデザイナーとして中途入社した彼女ですが、今やチームの中核を担うディレクターとしてチームメンバーだけでなく店舗からも信頼を得るまでに成長しています。

きっかけとなったのは数年前に担当したパチスロ「グリンピース」の案件でした。フロアまるごとコンセプトを変える改装案件で、POPやサイン関連のみならず、壁や床を含めて空間全体をプロデュースする必要がある大規模なものでした。

当時はまだディレクター経験が浅かったものの、担当デザイナーと一緒に頻繁に現地に通い、改装当日は完成した制作物の設置まで担当しました。閉店後の深夜から明け方にかけての施工でしたが、店舗メンバーと一緒に最後までやり遂げました。

この案件が自信につながり、その後の案件の進め方にも好影響を与えたようです。

今回の事例も、現場に行って現状を見ることの重要性を知っているからこそ、現場との連携の中でやりがいを感じた案件をピックアップしてくれました。

いくら良いサービスがあっても知られていなければ存在していないのと同じ。「知ってもらう」という目標に向けて店舗メンバーと一緒にゴールまで決められたこと、現場の数字まで追って改善を進めること。インハウスのデザインチームの面白さとミッションを象徴するような案件でした。

以上、インハウスデザイナーの仕事図鑑、第3弾・安谷屋さんのエピソードはここまでです。今後も定期的にNSグループクリエイティブチームのメンバー&仕事紹介記事をアップしていきますので、ぜひお楽しみに。

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