子育てが一段落し、「もう一度、正社員としてしっかり働きたい」そう思って飛び込んだのは、なんと「あまり好きではない(笑)」料理の世界(キッチン)でした。
マームガーデンリゾート葉山で働く傳 貴子(つたえ・たかこ)さんは、2024年11月に入社したキッチンスタッフ。 未経験でのスタートながら、ヤクルトレディとして20年間マネージャーなどを務めた経験を活かし、キッチンのオペレーションを劇的に改善しました。
「ダメな1000本ノックを減らしたい」
彼女のその思いが、いかにしてチームを救い、新人賞受賞へと繋がったのか。「改善の終わりは改善の始まり」を体現する、痛快なアップデート物語をお届けします!
この記事は、NSグランプリ受賞者に対して、NSグループ社長の荻野佳奈子がインタビューを実施した内容をもとに作成しています
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目次
🏆 NSグランプリ2026 新人賞:受賞理由 & 上司からのメッセージ
「料理は好きじゃないんですけど…」 正社員を目指して飛び込んだマームガーデン
── まずは、NSグループに入社するまでの経緯を教えてください。(荻野)
「鎌倉生まれで、男兄弟の中で育ちました。社会人になってからは日本ビクターでアシスタント業務をしていましたが、結婚して子どもが生まれてからは、託児所があるヤクルトでヤクルトレディとして働き始めました。営業やマネージャーとして20年間働き、2人の娘も無事に社会人になりました」
── 子育てが一段落したタイミングだったんですね。そこからなぜマームガーデンへ?
「自由に使えるお金をしっかり稼ぎたいと思い、正社員の仕事を探していました。そんな時、求人サイトで『産後ケアホテル・マームガーデン』を知り、興味を持ったんです」
── 最初からキッチン志望だったんですか?
「いえ、最初はフロントを希望していたんですが、英語やPCが苦手で諦めて……。次にハウスキーパーを希望したんですが、正社員の募集がなくて。そうしたら『今キッチンを募集してるんだけど、やってみない?』と提案されたんです。正直、料理はあまり好きじゃなかったので迷いましたが、正社員になれるならと挑戦を決めました」
先輩を救え! 「ダメな1000本ノック」をなくす仕組み化
── 未経験で入ったキッチン。そこで傳さんが起こした「改革」が新人賞の理由でしたね。
「入社してすぐ、先輩の加藤さんが、他のスタッフから『次、何やればいいですか?』と一日中質問攻めにされているのに気づいたんです。加藤さんはコミュニケーション能力が高いので全部打ち返していましたが、私から見たら“千本ノック”を受けていじめられているようにしか見えなくて(笑)」
── 確かに、調理の手が止まってしまいますよね。
「はい。しかも、質問する方も『先輩の手が空くのを待たなきゃいけない』から大変なんです。そこで、ヤクルトのマネージャー時代に培った『誰が見ても分かる仕組みづくり』をキッチンにも持ち込もうと思いました」
── 具体的にどんな仕組みを作ったんですか?
「大きく3つあります。
- ホワイトボードでの可視化: 前日のうちに翌日のポジションをホワイトボードに書き出し、誰が何をやるか分かるようにしました。
- 野菜カットの掲示板: メニューごとの野菜の切り方を表にして冷蔵庫の前に貼り、いちいち聞かなくても作業できるようにしました。
- 仕込みのスプレッドシート化: 『オムライスの日のパプリカは赤2個、黄2個』と決めてデータ化し、誰でも発注と仕込みができるようにしました」
ホワイトボードでの可視化!わかりやすい!
── すごい! 1000本ノックは減りましたか?
「はい、まずは半分の500本くらいに減りました。残りの質問はコミュニケーションとして大事だと思っています。他にも、アフタヌーンティーの受付表や引き継ぎファイルも新しく作り、ミスも減らせました」
ダメな千本ノックをなくして平和なキッチンへ!素晴らしい!
ジョアのババロア!? 料理の楽しさと芽生えたプライド
── 料理はあまり好きじゃなかったとおっしゃっていましたが、心境の変化はありましたか?
「それが、すごく変わったんです! 今では『お客様が目で見て喜ぶような、綺麗なものを作りたい』という気持ちが芽生えました。マームガーデンには珍しいお野菜も届くので、色合いを考えながら盛り付けるのがすごく楽しいんです」
料理にプライドをもって毎日挑戦中の傳さん👏
── お気に入りのメニューはありますか?
「冷蔵庫の残り食材からメニューを考えるのが好きで……。ある時、余りそうなヤクルトの『ジョア』を使ってババロアやベリーのケーキを作って、お昼のデザートとしてお出ししました」
── それいい! マームのママたちにとっても、決まったメニュー以外の「ちょっとした一品」はすごく嬉しいはずです。
「お客様から『毎食全部美味しかったです!』と言われたり、加藤さんに『傳さんが来てからキッチンのレベルが上がったね』と言ってもらえた時は、本当に嬉しかったです」
「それいいね!」の連鎖。次は自分のレシピを定番メニューに
── 最後に、これからの目標を教えてください。
「余り野菜などで試作したレシピをスプレッドシートに溜めているので、それを『定番メニュー』にしていきたいです。ビュッフェ台のメニューも、季節の食材を取り入れながらどんどん進化させていきたいですね」
傳さんイチオシメニュー美味しそう!
── マームガーデンのキッチンの環境はどうですか?
「本当に素晴らしいです。私が提案しても否定されず、支配人も加藤さんも『それいいね!』と肯定してくれます。だからこそ、もっと良くしていきたいと思えるんです」
【編集後記】インタビュアーより(NSグループ社長・荻野佳奈子)
傳さんの素晴らしいところは、「ダメな1000本ノック」を気合いや根性ではなく「仕組み」で解決した点です。
「改善の終わりは改善の始まり」というNSグループの要語を、まさに体現してくれています!料理が好きだったわけではない未経験からのスタート。それでも、ヤクルトレディ時代に培ったマネジメントスキルを見事にキッチンにアジャストさせ、産後ママのための素敵な一皿(ジョアのババロア!)を生み出している姿は、本当にかっこいいママさんだなと感動しました。
傳さん、新人賞受賞本当におめでとうございます!これからも「それいいね!」が連鎖する最高のチームで、マームガーデンの食事を進化させていってくださいね!