“コードを書く”より“問題を定義する”力がエンジニアを成長させる
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エンジニアの価値は、書けるコードの量だけで決まるわけではありません。
むしろ、キャリアが進めば進むほど問われるのは 「技術そのもの」よりも前段階にある能力──それが “問題を定義する力”
多くの開発現場で、こんな光景があります。
仕様は一応ある。タスクも割り振られている。
にもかかわらず、なぜか実装フェーズに入ると手戻りが続く。
方向性がブレる。認識のズレが起きる。
レビューで「これじゃない」「想定と違う」が頻発する。
原因は、技術力の不足ではないと思うんです。
“問題そのものを正しく定義できていない”
「目的」から考える
優れたエンジニアは、目的から考えています。
まず 「この機能は何のために存在するのか?」
「ユーザーは何に困っていて、この仕様はどんな解決をもたらすのか?」
ここを理解するところから始めます。
理解が浅いままコードを書き始めても、確かにそれなりには動きます。
しかし“意図”が抜け落ちた実装は、後工程で必ず歪みます。
問題の定義を正確にできるエンジニアは、
機能・仕様・フローの矛盾点を初期段階で発見できます。
仕様書には書かれていない「隠れた前提」まで汲み取り、
チーム全体の整合性が取れるよう提案できます。
それが、コードを書く以前に発揮される“本当の価値”だと思っています😊
「正しく問題を定義できる人」が、チームに安心をもたらす
問題の定義ができるエンジニアは、チームの混乱を減らしてくれます🐈
- 仕様の意図を翻訳して共有できる
- 誤った前提で進むメンバーを早期に軌道修正できる
- タスクの抜け漏れや設計の歪みに気づける
- “そもそも、その機能は必要か?”を問い直せる
これは、どんな技術スキルよりもプロジェクトに大きく貢献します。
「正しく問題を定義する力」は、
プロダクトの成功確率そのものを押し上げるからです。
私たちが求めているのは、“問題の本質を見に行く”エンジニア
仕様の裏側にある意図を汲み取り、
不足している前提を探しに行き、
まだ言語化されていない“本当の課題”を見抜く力がある人。
そんなエンジニアが、チームの推進力になります✨