「仕様どおり作ったのに怒られる」現象の正体─ 仕様遵守と価値提供は、まったく別の話
開発現場で、こんなやり取りを見たことはないでしょうか。「仕様書どおりに実装しました」「……うん、でもこれ、使いにくいよね」エンジニア側からすると、理不尽に聞こえるかもしれません。書いてある通りに作った。テストも通した。それなのに、なぜダメ出しをされるのか。このズレの正体は、とてもシンプルです。仕様を守ったかどうかと、価値を届けられたかどうかは、別の軸だからです。仕様書は「決まった内容」を書いたものですが、本来その裏には必ず「なぜこの仕様になったのか」「誰の、どんな課題を解決したいのか」という背景があります。ところが、実装が進むにつれて、目的よりも「作業」が前に出てしまう瞬間があります。・...