2020年に起業し、人口1万人の過疎地、宮崎県都農町(つのちょう)ではじめた、まちづくり×教育。
創業時には想像もつかなかった状況と内容で6周年。
イツノマの組織の最大の特徴は、社員というより、毎日のように放課後に集まる中学生や高校生、そしてHOSTEL ALAで寝泊まり常駐している大学生の存在。
これは、創業時に思い描いていたより、はるかに楽しくて感謝。
2月のはじめの日というキリの良さも手伝って、サラっと6年を振り返りつつ、あらためて今年からやっていきたいことをもう一度自分にプッシュ。
1年目(2020)コロナとデジタル
移住・起業早々、新型コロナで緊急事態宣言。
あれこれやろうと企んでたことはすべて白紙。
結果、なんら専門性もないデジタル推進事業に着手。高齢化40%の町に来たからこそできた「デジタル・フレンドリー事業」は、その町に暮らしながらできる小さなまちづくり、という当初の目的は紆余曲折しながらも実践できたのではとチャンスを下さった都農町のみなさまに感謝。
2年目(2021)中学校の総合学習とホステル
コロナ禍でバタバタしつつ、なんとか自分たちがやっていきたい事業の輪郭をつかめた1年。
自分がやりたい&できることは「小中学生のキャリア&まちづくり教育」。半年近く教育委員会や中学校の先生たちと議論を重ね、中学校の総合学習「つの未来学」に着手。各学年で年間24時間も出入りできることになったのは今でも最大の財産。
同時期に、たまたまのご縁で5,000㎡の耕作放棄地にある2件の空き家とトレーラーを活用したHOSTEL ALAのリノベと経営スタート。
ただの支援やコンサルティングが性に合わない自分として、リスクをとりながら直営事業を展開できることは、いまもなおグッドバランス。
3年目(2022)廃校活用と商店街再生
新型コロナが落ち着いてきて、ようやく都農町に来た最大の理由、町のグランドデザインや、廃校になった都農高校の活用計画、商店街や公共施設の活性化など、いわゆる「まちづくり」業務にもっとも集中できた一年に。
しかしながら、都農町のまちづくりエネルギー源になっていた「ふるさと納税」が紆余曲折あって2年停止の憂き目。
財政含め町内外から何かと逆風を感じ始めて。。
4年目(2023)こども参画まちづくり
一つの町に移住して、集中したからこそ味わえるまちづくりの醍醐味をもっとも痛感、直撃を受けた1年に。
前半は、商店街の空き地を使って、地元の小中学生と一緒に毎月「みちくさ市」を運営、町の人との交流も増え、移住してよかったと心底思えた仕事。
一方、町長選挙で町の体制と政策が一変、自分たちが3年半やってきた業務はほぼゼロベースに。
ふるさと納税や選挙とかあんまり興味ないし、自分には無縁だと思ってましたが、小さな町での影響の大きさは、来てみて、やってみないとわからんもんだと、大きな学びに。
5年目(2024)中学生とみちくさ市
業績は真っ逆さまな悪化をたどる一方、逆行するかののように、全国のいろいろな方々から講演や業務のご相談を頂けることに。皮肉なものです。
都農町で唯一継続させて頂いたのが都農中学校の総合学習「つの未来学」。すっかり暇になり他に仕事もないし、いままで以上に集中しよう!とイツノマメンバーと気合入れましたw
3年間受講した中学生から「提案ばかりじゃもったいない、実現させたかった」というフィードバックを受けました。そこで、持て余していた時間とエネルギーを全振りすべく、先生たちとも何度も議論して、2年生で24時間考えた企画を3年生になってから、商店街の空き地でリアルに販売するマルシェ「みちくさ市」を実現させることに全力投球!
平日の真っ昼間に6時間の授業枠を繋げて中学生80人が、22万円を売り上げ、11万円の利益を残せたことは、中学生や先生たちにとって自信に。
それ以上に、ぼくらにとって、やりたくてやるべきこと、進む道が明確に。
6年目(2025)高校生と高鍋駅「月市」
前年度からご縁をいただいた高鍋町で、町が改修していた高鍋駅を高校生と一緒に活用させてもらえるチャンスをゲット!
高鍋町は、高鍋高校と高鍋農業高校の2校も高校があるぜいたくな町。
都農町の「みちくさ市」で気づけたぼくらがやるべきこと、それは地方のこどもたちとリアルに稼ぐことで、町を盛り上げていくこと。
4月から、高鍋町観光協会のお陰で、毎月第2日曜日に高校生と一緒に企画・運営する駅マルシェ「月市」を開催できることに。
来週で10回目!高校生10人前後のまちづくりチーム「NABEGO」とも週2回のミーティングはすっかり習慣化。いいリズムになってきて、これからが楽しみです。
7年目(2026)中高生と公共空間を盛り上げる
今年からは、都農町と高鍋町の間にある川南町から、統廃合に伴う中学校の新設に関わる企画やデザインのお仕事がスタート!
高鍋町では、高鍋駅に加えて、町立美術館や歴史資料館、図書館を高鍋農業高校と一緒に盛り上げていくグランドデザインづくり。
いずれも当事者は中高生。
これまで、高校生と接点の少なかった公共施設の活性化やまちづくりに、探究やプロジェクト学習視点も入れながら、校内の勉強で終わらせず、まちをフィールドにリアルな実践に結びつけていくことを目指します。
6年かかって紆余曲折しまくりましたが、いま目の前にあるプロジェクトは、ぼくが都農町に移住してやりたかったことド真ん中です。
とはいえ、これからもずっと、二転三転、紆余曲折は続いていくのでしょうが、最大リスクは回避しつつ、日々起きること、出会いを楽しんでいきます。
創業してまもないころにデザイナーの描いた、都農町での実践を広げていく宝船の絵が少しずつ実現していく手応えは感じています。
7年目のイツノマもどうぞよろしくお願いします!