任期の3年間、レンチナスでは実際に何をすることになるのか
前回、契約や身分の話を書きました。
今回はもっと肝心なところで、実際に何をやってもらうことになるのかのお話をしようと思います。
先に全体像を言っておくと、やることの幅はけっこう広いです。
新規農業事業と実証事業、きのこ栽培をはじめとした農業関連の業務、商品や事業の開発、SNSと広報、営業、それから地域での活動。
これだけ並べると散らかって見えると思うのですが、当然順番があります。
最初の1年は、椎茸を、レンチナスを知る
最初の1年は、椎茸栽培に関わる全部の業務やレンチナスがどんな会社なのかを、研修として一定期間入ってもらいます。
募集の主眼は廃菌床を使った新しい事業のほうなのに、なんでまず椎茸なのか。
理由は単純で、廃菌床が何なのか分からないと、話が始まらないから。
廃菌床というのは、これまで多くの記事でお話してきたように、椎茸を育て終わったあとの菌床のことです。
うちが新しくやろうとしているのは、これを別の作物の培地として使い直すという話になります。
つまり、材料そのものはうちの椎茸栽培から出てくる。
その材料がどういう工程を経て生まれて、どんな状態で出てくるのか。
触ったことがない人が、机の上で活用方法を考えても、たぶん噛み合わない。
栄養がどれくらい残っているのか、水をどれくらい含むのか、季節でどう変わるのか。
そういうことは、現場に入らないと分からない。
調べれば出てくるような情報を元に新規の事業は回せません。しっかり知った上で初めて欲しいんです。
それに、うちがどうやって椎茸で食べてきたのかを知らないまま新しいことをやろうとしても、社内の人間と話が通じないと思います。
今いるスタッフが何を大事にしてきたか、どこに手間をかけているか。
そこを共有していないと、提案が浮いてしまう。
だから最初は、うちの心臓部を一通り見てもらうことになります。
そのあとで、本題に入る。
廃菌床をどう活用できるのか。いちごを育てるための培地をどう作るのか。
ここからが今回の募集の趣旨に沿った部分になる。
3年の大枠
大枠としては、こんな感じで考えている。
初年度は、会社と椎茸と地域を知って、馴染む期間。
2年目は、自分が軸になって多方面で動く期間。
3年目は、責任を持って取り組む期間。
書くと綺麗だけど、実際そんなに整然と進むとは思っていない。
来た人によって、形が変わる
特に2年目からが問題で、何を軸にするかは本人によって変わってくると思います。
栽培そのものを深掘りする人もいれば、売り方のほうに寄る人もいるかもしれない。SNSや広報が得意な人なら、そこが主戦場になる可能性もある。
つまり、ポジションが先にあって人を当てはめるんじゃなくて、来た人によって形が変わる。募集要項に書ける仕事の一覧はあっても、その配分は決まっていないです。
この形が向いている人と、向いていない人はハッキリ分かれると思うから。
決まったことをきっちりやりたい人には、たぶんしんどいでしょう。
何をすればいいか誰かが指示してくれる場面のほうが少ないので。
逆に、自分で仕事を作るほうが性に合っている人には、かなり自由度があると思います。
やりたいと言えば、だいたい任せてもらえる環境ではあるし、会社の規模が大きくない分、提案から実行までの距離も近い。
教える体制も完璧じゃないかもしれないですが、椎茸の現場は長くやってきたから教えられる。
でも、いちごに関してはうちの誰も専門家じゃないので一緒に手探りすることになります。
分からないことを分からないまま一緒に調べる時間が普通にあると思う。
じゃぁ次は?
最後、その期間が終わったあとどうなるのか、という未来の話を次の記事で書いて行こうと思います。