1
/
5

【View】"Value"アップデート|ボトムアップが起こす変化〜MVVV更新:前編〜

こんにちは!エスタイルで広報支援をしているフリーランスPR・山口です。

このたびエスタイルでは、「MVVV(ミッション・ビジョン・ビュー•バリュー)※」の更新が行われました。MVVVとは、企業・組織が成し遂げたい目標や目指す方向性、社会に対する存在意義を明文化したもの。今回はその中で、”新バリュー(Value)の策定”に携わった星ちゃん•ポアロに、プロジェクトのお話を伺いました!

※日本語でそれぞれ使命、理念、景色、価値と訳される。一般的にはMVVと称されることが多いが、エスタイルは「View」を加えたMVVVを策定した。

【プロフィール】星ちゃん

慶應義塾大学経済学部卒業。コインパーキングの営業マンを経てエスタイルに入社。趣味は、寝かしつけ・オムツ替え。

【プロフィール】ポアロ

慶應義塾大学経済学部卒業。新卒でエスタイルに入社。エスタイルを選んだ理由は、”コウキシン””Holic”というワードに惹かれたこととベンチャーでカオスそうだったから。

メンバーの声が導く、エスタイルの新MVVV

ーなぜMVVを変えたいと思ったのですか?

星ちゃん:以前のMVVは2018年頃に定められたものでしたが、当時から事業内容もメンバーも大きく変わりました。そのため、ここでアップデートしたほうがいいんじゃないかっていう意見が社内で上がりました。エスタイルは数年前、メディア事業をやっていた時期があったのですが、データサイエンス事業に大きく舵を切ってからは、事業内容もメンバーも変わっていきました。

ポアロ:私は入社時、社内コミュニケーションを円滑にすることを目的とした「コミュニケーションプロジェクト」に参加していました。その際、メンバー同士でたびたびバリュー(Value)の話が出るのですが、その中で腹落ちしない単語があり「これって一体どういう意味なんだろう?」という話になるんですよね。そういった少しの疑問があると、具体的な行動に移せないし、メンバー同士で解釈の齟齬が生じているのを感じました。であるならば、「バリュー(Value)がちょっと分かりづらいから、変えた方がいいんじゃない?」という話につながりました。

星ちゃん:そうですね。事業が大きく変わったというのと、ポアロが言ったように全社員の意識統一。この2点が、MVVVを更新した大きな理由です。メンバーも会社も目標へスムーズに向かっていくために、いまこのタイミングで共通した価値観を醸成する必要がありました。具体的には、もともと3つの単語だったバリュー(Value)を、より具体的に5つの単語に細分化しました。

新Value策定プロセスの舞台裏

ー新Value策定に至るまでの、プロセスを教えていただけますか?

星ちゃん:流れとしてはまず、「これスタ」という全社員 が 集まる MTGがあるのですが、その場でチーム毎にブレストします。 具体的に文言をどうするかというよりは、エスタイルの社員としてどう行動するべきかとか、どういう状態ならば良いことなのか、といった概念的な話をグループで議論します。MTGで議論しきれなかったものは、Google formで追加公募しました。そして集まった案を同じ要素にグルーピングし、それをもとに宮さん(代表)とディスカッションを重ねました。

ー全社員からの意見をまとめ上げるのは、大変ではなかったですか?

ポアロ:はい。だからこそ、最初に宮さんから言われたのは「全部の意見を隈なく網羅することは、 一旦 は諦めよう」ということ。諦めるとはネガティブな意味ではなくて、あくまで社員の意見を吸い上げつつ、こちらが主導権を持ってゴールまで持って行くという形です。

ー なるほど。 あらかじめゴールは定められていたんですか?

先にゴールまで決めてしまうと、メンバーはパフォーマンスとしてディスカッションしただけ、という印象になってしまいます。そうではなくて、メンバーから集めた材料の中で、どれを使うかの判断は、こちらが主導権を握るというイメージです。無限にみんなで考えはじめてしまうと、キリがないので。

ーちなみに、決定していくプロセスにおいて普段の業務と通じる部分もありましたか?

星ちゃん : そうですね。抽象的なものを取り扱うことが多い業種なので、それらのデータを上手く集約して形にするという意味では、考え方のアプローチで似た部分はあるかもしれません。

抽象的なレイヤーからビジョンの輪郭を描く

—プロジェクトの中で、どんな部分をやりがいに感じましたか? 

ポアロ:私個人として、 小さな単位でコミュニケーションに対する問題意識を持っていました。やがてその小さな問題意識が起点となって、会社のバリュー(Value)更新という形にまで広がって解決する流れとなったのは、やりがいに感じる部分でした。また話し合いを進める中で、ミッションとビジョンが独立せずに、相関関係にあるという話も出てきたのですが、そういう抽象的なレイヤーをいろいろと考えるのが楽しい時間でした。

星ちゃん : 私も元の意味に分かりづらさを感じていましたし、周囲からもそういった声を聞く時がありました。なのでそれらを解決する手段としてバリュー(Value)更新という具体的な行動に移せたことは非常にやりがいを感じられました。また「どうやったら認識の齟齬がなくなるのかな?」とか、「そもそもどうしてこの言葉って分かりにくいんだろう?」みたいなことを、議論する時間それ自体が楽しいものでした。

好奇心の探求、技術を持つ志:エスタイルの新Valueが語る5つの意味

ー出来上がった新バリュー(Value)について、お話うかがえますか?

星ちゃん:みんなとのディスカッションで出た意見を包括した概念が、この5つの言葉に集約されてます。まず、最もメンバーでも議論されたのが『コウキシンをハックする』。エスタイルでは、”コウキシン”という言葉を非常に重視していますが、「じゃあコウキシンに対する考え方って何なの?」という問いに対する見解を、きちんと明確にしておきたかったのです。

”コウキシン” って、物事を探求しようとする根源的な心のことを言いますが、自然発生的に湧いてきたり、湧いて来なかったりするものだと思うんです。 例えば、昨日まではあるものに対してすごく興味があったのに、今日はなんだか興味ないなーとか。好奇心って、そういう非連続性もはらんでいると思います。ただエスタイルでは、その偶発的に沸き起こる好奇心に対しても、みずからコントロールして能動的に生み出したり、向き合ったりしていこうという意図があります。

ー だからこそ、”ハックする”なのですね。

さっき言ったように、好奇心って一般的には自然に生まれてくるものだし、コントロールできないものと思われるかもしれません。 ただ「好奇心が生まれる条件」はあるはずです。それをうまく 調整して、増やしたり抑えたりできたらいいのかなって。例えば、 基本的に「眠気」は防げないものですが 、工夫次第では 眠気を抑えたり、逆に寝れない時に寝られるように働きかけたりもしますよね。それと同じ感覚で、好奇心も完全にコントロールすることは無理でも、少し助長させたり、制御させたりはできるのです。

だから「コウキシンをハックする」という言葉の裏側にあるのは、コウキシンにただ振り回されるのではなく自分でちゃんとコントロールし、その上でいろんなものに興味を持ちましょうと。とはいえ、この好奇心という言葉には色んな解釈の余地があります。これからもっと言葉を確立していければいいですね。

ー「 人のために技術を学ぶ」これはどういう意味です か ?

ポアロ:エンジニア特有かもしれませんが、 例えば「こういう技術を身につけたい」とか「こういう仕事がしたい」という風に、仕事=スキルや知識を習得することが目的になりがちです。しかし、技術や仕事というのは” 何かの役に立ってはじめて価値が生じる”と思うので、それを忘れないために定めました。

つまりは、誰かに使われて「これがあったおかげで、良かったね」という風に喜ばれてはじめて作ったものの価値が生まれると思うのです。だからこそ、技術を学ぶ目的というのは”人のため”であると。そんな意味をこのフレーズに込めました。

ー「ビジョンを持ち続ける」はいかがですか?

星ちゃん : 会社の風土として、ビジョンを持ち続けることを大切にしています。それは会社単位としてはもちろんだけど、一人一人の”個”としてのビジョンも意味します。会社と個人のビジョン、それらが混じり合う共通項の部分で、互いに上手く作用し、良い影響を与えられたらいいですね。

ー「仲間に刺激を与える」「互いにサポートし合う」この2つはいかがでしょうか?

これらに関しては、経営陣からのリクエストもあり、元々あったビジョンを、今回の目的に合わせた形に変え、引き継いでいます。

ーメンバーと経営陣、双方の意見を集約したのがこの5つなのですね!

認知から浸透、そして行動へ

ー最後に、今後の展望を伺えますか?

ポアロ:  今回の取り決めによって、指標がある程度明確になったため、今後は具体的な施策 を考えていきたいです。 

星ちゃん:決めただけだと単なる言葉なので、一円もプラスにならず、自分たちの人件費だけがかさんだ形になってしまいます。そうではなくて、みんなが「決めて良かったね 」と言えるように、次は具体的な施策に落としていきたいです。 

ちなみに具体的施策については、 推進よりも前に、まずは”浸透”だと思います。推進していくにしても、一人一人の理解度にバラつきがあったらよくないので。まずは社員みんなが「エスタイルには、こういうバリュー(Value)があるよね!」という風に認知してもらってから、バリュー(Value)に伴う行動変容を徐々に起こしていければいいなと感じます。その結果、会社に何かしらの 利益をもたらしたいですね。

ーありがとうございました!



いかがでしたでしょうか?次回は、MVVV更新を宮原代表の目線でお話伺います。




株式会社エスタイルでは一緒に働く仲間を募集しています
4 いいね!
4 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング
株式会社エスタイルからお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?