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【Tech Trend Talk vol.6】社外向け勉強会「人の心に届く、コンテンツの作り方」を開催しました!

こんにちは、インターンのキシリトールです。ジリジリと焼けつくような暑さも落ち着き、だんだんと秋の訪れを感じるような気候ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

さて、弊社GIGでは社外スピーカーをお招きした勉強会「Tech Trend Talk vol.6 人の心に届く、コンテンツの作り方」が開催されました。

人の心に届く、コンテンツの作り方

今回の講師は、上田隼也さん。「人の心に届く、コンテンツの作り方」と題して、コンテンツ作りにおいて大切なプロセスを教えてくださいました。



上田 隼也(うえだ じゅんや):2011年早稲田大学商学部を卒業。同年にプーマジャパン株式会社に入社し、量販店向け営業やアクセサリーカテゴリーの全社販売戦略、マーケティングを担当。2016年に株式会社グライダーアソシエイツへ入社。現在は、プランニング部部長として、企業のブランディングを目的としたコンテンツ企画制作から配信設計までの立案と実行をおこなう。


生活者を取り巻くメディア環境の変化について

まず、前提として生活者を取り巻くメディア環境の変化について解説してくれました。

上田:「普段の生活でSNS上のコンテンツを閲覧する時に、元サイトを認識していますか?」

上田:「じつは、そのコンテンツの配信元を認識していない人は43%もいます(出典)。これは、コンテンツの閲覧方法の変化によるものです」


これまで、コンテンツを閲覧する行為はメディアによって成り立っていました。しかし、時代の流れの中でパーソナル化・分散化が進み、場所・時間の制限なく個人で好きなものを楽しむよう変化しています。


上田:「スマートフォンの普及により、これまで受動的にコンテンツを受け入れていた人たちが、自ら能動的にコンテンツを探すように変化しています」

メディア単位の視聴からコンテンツ単位の閲覧へと変化している

選択可能な情報が大幅に増える中、消費できる情報量には制限があります。

上田:「コンテンツを作る側は、消費できない情報に埋もれるのではなく、“誰に”“何を”“どのように”伝えるのか考える必要があります」


バナーブラインドネス

バナーブラインドネスとは、バナー広告をクリックする人の内訳を調査したデータです。
画像をみると、2009年にはバナーを1度もクリックしない人が84%もいることがわかります。また、4%のヘビークリッカーによってクリックされる広告は、全体の67%にものぼります。

上田:「このデータから、コンテンツ作りや配信方法について改めて考える必要が出てきました」


広告における消費者購買モデルの変化

広告における消費者購買モデルは常に変化し続けています。情報が溢れるスマホ/
コンテンツマーケ時代では、人と企業の信頼関係を築くコンテンツ作りが大切です。

上田:「最近では、DECAXモデルが提唱されました」

DECAXモデルとは以下のようなモデルです。


  • Discovery(発見):消費者が有益なコンテンツを発見する
  • Engage(関係):消費者がコンテンツの発信元(企業)と関係を深める
  • Check(確認):消費者が発信元(企業)の商品を確認する
  • Action(購買):消費者が商品を購入する
  • eXperience(体験と共有):消費者が商品を体験して情報共有する

上田:「人の『意識』と『行動』にフォーカスを当てたコンテンツ作りが重要です」

上田:「今まで一方通行であった情報の受け取り方が、出会いや有益性などの面からユーザーが能動的に調べるよう変化しています」


どのようにコンテンツを作るか

次に上田さんは、コンテンツの作り方について教えてくれました。

上田:「コンテンツを作るときに、当たり前だけど、なかなか実践できていないことがあるのではないでしょうか。しかし、これらを意識することがいいコンテンツ作りには必要です」

1. ペルソナの整理

ペルソナ(persona)とは、サービス・商品の典型的な ユーザー像のことです。

上田:「ペルソナの整理では、ユーザー像を具体的にイメージします。とくに、イメージの共有が制作スタッフとできるかどうかが最も大切です」

2. 情報ニーズの整理

次に、作ろうとしているコンテンツが、「誰の」「どんな課題」を解決するか整理する必要があります。

上田:「ポイントは、人の意識や行動にフォーカスを当てることです」

上田:「ペルソナの整理だけでなく、誰がどのような情報を求めているかまとめることで、より伝えるべき内容が研ぎ澄まされたコンテンツになります」

3. コンテンツの役割整理

情報ニーズに合わせて、コンテンツの役割(性格・訴求方法)は変わるべきだと上田さんはいいます。

上田:「誰に・どんな情報を届けるかだけではなく、どうやって届けるかを整理することが重要です」


情報を提供する時には、そのコンテンツの役割によってフォーマットを使い分ける必要があります。

上田:「ペルソナに対して、与えるべき情報に応じた適切なフォーマットを選ぶことが大切です」

4. コンテンツの届け方を整理する

最後にコンテンツの役割に合わせて、最適な届け方を考慮する必要があります。

上田:「訴求内容によって、届き方も変わってきます。そこで、いつ・どのように配信するのか落とし込む必要があります。また、季節性を考えることもコンテンツを届ける上では考慮しましょう」

上田:「制作を始める前にコンテンツ作りの8割はすでに終わっているといってもいいでしょう」

制作において大切なこと

そのコンテンツに触れた人がどんな感情になっていくのかをイメージすることが、コンテンツ制作では大切です。また、制作チームでイメージの共有を行うことも忘れてはなりません。

上田:「企画構成は、コンテンツ作りに関わる人すべての人にとっての軸になります」

上田:「コンテンツを人に届けることを考えると、多少時間がかかっても、最適なチームでコンテンツを作り上げる必要があります」


どうやってコンテンツを届けるのか

最後に、上田さんは作ったコンテンツの届け方についてお話してくださいました。

上田:「コンテンツは作って終わりではありません。人に届くまでを設計することが、人の心に届くコンテンツの作り方だと考えています」

ペルソナに応じてコンテンツを変える必要があり、これらをカテゴリ(A、B、C)として分けたとします。それぞれのカテゴリに、どのような人が接触したかをデータとしてまとめたものが上のグラフです。

上田:「記事の方向性によって、興味のあるジャンルが異なるユーザーに閲覧されることがわかります」

Q&A

Q:ある一つのサービスや製品を、男性・女性向けに分けるにはどうしたらいいのか?

A:男性・女性向けに届けるコンテンツそのものを変える必要があると考えています。

上田:「男性・女性向けにコンテンツを分けると手間と感じるかもしれませんが、この手間を惜しむと、広告の場合、関係ないものとして興味を持ってもらえません」


懇親会で乾杯!

勉強会のあとは懇談会のお時間です! 参加者のみなさまは各々お酒やソフトドリンクを手に、乾杯しました!


お酒を片手に上田さんと意見を交換をするなど、社内外関係なく交流できる場はとても貴重です。

まとめ

GIGでは月1回のペースで社外向けの勉強会を開催しています。エンジニアに限らず、デザイナーやディレクターなども勉強会に参加しており、全社的なスキル向上の良い機会となりました。

特に上田さんの「制作を始める前にコンテンツ作りの8割はすでに終わっている」という言葉はとても共感できました。何事も準備が大事であると再認識しました。

GIGでは機械学習、IoT、ブロックチェーンなどの最新トレンドに関する勉強会を今後も定期的に開催していきます。イベントの詳しい情報は、connpassのGIGページをチェックしてください!

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