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【後編】「攻めの決断に早すぎることはないと思う」ゼネラルマネージャーがホテル経営のスタートアップで働く理由と勝算

#member_profile
大籠亮介。1992年生まれ。福岡生まれの北海道育ち。北海道大学在学中、バックパッカーをしていた際に旅先で出会った宿泊施設の多様で自由な空間に魅了される。新卒で大手メーカーに入社後、セカンドキャリアとして2016年4月より株式会社L&G GLOBAL BUSINESSに参加。現在ゼネラルマネージャーとして会社の運営する4店舗のホテルのマネジメント統括を行う。
#interviewer
金井塚悠生。1991年生まれ。乙女座。大阪星光高校中退。関西大学法学部卒業。2017年4月より、株式会社L&G GLOBAL BUSINESSの企画・広報担当。

※この記事は前編、後編に分けてお送り致します。

(先月配信した前編では、将来チャンスがあれば起業してみたいと考えていた大籠さんが、そのためのステップとしてベンチャーやスタートアップなども視野にいれながらも、新卒では大手メーカーを選び、その後、改めて挑戦を決意してスタートアップに飛び込むまでのストーリーをお送りしました。後編では、社員数万人の大企業から、数人のホテル経営のスタートアップ株式会社L&G GLAOBAL BUSINESSに転職してから、ゼネラルマネージャーとして活躍する現在までの物語をお送りいたします。)


「ホテルの余白」に感じた空間としての可能性。そして、ビジネスチャンス。

金井塚
大籠さんがこの会社を知ったのは、取締役でホテルプロデューサーの龍崎翔子さんのUmeetの記事がきっかけなんですよね。

大籠
そうですね。友達が記事を見つけて教えてくれて。2016年の冬だったかな。記事は翔子さんがホテル経営者になるまでの物語と2015年に富良野にオープンしたpetit-hotel#MELON での奮闘記が中心で、これからHOTEL SHE,KYOTOがオープンしますというタイミングでした。元々、バックパッカーをしていた経験から、ゲストハウスやホステルに興味があって、他にも音楽とかお酒も好きだったんですが、まずは空間づくりに携わってみたかった。そんな思いもあって、メールで翔子さんにコンタクトをとって、その後電話で話しました。

金井塚
凄い行動力ですね。1つの記事が転機になった訳ですね。初めて翔子さんと電話で話した内容とか覚えていますか。

大籠
今となってはしっくりきているんですけど。「ソーシャルホテル」というコンセプトに対しては初めは違和感がありましたね。元々、共有スペースで人々が絡み合う「ゲストハウス」みたいな空間が好きだったので、「ホテル」で人々が交流する空間をつくるという事がイメージし辛かったんです。でも、翔子さんと話しているうちに、「ホテル」の中で新しいことに挑戦してみるのも面白いなと思うようになりました。「ホテル」と名乗って「ゲストハウス」っぽいことをするのもありだし。そう考えたら「ホテル」ありだなぁって。(笑)

で、そのまま電話で最後は「最短でいつこれますか。オープンは4月なんですけど」みたいな話になってました。僕が、「もし3月末に入社するとしたら、今の会社に最短でも今月末には意向を伝えないといけないのです」と伝えたら、「分かりました。じゃあ来てください。」みたいな。

金井塚
相変わらず、当時から展開早いですね(笑)入社の際に、最後の決め手となったのはなんだったんですか。

大籠
そうですね。「ホテル」に対して、空間として大きな可能性を感じたこと、そして、ビジネスチャンスを感じたことでしょうか。転職しようと考えた時に、どうせだったら自分の好きなことをやろうと決めていたんです。自分が好きなものと言ったら旅行や、旅先で泊まるゲストハウスや、あと、音楽とかファッションとかお酒とか。でも、改めてこの自分の好きなモノの一番根底にあるモノってなんだろうって考えた時に「空間」なんじゃないかと思ったんです。翔子さんもホテルをただ泊まるだけの場所でなく、いろいろな体験が出来る空間にしたいということを話していたので、まずは「ホテル」で空間づくりをやってみたいと思いました。

後は、ホステルやゲストハウスだと、どうしてもビジネスとして安定した収益を得て拡大しずらいことが分かったんですね。その点、「ホテル」にはビジネスとしても大きな可能性があることが分かって。そのあたりが決め手でした。ホステルやゲストハウスを運営している会社などは他にも少し見ていたのですが、そこと比べて迷うということはなかったです。もう少しシンプルに言うと、「ホテル」という枠の中で全く新しい挑戦が出来るという、「ホテル」のまだ眠っている可能性、余白に感じるワクワク感が大きかったと思います。

正解のない世界で現場から経営まで。自分でイチから仕組みをつくっていく仕事の確かな手ごたえ。

金井塚
自分のやりたかったこととビジネスとしての合理性を両方考えた上でこの会社での挑戦を決断されたんですね。そうして、業界での経験ゼロの状態から、現在ゼネラルマネージャーとして4店舗のホテルのマネジメントを統括するまでに至ったんですね。一番最近の仕事はHOTEL SHE, OSAKAのプロデュース、立ち上げですね。

大籠
HOTEL SHE, OSAKAは今年のL&G GLOBAL BUSINESSで最も重要なプロジェクトでした。ホテルのある弁天町という街は、大阪の湾岸地区の下町で、一見してホテルがありそうな街ではありません。そこにあえて、存在意義のあるホテルを作り上げるという大きな課題に取り組みました

金井塚
確か、客室数は46室でしたよね。34室のHOTEL SHE, KYOTOなどに比べてだいぶ本格的なホテルという位置付けですね。

大籠
HOTEL SHE, OSAKAではホテルの規模や設備、サービスをより高めて行くだけではなく、より時代にマッチしたホテルを作るということが僕たちの大きな目標でした。飲食を提供するにあたって、普通のホテルのような朝食ビュッフェ形式のレストランではなく、面白いことをしたいねという話になり、ピザをフードの中心メニューに据えました(笑)また、サードウェーブコーヒースタンドである「workbench coffee」と業務提携してホテル/カフェ併設型店舗にしたり、また、街のレトロ感をホテルに織り込むために、東京のレコードショップとタイアップし全ての客室にアナログレコードプレーヤーを設置したりと、遊び心のあるサービスも盛り込みました。翔子さんと中心とする企画チームの一員として内装デザインからサービス設計まで、幅広く携わりましたね

金井塚
ホテルの企画から現場の運営まで、トータルで携わることができるのは、ホテルベンチャーであるL&Gならではの体験かもしれないですね。大籠さんはこうした会社の新規事業に関しても、主に担当されていると思うのですが、今動いているプロジェクトとしては北海道の層雲峡温泉の旅館再生事業もありますよね。

大籠
そうですね。層雲峡温泉のホテルクモイのリノベーション事業は今まさに取り組み中です。

元々、夫婦で営んでいた旅館なんですけど、旦那さんが十年前に他界されてからは、おばあちゃんの女将さんが一人で切り盛りされていて。ご高齢なこともあり、50室のそれなりに広い旅館では、中々手が行き届かず、建物もボロボロで稼働率も悪い時は一桁という状態でした。

金井塚
それは相当なチャレンジですね。ティザーサイトを見ると、奥さんの旅館に対する思いなどが綴られており、是非とも何とかしたいという思いに駆られるのですが、実際に一度客足が遠のいた僻地の温泉旅館にお客さんを呼び戻すというのは相当大変な気がします。

大籠
最終的には旅館をリノベーションして新しいスタイルの温泉旅館をつくり層雲峡をエリアごと活性化したいと考えているのですが、まだまだこれからです。一番初めは、それこそおばあちゃんと2人で温泉の掃除をしながら、いろいろ業務を引き継いでもらってというところからでした。そこから徐々に、運営システムを整備したり、外観を補修したり、少しずつリノベーションを進めていっている感じです。

金井塚
まだ、本当に挑戦している最中の段階なんですね。これから、どの様に進めていく予定なんですか。

大籠
そうですね。層雲峡温泉の地域は、元々北海道の温泉地としては有名な場所だったんですが、近年はずっとお客さんが減って来ていて。今まで通りのやり方でやっていてもダメだということは地域の観光協会の方々などと話していても分かったので、新しい温泉旅館としての見せ方が出来ないか今考えています。地域としては、紅葉や滝、氷瀑祭など、本州では見ることの出来ない美しい自然と観光資源があるので、まずは少しでも層雲峡に興味を持ってもらうための導線づくりに他のメンバーと取り組んでいます。

金井塚
層雲峡温泉のホテルクモイはこれからが楽しみですね。こうした新規事業を手掛ける中でキャリアを積みながら、今は、ゼネラルマネージャーとして会社の運営する4店舗のホテルのマネジメント統括を行なっているんですよね。

大籠
ゼネラルマネージャーとしてのメインの業務では、毎日会社が運営する4店舗のすべてのホテルの数値を見て、社長と打ち合わせながら必要に応じて現場に指示をしています。毎月、出張で全店舗、現場を回って、そこで現地のスタッフと一緒に課題がある場合は解決するために奔走しています。後は、それ以外もバックオフィス系の仕事なども全般的に担当してます。バックオフィス系の労務や財務の仕事は以前はすべて外部に委託していたのですが、それを少しずつ社内でもできるように落とし込んでいくということをやっています。

金井塚
本当にマルチタスクですね。そこまでいろいろやっていると、やはり組織をつくっているみたいな実感ってありますか。   

大籠
それはありますね。細かいことだと会社の福利厚生や研修制度なんかも社長と話してつくっていったり、これからの会社の未来を考えて、1つずつその土台をつくっている感覚です。

「いいホテル」をつくりたいから「いい会社」をつくりたいへ

金井塚
改めて、個性が強い人が多いうちの会社の中で、大籠さんは際立って、ゼネラルプレイヤーという印象を受けました。そんな、大籠さんにとって、自身のキャリアや会社の事業の展望ってあったりするんですか。

大籠
元々は、空間づくりやホテル運営のノウハウを学びたいっていう思いがあったんですが、最近では「会社」をどう成長させていくかという思いが強くなったと思います。「いいホテル」から「いい会社」をつくりたいという考えに変わってきました。会社としても、今まさに創業期から拡大期に移行する段階なので、これまで何となくやってきたことをすべて制度化して、仕組みを整えながらもメンバーのモチベーションをあげるためのマネジメントもしなければならない。

また、ホテルとしてはようやく「いい空間」をつくれるようにはなってきたと思うので、これからは「ソーシャルホテル」と胸を張って言える様に、企画を考えて、地域と繋がって、新しい人の流れをつくれるようになりたいですね。

金井塚
「ホテル」という事業から「会社」そのものに視点が移ったというのは面白いですね。

見過ごされた価値ある土地を「ホテル」という箱を活かして、リブランディングするという会社のヴィジョンを実現するためにも、僕も、魅力的な企画を考えて人の流れをつくりたいという思いは強いです。

ベンチャーもスタートアップも入るだけでは何も変わらない

金井塚
これからまた、店舗も仲間も増えていくと思うのですが、大籠さんが一緒に働きたい人や、今、この会社で求められている人ってどんな人ですか。

大籠
そろそろそのあたりの質問がくると思ってさっきから少し考えていました(笑)

会社としては、これからどんどん運営委託やプロデュース業などのクライアントワークを増やしていったり、自社で運営するホテルに関しても今までの枠におさまらずにどんどん新しいことに挑戦していきたいと思っているので、新規事業に挑戦してみたいという強い思いを持った人に来てもらえたらと思います。何か新しいことに挑戦してみたいという思いがあって、自分で正解が見つかるまで、泥臭く試行錯誤し続けて仕組みをつくる事が出来る執行力がある人が今この会社で求められている人材です。

金井塚
確かに、何か新しいことに挑戦しようと思ったら、これを絶対に実現したいという優れたアイディアがあることや熱い思いも大事ですが、それがカタチになるまで行動し続ける気概みたいなものが同じくらい大切な気がします。

大籠
L&Gにはチームメンバーひとりひとりが動ける大きなステージがあると思います。そこで答えのない課題に対して、挑戦して行動し続けることが出来る人だと、一緒に面白いことが出来ると思います。今現在はホテルや旅館の新しい可能性を追求していくというところが事業の柱にはなっていますが、将来的には、全く新しい領域での新規事業もあり得るかもしれません。

金井塚
本気で新規事業に挑戦してみたいという熱い思いを持った方の応募を是非お待ちしております。一緒に、面白いことやりましょう。大籠さん、ありがとうございました。



夢を追って大企業を卒業したヤツは、今

#編集後記

この記事を書き終えて、僕は大籠さんにもう一つ新しい側面を発見した。

初めに翔子さんからきいていた、①常にロジカルで、②頼れる仕事人である。

ということ以外の3つ目の側面。

それは「自分に素直」だということだ。

大籠さんは話す時、慎重に言葉を選ぶ。言語化できないことは無理に言語化しない。自分の意見は明確に主張するけど、そのために他者を否定したりしない。随分と昔から、自分の頭で考え、自分の意志で決断して行動してきたのだと思う。

これは、一見単純なことに思えるが、実はとても難しいことだと思う。僕なんかはすぐに、他者に答えを求めてしまう、まわりに流されて行動してしまう。

でもそれは、僕だけじゃないはずだ。

自分が本当にやりたい仕事、生きたい人生と向き合ってキャリアを選ぶ、その選択には大きなリスクも困難もあるかもしれないが、とことん突き詰めていけば、絶対そっちの方が楽しいはずだ。

同じ年でそろそろ20代後半に突入するというのに、時折、あらゆるしがらみから解放された子どもの様な笑顔で自分の仕事を語る大籠さん。

その姿勢に不安や後悔は微塵も感じられない。

彼と出会って僕は、自分が本当にやりたかったことを久しぶりに考えてみたりした。



#wanted

株式会社L&G GLOBAL BUSINESSでは一緒に働いてくれるメンバーを募集しています。

新規事業創出

ビジネスディベロップメントチームに入っていただき、ホテル事業に止まらない新規事業の立ち上げ、または1→100に携わるメンバー(PM候補)を募集します。

https://www.wantedly.com/projects/156836


戦略人事

L&Gをよりクールな組織とカルチャーを持つ会社に進化させるHRチームのメンバーを求めています。
私たちは世の中の「当たり前」を書き換え、新しい文化をつくっていく組織であり、個であります。今後も既存の価値観や固定概念に囚われないチームメンバーを集め、規模が拡大してもそのマインドを持ち続ける組織作りと企業文化を醸成することがあなたのミッションです。5年後、10年後の社会、会社、そしてメンバーの在り方を考え、組織と企業文化をつくっていく。そんな新しい人事の在り方をつくる意志のある方を、待ってます。

https://www.wantedly.com/projects/155318


ブランドデザイナー

統括デザイナーとして、全メディアや店舗のビジュアル制作またはディレクションを行っていただきます。ミッションはL&Gグローバルビジネスの企業イメージ、そして「HOTEL SHE,」ブランドのイメージをビジュアルから創り上げることです。コーポレートサイトやその他メディアや、実際の店舗、オフィスなどを見たときに、どのような印象を与えるか、意図するブランドエクイティーを築けるかを意識しながら、ビジュアルのクオリティ管理、時には制作を行っていただきます。経営陣やマーケター、人事そしてそれぞれの現場マネージャーやスタッフと連携して、私たちが描く世界を表現できる方、待ってます。

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