【後編】患者さんへの付加価値を与えるには薬剤師が最もチャンスを持っている――次世代薬歴システム「Musubi」に込めた思い

次世代薬歴システム「Musubi」を通して、患者側へ価値ある医療体験を提供することが、私たちKAKEHASHIのミッションです。代表取締役CEOの中尾豊は、「医療と患者をつなぐカケハシ」「医療と明るい未来をつなぐカケハシ」になりたいとKAKEHASHIを創業しました。

その意志の源泉と未来にかける思いについて、前編につづき公開いたします。


数百人の薬剤師に徹底的に張りつき調査して見えてきた、業務改善の道

新しいソリューションを開発するといっても、いまある医療のシステムを壊すのが目的ではありません。あくまで薬剤師の業務を助けながら、患者に良好な医療体験をしてもらうために何をすべきかを考えることが必要だと考えたからです。

なぜ薬剤師が本来の価値を発揮できないのかは、現場を見ないとわからない。私は、現場を見学させてもらうべく、およそ300店舗の薬局を回りました。ときには白衣をお借りして、ずっと薬剤師の後ろに張り付いて業務を見せていただいたのです。

業務の一つひとつ、「この瞬間何を考えてやっているのか」をヒアリングし、記録。薬歴の入力中には、入力画面を見ている視線をすべて追いかけました。すると、画面上の9割は見ていなくて、実際は目立たないタブひとつしか使っていない、などという実態が抽出できてきたのです。

忙しい業務中に見学させてもらうことは、薬剤師のみなさんにとって、それはそれはご迷惑をおかけしたこともあったと思います。でもそのおかげで、患者に価値を出すうえの障壁はなにか、強調すべき業務はどこなのか、濃淡が見えてきました。

その膨大な気づきから組み立てていったのが、「Musubi」の原型です。サービスの骨格は私と、COO中川、CTO海老原をはじめ、初期のデザイナーやエンジニアチームが中心となり作り上げていきました。「医療の世界で患者に価値を出す事業をつくる」という同じ目線を持ったチーム全員が一体となって取り組んだのです。

薬局・薬剤師のみなさんと私たちは、いっしょに患者さんに価値を提供する仲間

ここまでお話してきた「Musubi」誕生の道すじを見ていただければ、「Musubi」が単なる業務改善ツールではないという意味はご理解いただけたと思います。

現在のサービスのかたちは電子薬歴システム。ですが、ゴールはあくまでも「患者側の医療体験の向上」です。患者側に得する体験を実現すること。その障壁として、薬歴システムのオペレーションが煩雑であることが挙げられるなら、まずはそこを解決していこうという発想です。

実際に利用してくださっている現場では、「Musubi」を導入したおかげで、患者と話すことの心理的負担が軽減された、という声も多く聞かれます。

従来のオペレーションでは、薬剤師は薬の飲み方や生活のアドバイスなど、患者と対話した内容を一日の終わりにまとめて思い出して薬歴に記録します。

何十人もの患者に接しながら、記録を一日の最後まで持ち越さねばならず、残業の原因にもなる業務…これを「Musubi」ならば、タブレット端末を使用した服薬中に、自動的に薬歴を記録することができるのです。記載することは、患者さんから聞いたことや薬剤師としての考察内容を追記・修正するのみなので、業務効率化に直結します。

こうして業務面での負担が軽減されたことで、導入した現場では「患者との対話により集中できるようになった」といいます。これは、薬剤師と患者のコミュニケーション改善に貢献したいという私たちの思いが実現されている、嬉しい効果です。

導入頂いている現場の薬剤師の方たちは、私たちのことを、システムを提供する営業マンではなく、現場に適した導入フローをディスカッションしながら患者の医療体験をよくしていく「パートナー」として考えてくださっています。

KAKEHASHIの社名に込められたミッションである「患者と医療をつなぐ」ことーー。医療従事者の方々と私たち自身のあいだにもちゃんと架け橋があり、タッグをくんで新しい価値を紡いでいるという感覚があります。

私たちが薬局へ実際に伺うときも、スーツをかっちり着て「いつも使ってくださってありがとうございます」と挨拶にいく、という感じではありません。「どうやったらもっと患者さんに対して価値を出せると思いますか」と、いつもパートナーとしてディスカッションをし合っています。これは、私たちKAKEHASHIの大きな特徴です。

今後も「Musubi」を通して、医療体験の向上を実現していきたい。そう考えています。

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