こんにちは。カラクリ株式会社の小田です。
先日、Google Cloudが公開したOpen Knowledge Format、OKFに関する記事を読みました。
https://cloud.google.com/blog/products/data-analytics/how-the-open-knowledge-format-can-improve-data-sharing?hl=en
最初は、Google Cloudの新しいサービスの話かなと思いました。
でも、少し違いました。
OKFは、特定のサービスではなく、AIエージェントが使う業務ナレッジをどう表現するかという「フォーマット」の提案です。
私はここに、AI時代のナレッジマネジメントの一つの方向性があると感じました。
そして同時に、これはカラクリが日々向き合っているテーマそのものでもあると思いました。
AIに必要なのは、データだけではない
AIに業務を任せようとするとき、データを渡せばよいと思われがちです。
FAQを読ませる。
マニュアルを検索できるようにする。
応対ログを分析する。
もちろん、それらはとても大切です。
ただ、AIが本当に業務で使えるようになるには、もう一段深い情報が必要になります。
このFAQは、どの商品に関するものか。
どの問い合わせ分類とつながっているのか。
どのマニュアルを参照すべきなのか。
過去の応対ログでは、お客様はどんな言葉で質問していたのか。
似ているけれど、混同してはいけない用語は何か。
こうした情報は、単なる「文章」ではありません。
業務の文脈です。
人間同士なら、「詳しい人に聞けばわかる」で進むことがあります。
でもAIには、それができません。
だからこそ、AIに渡すナレッジは、人間にも読みやすく、AIにも扱いやすい形に整えていく必要があります。
コンタクトセンターは、ナレッジの宝庫である
カラクリは、カスタマーサポートやコンタクトセンター向けにAIプロダクトを提供している会社です。
この領域には、日々ものすごい量の知識が生まれています。
お客様からの問い合わせ。
オペレーターの対応。
SVの判断。
FAQの更新。
マニュアルの改定。
応対ログに残るリアルな言い回し。
これらは、すべて企業にとって大切な知的資産です。
ただし、そのままではAIが活用しやすい形にはなっていません。
ナレッジを保存すること。
ナレッジを探せること。
ナレッジ同士がつながっていること。
この3つは、似ているようで違います。
私たちは、この違いにかなりこだわっています。
AIを導入するだけではなく、AIが業務の中で使える状態までナレッジを育てていく。
ここに、カラクリの面白さがあります。
新しい技術を、現場の価値に翻訳する
OKFのような考え方に触れると、技術の世界では日々、新しい概念や提案が生まれていることを実感します。
ただ、私たちが大切にしているのは、それを単に追いかけることではありません。
それは、お客様の現場で何の役に立つのか。
コンタクトセンターの業務はどう変わるのか。
オペレーターやSVの仕事はどう楽になるのか。
企業にとって、どんな知的資産が残るのか。
ここまで考えて、はじめて技術は価値になります。
カラクリには、AIそのものを研究開発する人もいれば、コンタクトセンターの現場を深く理解している人もいます。
プロダクトをつくる人。
お客様と向き合う人。
ナレッジを設計する人。
運用を支える人。
それぞれの専門性を持ち寄りながら、「AIをどう使うか」ではなく、「AIによって仕事をどう良くするか」を考えています。
カラクリで働く面白さ
AIの進化は、とても速いです。
昨日まで新しかったものが、今日には当たり前になることもあります。
だからこそ、カラクリでは、変化をただ眺めるのではなく、日々の出来事から学び、自分たちの事業やプロダクトにどう活かせるかを考えています。
今回のOKFの記事も、その一つです。
新しいフォーマットの話で終わらせるのではなく、AI時代のナレッジマネジメントとは何か、コンタクトセンターにどう応用できるのか、カラクリのプロダクトはどう進化すべきか。
そうやって、技術と現場の間を行き来しながら考え続ける会社です。
AIに詳しい会社は、これから増えていくと思います。
でも、AIに渡す文脈を整えられる会社。
AIに渡す文脈を、お客様自身の資産として育てられる会社。
AIを、現場の業務や人の成長につなげられる会社。
そういう会社は、まだ多くありません。
カラクリは、そこに挑戦しています。
最後に
私たちは、AIでコンタクトセンターをただ効率化したいわけではありません。
お客様対応の中に眠っている知識を、企業の資産に変えていきたい。
人が育ち、品質が安定し、AIと人が一緒に進化していく仕組みをつくりたい。
そんな思いで、日々プロダクトをつくっています。
最近の技術トピックをきっかけに、会社の考え方や魅力を少しでも感じてもらえたらうれしいです。
カラクリでは、AI時代のナレッジマネジメントや、コンタクトセンターの未来を一緒につくる仲間を募集しています。