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“バイブスプランナー”が目指す、クリエイティブな地域活性!

広告業界のプランナーを経てカヤックに入社した根岸さん。ちいき資本主義事業部で唯一のプランナーとしてどんな仕事をしているのでしょうか?また自ら標榜している“バイブスプランナー”とは何なのか?話を聞きました。

根岸 亜美
1994年生まれ、2022年カヤック入社
ちいき資本主義事業部 プランナー
信じがたいイベントが年1ペースで発生する、にぎやかな人生を送る。
基本ポーズは、バイブスのV。
地域活性ビジコンにやってきたブレスト集団がカヤックだった

― 前職ではどんなことをしていましたか?

大手広告代理店グループの企画制作会社で、広告や統合プロモーションのプランニングをしてました。商品のプロモーションコンセプト作りからコミュニケーションの情報設計、制作のディレクションなどを担当していましたね。飲料メーカー、化粧品ブランド、商業施設など、様々な業界のクライアントの案件に携わっていました。

― 広告の企画をしていたんですね。地域に興味をもったきっかけは何ですか?

大学の専攻がきっかけです。元々世界史の先生を目指していたのですが、専攻していた地理歴史学科では地理学の履修も必要だったんです。最初は渋々始めたものの、すぐに「地理、面白い!」となって。特に人文地理という分野にハマったことで、地域に興味を持ちました。シャッター商店街や第一産業の後継者問題など、人の営みすべてに地理視点でアプローチしていく学問で、めっちゃ面白いんです。

― カヤックを知ったきっかけはなんですか?

大学3年生のときに地域活性がお題のビジネスコンテストに参加しました。そこに、ブレストを盛り上げる役割でカヤック社員と鎌倉の地域コミュニティ活動を推進するカマコンメンバーが来ていたんです。それがカヤックとの出会いでした!ブレストする様子を見て、こんな会社があるんだと印象的だったのを覚えています。

クリエイティブな視点となんだか楽しそうな空気感を持って地域課題に関わっていくスタイルに、とても興味を持ったんですよね。

― 新卒でカヤックに応募しなかったんですか?

その後、まちづくりイベントでやなさん(カヤック代表・柳澤大輔)と名刺交換をしたり、「一社だけの合同説明会」に行ってみたりと接点はあったのですが、カヤックは尖ったクリエイティブ集団!というイメージが強くて、結局エントリーしなかったんです。そのころは教員志望をやめると決めたばかりだったこともあり、すぐには難しいかなと。でも、いつか関わりたいとは思っていましたね。

まちづくりへの興味は高まる一方でしたが、まずは「企画力」で一人前になろうと思い、前職に入社しました。大手の広告会社なら、イチからしっかり企画を学べるだろうと。「3年で力をつけて転職しようかな」くらいに思っていたんですが、結果的に7年在籍しました。思ったより一人前になるのは簡単じゃなかったですね。


社長との再会が入社のきっかけに

― その後、カヤックに入社したきっかけは何ですか?

前職時代、仕事と並行して個人プロジェクトとして地域活動をやっていました。そのひとつが「超帰省」です。超帰省は「友達の地元に帰省すること」。友達が地元で過ごす様子やそこでのエピソードを通して地域を知ることで、新しいまちの魅力に出会うことができるというものです。

ある時、超帰省の仲間がいる石垣島を訪れたときに、やなさんと再会したことが入社のきっかけになりました。偶然その仲間がやなさんと繋がっていて、しかも偶然やなさんと滞在時期が被るという。飲み会に呼んでいただきお話したんです。地域×クリエイティブのワクワク感を教えてくれたカヤック(そしてやなさん)と、8年ぶりに石垣で出会い直す。なんだか運命を感じちゃいましたね。そこからカヤックへの入社を検討するようになりました。

― 入社して実現したかったことはなんですか?

クリエイティブなアプローチで色々な地域に関わりたい!と思って入社しました。
まちのコイン」やSMOUT(スマウト)といった自社のプロダクトに関われることも、クライアントの企画制作をしてきた自分としてはすごく魅力的でしたね。

― 入社前に想像していたイメージと、実際に入社してから感じたギャップがあれば教えてください。

個人的には、広告業界でプランナーをしながら、個人で地域プロジェクトに関わってきたというバックグラウンドを活かせる環境を楽しみにしていました。具体的にいうと、受託事業(面白プロデュース事業部)とちいき資本主義事業部の連携を期待していたのですが、コロナ禍や自社サービスの育成ステージなこともあり、それが思ったより少なかったです。ですが今は連携の機会をどんどん増やしているところです!

あと、カヤック社員は奇抜で陽キャ(?)が多いと思っていたんですが、実際は真面目な人が多かったのは意外でしたね(笑)。

バイブスを上げる!地域に関わる面白さ

― ちいき資本主義事業部では、どんな役割でどんな仕事をしていますか?

コンテンツやコミュニケーションを企画設計する「プランナー」という役割で、主に4つの領域に関わっています!

1つ目は、アプリ「まちのコイン」のプランナー。導入地域に運営コンセプトを提案したり、サービスのブランドを見直したり。また、まちのコインを活用した商店街イベントなど、各地域を盛り上げるコンテンツの提案をしています。

アプリのUI/UXの見直しや新コンテンツの企画、仕様策定にも関わります。最近は「拾うコイン」の機能開発に携わりました。

2つ目は、クライアントワークのコミュニケーションプランナー。地方自治体が主なクライアントです。シティプロモーションや移住促進など、地域の課題に合わせてコンセプトと企画を考えて提案します。

3つ目は、エリアマネジメント事業のプランナー。地方自治体もしくは地域に関わる民間企業がクライアントです。特定のエリアの活性化を見据えた新たな事業を構想し、ステークホルダーを巻き込みながら展開するというアプローチです。

前職との違いはビジネスプランニングまで幅広く関われること。クリエイティブとビジネス、どちらの力も伸ばせるのは今のポジションの魅力ですね。

4つ目は、「バイブスプランナー」です(笑)。私が勝手に名乗っていて、役割というか心意気的な感じ。直感的に楽しいと感じることやワクワクするものをいっぱい作っていく。それを一言で「バイブス」プランニングと表現してます。

一緒にはたらく仲間にも楽しいと思ってほしいので、チームのバイブスを上げる企画も考えます。最近だとチーム専用のプロフ帳を作りました(笑)。

― 面白かったプロジェクトを教えてください。

愛媛のUターン移住促進企画「え!愛媛」ですね。愛媛を離れた20〜30代の若者に、愛媛へ戻ってきてもらうための企画です。


一度地元を離れると、なかなか戻ることってありませんよね。恋愛に例えると「復縁する」ということになりますが、やっぱり誰でも「別れた理由」はあるわけで。明確に「あれ、私の知ってるあなたじゃない...?」くらいにイメチェンしてないと、もう一度付き合うことはないみたいなことで(笑)。ネガティブなイメージを書き換えるくらいのインパクトあるポジティブな変化がないと、行動変容って起きないよなと。

そこで、愛媛に起きているポジティブな変化を訴求するために「え!愛媛」というコンセプトを立てて、「若い移住者が増えている!」とか「こんなホットなエリアが誕生!」など、驚きや発見を連続させるコンテンツを用意しました。ちなみに、愛媛は47都道府県で唯一「え」から始まる県なんですよ。

― ちいき資本主義事業部で働く面白さはなんですか?

まちの抱えるニーズや課題に対して、幅広いアプローチができるところが面白いですね。エリアマネジメント、広告プロモーション、自社サービスなど、ありたい未来に辿り着くためのやりかたは色々で。

「構造から捉え直す必要があるよね?」とか「ビジネス的にはどうなるんだ?」とか。コンテンツプランニングからビジネスプランニングまで。今のポジションになってから視野が広がった感覚があります。

地域って、日本全部だと思うんです。つまり地域に向き合うことは社会全体と向き合うことに近いと思っています。社会に対してクリエイティブな考えを使って何ができるか?色々と試していけるのもめっちゃ面白いですね。

― 地域に関わる活動を通して、どんな世界を実現していきたいですか?

ありすぎて、まとまらないです!(笑)。飲みながら話したいくらい。

第一に「ここに住んでいて楽しい!このまちが好き!」と思う人で溢れる世界をつくりたいですね。暮らすまちを主体的に選んでいる感覚があって、このまちに暮らすことを楽しい、面白いと思って生きる人がどの地域にもいたら。好きと楽しいは人を動かす感情です。「何か楽しいことしてみたい」と思う人も自然に増えて、結果的に日本中めっちゃ面白くなると思うんです。

クリエイティブなアプローチをフル活用して、そんな社会をつくりたいです。ときにクリエイティビティはあらゆる条件や制限を超えて、想定外の形で欲しい未来を引き寄せることができるからです。

ただ、ローカルでは、企画やクリエイティブに予算やリソースを割こうという意識が薄いところもあります。それ自体は悪いことではないのですが、クリエイティブや企画はデザインや見せ方の話だと思われがち。実際は課題設定やコミュニケーション設計にもクリエイティビティが役にたつことも多いんです。

なので、プランナーやクリエイターが真に発揮できるパワーと可能性がしっかり地域においても感じてもらえるような事例をつくれるといいですね。


カヤックは「自分でつくる」会社

― あなたにとってカヤックはどんな会社ですか?

最初は、面白い人やものに出会えるんだろうと思っていたんですが、それはすごく受身的な視点だということに入社してから気づきました。カヤックは、面白いモノを求めに来る会社じゃなくて、自分でつくりに来る会社ですね。つくりたいもの、つくっていいよ!とオープンな環境が提供されているだけで、あとは自分でやる。決して誰かがつくったものを見にくる場所じゃないなーと思っています。案件も、アイデアも、ポジションも、仲間も、全部そうです。そうしてつくったら「面白がってくれる」人はたくさんいます!

― チャンスがあれば会ってほしい社員はいますか?

「たいがさん」こと畠中さん。仕事と遊びをどっちも全力でやる!という、まさにカヤックマインドを持ってる人だと思います。昨年カヤック社屋をマインクラフトで完全再現してましたね。最近は一緒に会社の一角を遊び場化する計画を立てています(笑)。

そして、SMOUTの宮本さん。海より深い洞察力と、包丁レベルの切れ味バツグントーク。聞いていて心地よさすら覚えるのです(笑)。(宮本さんのインタビューはこちら

― ちいき資本主義事業部に入りたいと思っている方へメッセージがあればどうぞ

わたし×ちいき資本主義事業、で、どんな自分らしい面白さを発揮したいか?を考えてみるのはいいかもしれません。私もちいき資本主義事業部に自分流の関わり方を探ってきましたが「自分だったらこんな形で地域事業に関わりたい!」を妄想して、それをカヤックで実現しちゃうくらいの感じがいいのでは。今まだカヤックにない新しい何かを一緒につくれると楽しいなと思います。

(取材・文 高田一史)

カヤックサイト インタビューより引用- https://www.kayac.com/news/2024/02/interview-negishi

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