「わかりやすく説明できる講師」であれば、それで十分なのか。
研修講師に求められる力とは何か。講師として働くかぎり向き合い続ける問いであり、これから講師を目指す方にとっても、気になるところではないでしょうか。私たちの答えは、「わかりやすさ」の少し先にあります。
こんにちは。キカガクのパートナーマネジメントグループ(以下、PMG)で、マネジメント企画を担当している歳森です。キカガクでは、業務委託で研修にご登壇いただく方々を「パートナー講師」とお呼びしています。PMG は、そのパートナー講師のマネジメントと企画を担う部署です。
この記事では、私たちがパートナー講師の皆さまに求めていることや、ご参画までのオンボーディング期間、働き方などをご紹介していきます。
今回は「キカガクの研修において、講師に大切にしてほしい価値観」をテーマにお届けします。
良い面ばかりをお伝えして、参画後にギャップを感じていただきたくないので、私たちが求めていることを、できるだけそのままお伝えするつもりです。お読みになって「自分に合いそうだな」と感じられたら、ぜひ応募をご検討ください。
プロフィール
歳森(Toshimori) / 研修事業部 教育コンサルティング部門 パートナーマネジメントグループ・マネジメント企画所属
大学卒業後、高等学校の教員として勤務。その後、キカガクに入社して研修講師やプロジェクトリーダーなどを通して顧客企業のDX推進に携わる。現在は同グループにて、主にパートナー講師のマネジメントと企画を担当。
パートナー講師の役割とは
パートナー講師の役割は、主に 2 種類あります。一つはメイン講師です。キカガクが開発した教材を使い、法人研修の進行全体を担当いただきます。PowerPoint での解説やワークのファシリテーションが中心で、テーマによっては Python での実装や、ツールのハンズオンをお願いすることもあります。もう一つはサポーター講師です。受講者からの質疑応答や、ワーク中の個別フォローを担当いただきます。
どちらの役割でも前提は同じで、用意された教材を読み上げるのではなく、目の前の受講者に合わせて“場”をつくっていただくことをお願いしています。これがどのようなことなのか、少し個人的な話からお伝えさせてください。
学びに目を輝かせる場づくりこそ、講師に求められること
教材は同じでも、受け取るものは変わる
私が小学生の頃、国語の時間だけ来る先生がいました。この先生の授業では物語を読んだ後、印象に残った一節と感想を提出する時間がありました。授業の終わりに先生はその中から何人かの感想を取り上げます。普段は手が止まる子も、みな夢中で鉛筆を走らせていました。教室が、いつもと少し違う熱を帯びていたのを覚えています。
ある日、私の感想文も授業で取り上げられ褒められました。「正解を覚える」ことが中心だった学校で、自分の言葉で書いた感想が認められる。それは、私にとって大きな驚きであり、素直に嬉しい出来事でした。私が教育に関心を持ったきっかけも、この体験にあります。
ただ、いま振り返ると、本当にすごかったのは、私の感想ではなかったように思います。すごかったのは、全員が夢中で鉛筆を走らせる、先生がつくっていた“場”だったのではないかと思うのです。
キカガクが講師に求めること
これは、キカガクの法人研修でも変わりません。扱う内容もスライドも事前に用意されており、限られた時間での進行もおおむね決まっています。
それでも、同じ教材を使って、研修の手ごたえが一律になることはありません。その日その時間の“場”次第で、受講者が受け取るものは大きく変わるからです。業務の合間に集まった受講者が「わからない」と言えるか、自分の言葉で質問できるか、「ここは現場で使えそう」「面白い」と思えるか。それは、講師がどのような場をつくるかにかかっています。
たとえば、演習の説明を終えた講師が「では、やってみましょう」と促したものの、何人かの手が止まっている。研修ではよくある光景です。場をつくる講師は、その数秒の沈黙に気づいて足を止めます。「いまの説明、どこにポイントが有ると思いますか」と問い方を変えてたずねたり、反応の薄い受講者に「ここまでの進み具合はいかがですか」とそっと声をかけたりします。
派手な工夫ではありません。しかし、このひと呼吸があるかどうかで、受講者が「聞いてみよう」と思えるかは大きく変わります。教材の外側にあるこうした小さな判断を通して、受講者が学びに向かう場を作ることこそ、私たちがパートナー講師にお願いしたいことです。
オンボーディングについて、そして応募を検討いただく方へ
キカガクでは、パートナー講師の皆さまにオンボーディング期間を設けています。Zoom の使い方や声のかけ方、説明の組み立て方など、メイン講師として登壇するために必要なことを段階的にお伝えしていきます。最初からすべてできる方はいませんので、安心してご参加ください。
「受講者にとって学びの場をつくること」──ここを面白がれる方であれば、きっと活躍いただけると思っています。
具体的な稼働条件や選考フローは、以下のページにまとめています。あわせてご覧いただけたらと思います。
【株式会社キカガク】パートナー講師(業務委託)_採用フロー&稼働条件
最初の面談では、これまでのご経験をお伺いするだけでなく、キカガクの研修の中身や、より詳しい働き方についてもご紹介します。疑問点のすり合わせの場としてもご活用いただけます。
「自分にも合いそうかも」と少しでも感じてくださった方は、下記のリンクよりお声がけください。お話しできる日を、楽しみにお待ちしています。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。