株式会社Modelistは「デジタルバウンダリースパナー」という考え方を日本中のビジネスマンに広げるべく、これからの時代の働き方、そして組織のあり方を追求しているスタートアップです。
「今の会社、他の部署が何をしているか全然わからない…」
「もっといろんな人を巻き込んで、面白い仕事がしたい」
「他の人の知識や経験が、社内でもっと共有されていたら…」
そんなモヤモヤを抱えている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。
「ウチは風通しが悪い」「あの部署が協力してくれない」。
その原因は、本当に「人」や「意識」の問題なのでしょうか。
私たちModelistは、その根本原因の多くが「デジタル環境」にあると考えています。そして、その環境を変革し、活用し尽くすことで、組織や個人の境界を戦略的に超えていく人材——「デジタルバウンダリースパナー」を、再現性を持って生み出せると信じています。
この記事では、私たちがなぜこの「デジタルバウンダリースパナー」という概念を大切にしているのか、そしてModelistという会社がどんな文化や思想を持っているのか。さらに、代表の呉縞が組織や部門間の壁を越えることができなかった(バウンダリースパナーではなかった)大企業時代から、Salesforceのデジタル環境と文化によって越境人材へと変貌した原体験、そしてModelistで実践する具体的な取り組みやカルチャーまでを、ヒアリングで語られた生々しいエピソードを通じてご紹介します。
ぜひ、最後までお付き合いください!
目次
50年前から求められ続けてきた「越境人材」
「30m先の人の名前も知らない」——壁だらけだった大企業時代
転機はSalesforce。「デジタル環境と組織文化」が人を越境させていた
なぜModelistはツール活用にこだわるのか?
Modelistのバウンダリースパニングなワークスペース
「デジタル記録のスキル」の育成
リアルのバウンダリーを超えた学びの仕組み
デジタルで壁を越える組織文化を、社会に民主化する「Salfin」
「デジタルバウンダリースパナー」は、仕事を楽しくする
50年前から求められ続けてきた「越境人材」
「バウンダリースパナー(境界を超える人材)」という言葉は、実は1977年から存在する歴史ある概念です。組織や職種の境界を越えて人と情報をつなぐ人材(越境人材、組織の脱サイロを実現する人材)として、昔から「組織の壁を超える人材がイノベーションに不可欠だ」と言われ続けてきました。
実際、グロービスさんではバウンダリースパナーの講義プログラムや分科会があったり、ソニーさんなどの大手企業でもバウンダリースパナーの重要性について継続的に発信されていて、多くの経営者がその重要性を認識しています。
経営者やCxOポジションの方々がなぜ「バウンダリースパナー人材の創出」を経営テーマにおいているか?
それは、企業のトップのマネジメントリーダーは自分自身がバウンダリースパナー人材(越境型人材)であり、その思考や行動ができる人材を組織に増やしたいと思っているからです。トップのマネジメントリーダーの多くは、任された事業領域や役割はあれど、そこに至るまでの間に多くの領域でビジネス経験をもち、多角的な視点と社内外の人脈リソースにより企業経営ワークを遂行しています。
しかし、企業の未来を担うバウンダリースパナー人材を生み出すための再現性のあるメソッドを確立できている会社はほとんどない状況です。
「30m先の人の名前も知らない」——壁だらけだった大企業時代
呉縞自身、キャリアのスタート(ある日系の大企業)では、全くの「越境できない人材」だったと振り返ります。
呉縞:「もともと日系の大企業にいたんですが、本当に同じフロアに100人、200人がいるのに、隣のグループの人の名前もやっている仕事も分からない。それが当たり前でした。」
呉縞:「もちろん、そんな環境でも、壁を越えていく『フィジカル・バウンダリースパナー』とでも言うべき人はいました。コミュ力が高く、いろんなフロアを歩き回って『元気やってる?』と声をかけてまわっているマネージャーや部長。そういう方に相談すれば『あの人、面白いから今度ご飯セットしてあげるよ』と繋いでくれる。」
呉縞:「でも、それは完全にその人のキャラクターに依存するもので、組織としてそのような越境人材の創出においては再現性があるものではありませんでした。」
転機はSalesforce。「デジタル環境と組織文化」が人を越境させていた
呉縞のキャリアの転機は、Salesforceへの転職でした。
呉縞:「Salesforceに入社した瞬間、僕は意図せず『バウンダリースパナー』に“なってしまった”んです。キャリアを積んでからではなく、研修期間を経て営業現場に出た初日に。」
その理由は明確で、組織文化と、そこにある『デジタル環境』でした。
呉縞が衝撃を受けたのは、Salesforceの徹底した「オープンな組織文化とそれを支えるデジタル環境」。
バウンダリースパニング(自組織以外の方と会話したりコラボレーションする)するためには、まずは組織の壁を超えてお互いが認知できている状態が必須条件になります。
デジタルツール上でのコミュニケーションの比率が多い現代において、組織の中で使うコミュニケーションツール環境はデジタルオフィスと言えるわけです。
そんなデジタルオフィス環境において、多くの会社は各種ツールのユーザアイコンがデフォルトのグレーのままになっていて、しかもそれがダメであるという認識がない企業がほとんどです。
Salesforceでは、入社したDay1の最初の仕事は「すべての社内SNS(Salesforce、Slack、Google…etc)のデフォルトアイコンを顔写真に変えること」そして、「自分のSalesforceのプロフィールページに自己紹介と経歴を書くこと」です。これは、企業文化を作るうえで全員がMUSTで実施する重要なアクションとして位置づけられています。
組織をまたがった協業やイノベーションが生まれる大前提はまずお互いの顔が見えることと、お互いのバックボーンが分かることです。
そのために、Salesforceではデジタル労働環境上における顔出しと、自己紹介の記載を徹底しています。
すごくシンプルなことですが、ほとんどの会社では実践されていません。
お互いの顔が見えないこと、バックボーンが分からないことは、コミュニケーションやコラボレーションに置いては“壁”になるのです。
さらにSalesforceには、社内の有益な情報やビジネス成果を全社に届ける仕組みがあります。大型商談の受注などがあると、その発信をした人のプロフィールとともに情報がSlack等で全社に共有されるのです。
呉縞がSalesforceに所属していた当時、社内のナレッジ拡散のメインツールは「Chatter」(今はSlackに運用が変わっています)でした。
呉縞:「Chatterには『フォロー通知機能』があり、誰かをフォローするとその人が投稿した時だけでなく、誰かの投稿に“コメント”した時も通知が来るんです。 つまり、自分が検索しなくても、自分が興味ある人、リスペクトしている人が投稿している情報が勝手に壁を越えて通知されてくる。自ら検索しにいった情報ではなく、偶発的な学びと優秀な人の情報が自動でインプットできます。」
組織を超えて、リアルの繋がりをつくるためには、お互いが知っているだけではなく「エンゲージメント」がある状態が大事です。
では組織の中での“エンゲージメント”はどのように作るかというと、それは個々人同士のコミュニケーションの質と量に依存します。
例えば、誰かが組織で勉強会を準備して実施したとします。研修中、何度も質問してくれる方とそうでない方、終わったあと、会釈だけして部屋から出ていく方と残って質問をされる方、どっちが印象に残るでしょうか?どっちがお互いのエンゲージメントが上がって、その後別の仕事の相談やアドバイスを受け取れるでしょうか?
言わずもがな、コミュニケーションを多く、そして深くした方が、人との繋がり(エンゲージメント)を獲得できますよね。
Salesforceではナレッジや商談受注など、デジタルオフィス上での情報の発信量や自動通知量も多く、さらにその組織にとってポジティブな情報を、個々人が自身の感想や示唆を付け加えてシェアするという文化がありました。だからこそ、多くの有益な情報と人の情報が組織の壁(バウンダリー)を超えて組織中に行き届く。
そこから、組織の壁を超えて人と人が認知しあう環境ができ、リアルで会ったときも気軽に声がけや協業依頼ができる。そんなデジタルバウンダリーがない組織になっているのです。
呉縞という人間が最初からバウンダリースパナーだったというよりは、Salesforceという最高のデジタルバウンダリースパニングな環境が越境人材に変革させてくれたと言えます。
なぜModelistはツール活用にこだわるのか?
呉縞はこの原体験から、デジタルツールの活用方法次第で「組織の壁を作りもすれば、壊しもする」と考えています。そしてこの思想は、Modelistのツール選定や組織運営のルールにも色濃く反映されています。
多くの企業がなぜ組織がサイロ化したり、組織イノベーションが起こしづらいのか。その大きな原因の一つは、日常的に使っているデジタルツールにあるかもしれません。
例えば、Microsoftのツール群は、歴史も長く多くのユーザに使われていますが、基本的に“Closed by default”でプロダクトが設計されています。Teamsは基本的には招待しないとそのチャネルにアクセスできない仕様になっていて、これでは招待された以外のチャネルにアクセスできません。そのため、組織の中の「誰」が「何」を発信していて、どんなことに詳しくて、どんなコラボレーションができるそうなのか、どんな依頼ができそうなのか、同じ会社だったとしても所属組織外の人は把握できません。
これが、デジタルバウンダリー(デジタルの壁)という概念になります。
僕らがNotionやSlack、Miroなどを選ぶ理由は、これらがオープンな情報共有(“Open by default”)を設計思想としたツールだからです。『デジタルバウンダリー』のない環境こそが、組織内の壁を超えて継続的なイノベーションを生み出し、組織全体の圧倒的に高い生産性を実現する労働環境といえます。
Modelistが定義する「デジタルバウンダリースパナー」とは、単にツールを使いこなせる人ではありません。「デジタルを活用して、社内、社外そして社会の壁を超え、人と情報の繋がりを創り広げられる人材」こそが、デジタルバウンダリースパナーだと定義しています。
そのために、Modelistは理想的なデジタル環境を徹底的に追求し、整備し続けています。
Modelistのバウンダリースパニングなワークスペース
では、Modelistは具体的にどうやって「デジタルバウンダリースパナー」を育てているのでしょうか。ヒアリングでは、「資質」と「育成」について語られました。
呉縞:「資質はシンプルで、『記録魔』であること。自分がやったことをとにかく記録したい、情報が整えることが大好きな人。これは最強の資質です。この“記録する癖”さえあれば、あとは僕らの仕組みで育成できます」
組織の壁を超えたコミュニケーションやコラボレーション(バウンダリースパニング)をするために必要な最初のアクションは、絶対に『ナレッジ発信』になります。
なぜかというと、会話やコラボレーションの前に組織外の人に認知される必要があるからです。その人の顔ややっていること、専門性などを知らなければそもそも会話は生まれません。
しかし、世の中の多くの人は、この「発信」というアクションの重要性は理解しつつも、ハードルがあると感じている方が非常に多いのではないでしょうか。
しかし、日々の仕事のプロセスをほぼすべて記録できる環境があれば、発信を行うための元素材(プロセスナレッジ)が毎日勝手に溜まるので、発信そのものも非常に楽になります。
この「自然に日々の仕事のプロセスを記録でき、ナレッジを無限に生み出せる労働環境」がModelistが目指す究極のワークスペースであり、このデジタル労働環境を組織全員で磨き上げ、組織の労働環境とともに一人の『できた』を、組織、そして社会の『できた』に変換できる人材と会社になることを目指しています。
プロセスナレッジや記録文化が生み出す価値については、こちらの記事でもご紹介しています。▶【記憶力より記録力】 できなくても、忘れても、大丈夫。記録文化が生み出す価値
「デジタル記録のスキル」の育成
Modelistに入社した方にはすぐに、外資や大手企業、メガベンチャーなどにも提供している、日本で最高レベルのNotionやMiro、Slack、各種AIツールの活用メソッドを、トレーニングとオンボーディング期間の学習記録を通じて『組織全体の生産性が上がる情報の記録力』として身に着けていただきます。
その後、顧客調査、商談、プロジェクトを始めとする様々な実業務にて、さらに実践的なビジネススキルに昇華させ、短期間に圧倒的なビジネス力の成長を実感できるようになります。
リアルのバウンダリーを超えた学びの仕組み
Modelistでは、定期的にバウンダリースパニングデーという外部の方を呼んで勉強会を行うカルチャーがあります。
代表の呉縞の関係者はもちろん、新しく入ったメンバーや業務委託のメンバーも含め、自分の周りの面白い方に声をかけて、テーマ自由で勉強会や雑談会を企画します。
SalesforceやMiro、HubSpot、Notion界隈の発信者や中の方を呼んで最先端のツールの使いこなしや営業やマーケティングといった業務文脈、組織のマネジメントなどについてディスカッション、情報交換を行っています。お返しとしてBusiness Notionやナレッジ文化の創り方など、ModelistとしてGiveできることををお返しし、継続的な知識と経験の物々交換を行っています。
Modelistにジョインしていただけるメンバーは『バウンダリースパナー企業』というビジョンに共感して集まってくれている方が多く、『壁の先には学びや刺激があるはずだ』という好奇心と期待値が、組織全体で共有されています。
デジタルで壁を越える組織文化を、社会に民主化する「Salfin」
この「デジタルバウンダリースパナー」を育てる仕組みと思想は、Modelistが開発するメディアプラットフォーム「Salfin(サフィン)」に繋がっています。
呉縞:「Salfinのコンセプトは、僕が経験した『デジタルで壁を越える組織文化を、社会に民主化する』ことです。
ナレッジを発信する。そこにリアクションが返ってくる。反応が返ってきたら、もっと書きたくなる。ナレッジが生まれ、認知が広がり、人がつながり、コラボレーションが生まれ、キャリアが伸びていく。
この『社内で起きていたこと』を、インターネット(社会)で実現するのがSalfinです。テックとビジネスの境界、発信する人と受信する人の境界、あらゆる境界をデジタルで溶かしていくプロダクトです」
Modelistは、壁を越えた先の社会をこう考えています。
「情報を出した人が、いろんなキャリアや自分の成長にプラスで返ってくるような仕組みがあることで、社会により多くのデジタル、テクノロジー、ビジネスの情報が広がり、そこでみんなが対話をすることで、全員のテクノロジーやビジネスリテラシーと人の繋がりが無限に広がっていく」
そんな社会全体がナレッジを通じて助け合う社会の実現を目指しています。
「デジタルバウンダリースパナー」は、仕事を楽しくする
私たちは、「デジタルバウンダリースパナー」という働き方こそが、これからの日本の生産性を上げ、何より「仕事を楽しくする」と本気で信じています。
呉縞:「社会で働く多くの方に、私が社会人の序盤で感じていた『仕事のつまらなさ』『仕事のやらされ感』『言われたことをひたすらやる』状態を『ワクワクが止まらない仕事』『自分のやりたい!を仕事に繋げられる』状態に変える方法を届けたいと思っています。
デジタル労働環境を整え、ナレッジをオープンにし、バウンダリーを超えるスキルを身につければ、生み出せる付加価値は10倍、100倍になります。僕自身、昔の1ヶ月分の仕事が今なら1時間で終わる感覚がある。できることが増えれば、仕事は圧倒的に楽しくなるんです。」
この先5年、10年で、AIやテクノロジーを使いこなし、バウンダリーを超えていける人と、そうでない人の差は、今パソコンが使える人と使えない人の差よりも、もっと明確に開くことが予想できます。Modelistは、そんな新しい世界にワクワクし、変化を恐れず、楽しんで飛び込んできてくれる仲間を探しています。
この記事を読んで、Modelistの思想やカルチャーに少しでも共感してくださった方、「デジタルバウンダリースパナー」という働き方にワクワクした方。
ぜひ、お気軽にご連絡ください!
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