広報は、「フクロウ」だと思う。 | MoneyForward's ROOM
はじめにこんにちは。マネーフォワード人事の小川です。唐突ですが、今回はかねてから想うところのあった「広報」について書きたいと思います。広報の重要性が叫ばれて久しいですが、人事として仕事をする中で...
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こんにちは。マネーフォワード人事の小川です。
以前書いたブログ「広報は、「フクロウ」だと思う。」が思いのほか反響があったため、誠意と尊敬を持って他の職種についても別のナニカに例えてみようと思い、筆を取りました。
デザイナーと一言で言っても、これまでの経験上、ファッション、インダストリアル、建築、車、広告、装丁、Webサービス、アプリなど様々なデザイナーとお会いしましたが、共通していることがあると感じていました。
もちろん、マネーフォワードにも素敵なデザイナー達がいます。一緒に仕事をする中で、実感を持ってその共通点を再認識したので、言語化を試みてみました。
なぜ「チョウ」なのかというと、神話におけるシンボルに由来します。
神話では「ワタリガラス」がすべての創造主、「チョウ」はその代弁者であり、神聖な世界との掛け橋とも言われています。
色んな解釈があると思うので、その解釈はおかしい!という指摘はいったんどうかご容赦いただきたいのですが、この「チョウ」が、僕が思うデザイナーの姿と重なるという話です。
イノベーションを目指すスタートアップ・ベンチャー企業は、誰もやったことのないこと、誰も見たことのないことにチャレンジし続ける存在だと思っています。
誰もやったことのないこと、誰も見たことのないことを実現するためには、多くの人に理解され、共感され、一緒にそれを目指す必要があります。
多くの場合が「言語化」を試みるはずなのですが、それが叶わないことも多いのも事実です。
その時に圧倒的な価値を提供するのが「デザインによる可視化」です。言葉だけでは伝わらないイメージ、温度感、質感などまで多くの人に伝えることができます。グラフィックレコーディングが求められ、評価されるのも当然のように頷けます。
また、僕の考えとしては、「何を創るか」が決まっていないフェーズからでも、デザイナーが仲間にいるべきだと思っています。まさに当社の新規事業もそうなのですが、なぜその事業をやるのか、どんな価値をユーザーに提供したいのか、その想いさえあれば、「何を創るか」を考える過程においても、デザイナーがバリューを発揮すると確信を持っているからです。
可視化をすることで何かを伝えることができる。
それが代弁であり、デザイナーの最もわかり易いアウトプットである所謂サービスのデザインも、大事な想いを代弁していることに繋がっているのだと思うのです。
直感的な操作を誘導するUIやアイコンのデザイン、それらの配置、情報設計を含めたデザインは、本来のそのサービスの価値を正しくユーザーに届ける行為であり、そのサービスに携わった全ての人達の想いを代弁しているのだと理解しています。
企業ブランディングに関しても同様です。その企業「らしさ」は何か、表現することは非常に難しいことです。それを、日々の行動や意思決定などの事象だけで実現するのは不可能で、そこには必ずと言っていいほどデザインが存在しているはずです。
前述の内容の延長になるのですが、可視化し代弁することによって、社内なら経営と従業員、異なる職種同士、A事業とB事業、社外なら、当社が提供するサービスとユーザー、ユーザー同士、当社と協業する企業というように、異なる立場の存在がデザインの力で共通の認識を持つことが可能になり、新たなアクションに繋がっていると考えます。
手前味噌ですが、前述のような考えに到ったのも当社のデザイナー達と出会ったからであり、感謝と尊敬しかありません。圧倒的な実感から、これらの考えに到るのは簡単でした。
他にもご紹介したい事例はあるのですが、最近のプロジェクトだと下記のデザイナーの動き方が象徴していると思います。
よく「デザイナーの領域ってどこまでですか?」と質問されることがあるのですが、「決まっていないです。その範囲を決めるのは自分だと思ってください」と伝えます。
僕が前述の通り「チョウ」として紹介したデザイナー像も、数多あるデザイナ―の特徴や役割の一つだと思っています。
長文を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
僕はデザイナーではありませんが、僕が考えるデザイナー像に共感いただけたら嬉しく思います。
そして、マネーフォワードでは「チョウ」になれる方を絶賛募集中です。
マネーフォワードのビジョンの実現は、まだまだほど遠い道のりです。
ぜひ代弁者や架け橋になることで、その実現に力を貸してください。