ニチノウ社内(外)報 Vol.1 フィードバックはなぜ大事?

こんにちは!株式会社日本農業で人事・組織責任者をしている秋元です。

社内(外)報と銘打っていますが、人事・組織関連の各取組について、特に”Why=なぜこの取組をするのか?”の部分の認識を社内統一することを第一目的としつつ、日本農業はこういう組織なのだな!と社外の方々にもご理解いただくために社外発信も合わせて行いたいな、という想いも込めてこのようなタイトルにしました。

第一弾となる今回は、「フィードバックとロールモデルの重要性」についてです。ニチノウでは月次ベースでの1on1とQ次ベースの360度FBを今年度より仕組み化しましたが、なぜそれらが必要なのか?について考えをまとめたいと思います。

【ハイライト】
・成長のためにはフィードバックで「気づき」を与えることが大事
・具体的なロールモデルを明示することは、一番分かりやすい「気づき」を与える手段
・フィードバックを効果的に行うためには「ベースとなる信頼関係を築くこと」と「フィードバックの型に沿うこと」が大事
・「信頼関係」を築くためには、時折意識的に「負け顔をさらす=弱みを見せる」ことが大事
・フィードバックする際は「事実に基づいて」フィードバックし、「内省の時間をとった」うえで「具体的なアクションまで提示する」ことを意識する

フィードバックによる「気づき」の重要性


弊社では1on1や360度FBを「自己成長のためのツール」と位置付けていますが、「自己成長」のためにもっとも大事なことは何でしょうか。
私はそれを「自らの強み・改善点への”気づき”」と考えています。

少し話は逸れますが、1つ人間の認知機能について興味深い話があります。


人間の周囲には、五感を使って認知しうる情報が一秒あたり200万ビット(excelで言うと8000行くらいの情報量)ある。しかしその中で人間が実際に認知できている情報は134バイトに過ぎないと言われている。人間は効率的に物事を処理するために、無意識的にフォーカスするポイントを絞り込み、無駄な情報を捨象しているのだ。
134バイトと情報量が限られている中で、何に意識を向けるかで、吸収できる情報は変わってくる。例えば蛍光灯の音は普段は全く気にならないが、意識を集中してみると時折パチパチ音が鳴っていることが分かる。

上記を踏まえると、1on1におけるフィードバックの1番の意味は「何に意識を向けるべきか=強み/弱みに関する気づきを与えること」であり、気づきを得ることで、普段は無視してしまう情報にも目が向けられるようになり、個人の行動変容=成長につながると考えています。

例えば、強みや改善点についての気づきを得ることで、そのポイントが優れている人物=ロールモデルに関する情報に意識が向くようになります。
弊社ではコミュニケーションツールとしてSlackを使用しており、原則全ての社内のやりとりをプライベートチャンネルなしで共有していますが、普段はノイズとなっていたロールモデルのチャット一つ一つが、「あーこういう考え方をするのか」「このような言い方をするとしっかり伝わるのだな」と学びを得られる材料になっていきます。
また対面でのコミュニケーションや議論の場は、より重要な情報収集の場となり、ロールモデルの一挙手一投足にまで意識を向け、少しでもコツを盗んでやろう、マネしてやろうと行動につなげることが出来ます。こうした情報も、もし前提となる「気づき」がないと、無意識に流されてしまうノイズと化してしまいます。

また気づきは一度与えて終わりではなく、一定期間を経て「変化した部分」について改めて気づきを与えることも同様に重要だと考えています。
自分自身の変化は自分では気づかないことも多いと思います。他人から客観的な意見として「こういうところ変わったね」とフィードバックを受けることで、「あ、本当に自分伸びているんだな」という納得感を得るとともに、「次はこの部分を変えていこう」と次の成長を心理的に後押しすることにつながると考えています。

【フィードバックを通じて効果的に気づきを与えるためには?】


では、1on1等でより効果的に「気づき」を与えるフィードバックをするためにはどうするべきでしょうか?
そのためには①負け顔をさらして信頼関係を構築する②納得感の醸成されやすい型でフィードバックをする、の2点が重要であると考えています。

①負け顔をさらして信頼関係を構築する
もし10分くらいしか話したことのない人に説教じみたフィードバックをもらったら、と考えてもらえば分かりやすいかと思います。
仮にフィードバックの内容が的を得ていても、「なんで自分のことを知らない人にこんなこと言われないといけないのか」と、感情的に反発したくなる気持ちが出てくることは当たり前で、いくら素直な人間でもそうなってしまうと思います。
ですので、大前提として「この人が言うことを自分は信じたい」と思われるような人間関係を築くことが重要になると考えています。

信頼関係を醸成するためには、日ごろからの態度であったり、その人自身の能力だったり、いろんな要素が絡むため一概には言えないですが、一つ、意識から漏れやすい重要な事として、「弱みを見せる=負け顔をさらす」ということがあるかと思います。
人間それぞれコミュニケーションスタイルがあるとは思うものの、常に勝気で強いリーダーよりも、時折自らの懐を見せて距離感を詰めるリーダーの方が親近感がわき、フィードバックを受ける側も懐を見せて本音で語れるのではないかな、と考えています。

アメトーークやロンドンハーツのエグゼクティブプロデューサーである加地氏が講演会でお話されていたのですが、売れている芸人と売れていない芸人の差は「負け顔を出せるか」にあるそうで、負け顔をさらせる芸人(例えば出川さん)は、アメトーークのようなひな壇型のバラエティー番組で、自分自身が面白い話ができないときでも、周りがいじってくれることで「チーム」として笑いを生み出せるが、いじりを受け入れられない=負け顔をさらけ出せない芸人は、一人で戦うしかなくなり、持続的に成果を残すことができないそうです。
常に負け顔だけを見せているとその人を信頼できなくなるのは言わずもがなですが、適度に負け顔をさらすことで、距離をぎゅっと縮めて、より本音でフィードバックをお互いにしやすくなると考えています。

②納得感の醸成されやすい型でフィードバックをする
これも腹落ち感のないフィードバックを考えると分かりやすいのですが、例えばフィードバックとして単に「もっと頑張った方がいい!」や「もっと頭をつかえ!」と言われたとしたら、「意味わからないしイライラする」という反応以外出てこないかな、と思います。

フィードバックで重要なことは、あえて3点で言うと、「事実に基づいていること」「具体的なアクションに結びつけること」「内省の時間を与えること」になると考えています。

具体的な事実に基づかずに印象論のみでフィードバックをすると、「いや実際xxxとかしているし」と心の中で反論の余地が生まれてしまいます。そうではなく、例えば「この前の議論では一言もしゃべってなかったが、会議で付加価値出すためには的外れでも発言することが大事だと自分は思う」というように「事実」を起点にフィードバックを行うと、その事実は紛れもなく真の事象なので、「まぁそうだよな」とまずフィードバックの土台を築くことができます。

また「具体的なアクション」の提示がないと、色々言われたけどどうしたらいいんだ?と混乱するだけで、その後の行動変容にはつながりにくくなります。例えば「次の議論では少なくとも1回は発言するように頑張ろう」と具体的なアクションを提示すると、フィードバックを受けた側は行動に移しやすいですし、その後約束したアクションがとれたかとれなかったかを改めてフィードバックすることができるようになります。

そして、納得感を醸成する一番の鍵は、「自分の言葉で考えを言語化させる」ことにあると思います。人からいくら良い説法を受けても、自分の言葉で腹落ちさせることができていなかったら、フィードバックの効果は長続きしないのではないかな?と考えています。なので先の例で言えば、具体的なアクションを提示する前に、「どういう風に思う?」と相手にボールを投げて、相手の言葉でフィードバックしたポイントについて内省してもらうことで、「確かにそのポイントは伸ばすor改善する必要があるな」と納得してもらえるかな、と思います。

以上を踏まえたときに、フィードバックをするときに基本的な型として、下記を意識するとより効果を得られると思います。


「あなたはxxxをしていましたが、それに対して私はxxxと思いました。その点に関してどのように思いますか?→(回答得たのち)よりその強みを伸ばすor弱みを改善するためにはxxxをしてはどうでしょうか?」

先ほどの会議での発言に関する例でいえば、


「あなたはこの前の会議で一度も発言することができていなかったですが、議論ではどんな発言でも視点を増やす上で重要だと思うので、ぜひ積極的に発言してほしいと思っていますが、どのように思いますか?」
「会議の中で言いづらい雰囲気があるというのはその通りだと思うので、私がAさんに時折ボールを振るのでそのタイミングで発言してみるようにしましょう!」

となると、より良いフィードバックになるかな、と思います!

以上です!

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