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ニチノウが令和に"農業"を選ぶ理由

日本農業創業メンバー 河合秋人

私、河合秋人は会社設立メンバーの一人で、代表の内藤とCOOの永田とは高校からの同級生であり、私たちは24歳の2016年11月28日に日本農業を創業しました。

1992年生まれの私たちはバブル崩壊のタイミングで生まれ、小学校の途中から土曜日の登校がなくなったいわゆる ”ゆとり世代” です。

今の70代以上は、食糧不足だった戦時中・戦後の貧しさを実際に体験していて、自身を含む身の回りの人が「少しでも豊かに生きられるように」歯を食いしばって仕事をした世代。

50代・60代は、高度経済成長期の日本を肌で感じながら生まれ育ち、戦後の日本がものすごいスピードで発展し、再び立ち上がっていく瞬間を体感しています。

40代はその親の背中を見ながら育って、日本の経済がイケイケだった時代の空気感を味わったことがあるんじゃないでしょうか。

農業従事者の多くは地方の40代から70代の経営者。一緒に仕事をする中で、「今どきの若者は根性がない。やってやろうという気概が感じられない。言われたことしかしないんだよ。」と言われると、「この世代の人たちと比べればそうだよな」と素直に思います。

我々20代は、日本が苦しかった時代も、そこから経済が伸びてイケイケだった時代も知りません。経済は安定していますが、デフレの時代と共に生きてきて、周りを見渡せばリスクを背負わずに安定志向を持って生きることが推奨される家庭が多いように感じます。

ファミレスやコンビニで質の高い商品が手に入り、ネットの普及で低価格・高品質のエンターテインメントが楽しめる豊かな時代に生まれて育って、現状の生活に何の不満もない。先輩たちと話すと、「夢や希望がないのはある種の必然」と思う時があります。

そんな時代に生まれてきて何故、私たちが会社を興し、世の中を変えようとするのか

弊社代表の内藤は、自転車日本一周旅行やアメリカの農学部への留学を経て、「農業」という産業に興味を持ち、マッキンゼー在職中に農業関連プロジェクトに携わったことから、「輸出を通じて産業変革を起こすような農業の会社を立ち上げたい」と考えて会社を設立しました。なので内藤自身は「世の中を変えたい!農業だ!」という “確信” を創業前から持っていました。

ただ、当時それを聞いた創業メンバーは「24歳で会社を興すってやばいな、楽しそう!」というノリと、「日本のためになるようなことしたいよな」という漠然とした思いで創業していて、当初から農業に対するものすごく強い思いがあったわけではありません。

にも関わらず、時間と共に創業メンバー全員が「俺たちが、この業界で、事業をすることが大事」という明確な感覚を持つようになりました。それは私たちが、産業規模の非常に大きな日本の農業界を、そして高齢化が止まらず確実に落ち目であるこの産業を再興させることに価値を感じる人間だからです。私たちにとってこのテーマは、創業から6年経った今でも変わらず、めちゃくちゃチャレンジングで、めちゃくちゃ燃える ”原動力" です。

私たちは、日本の農業の課題を解決するための鍵を、「効率的な生産」と「輸出で儲かる新たな農業の形作り」だと捉えていて、この実現は自分たちにしか出来ないと信じています。それは「特に盛り上がってもいない日本の農業界を、どうしたら成長産業にできるか?」という難題を、私たち以上に真剣に考えている人がないという確信があるからです。

日本がめちゃくちゃ良くなることも悪くなることもないと、ある種達観している私たちの世代。この時代だからこそ、「自己の利益を追求するような生き方ではなく、世の中のためになることをしたい」という気持ちが大きな価値を生む、そう思って日本農業という会社を動かしています。

連続起業家の家入一真さん曰く、「起業とは社会という池に石を投げこむという行為」。

我々は「日本の農業を変えたい、世の中を変えたい」という同じ志を持った仲間と、「農業」という深く大きな池に、石を投げこみ、池の形を変えてしまうような波を打たせようとしています。

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