こんにちは。
Orange Moon株式会社 代表の増山です。
私たちは、AIを活用したマニュアル作成・共有サービス「ManualForce」を開発・提供しています。
今のOrange Moonは、営業と開発を合わせて10人前後のチームです。
最近、20代の採用を進める中で、入社後についての記事をいくつか書いてきました。
1か月目から実際のお客様と話すこと。
最初から数字にも向き合ってもらうこと。
その後は、ISだけではなく、本人の成長や会社の状況によってFS、CS、マーケティングなどにも仕事が広がっていく可能性があること。
ただ、良いことばかり書いても仕方がないと思っています。
実際に入社したら、
「思っていたより難しいな」
と感じる瞬間はたぶんあります。
むしろ、あると思って入ってもらった方がいい。
では、20代でOrange Moonに入社すると、最初にどんな壁にぶつかるのか。
私が想像しているものを、少しリアルに書いてみます。
最初の壁は、「ManualForceを説明できない」かもしれない
入社すると、まずManualForceについて覚えてもらいます。
PC操作を記録してマニュアルを作れる。
AIを使って説明文も生成できる。
作ったマニュアルを共有できる。
資料を読めば、機能自体は比較的すぐ理解できると思います。
でも、お客様に説明しようとすると急に難しくなります。
「それって、うちの業務だとどう使うんですか?」
「今Excelでマニュアルを作っていますが、何が変わるんですか?」
「誰が使うサービスなんですか?」
「うちのこの課題にも使えますか?」
こう聞かれた瞬間に、
「あれ、思っていたより分かっていないな」
となる。
これは普通です。
プロダクトの機能を覚えることと、
お客様の業務の中で、そのプロダクトがなぜ必要なのかを理解すること
は全然違います。
最初はここで一度つまずくと思います。
次に、「話しても思ったほど商談にならない」
営業で入社した場合、最初はISからスタートする可能性が高いです。
実際に企業へ連絡する。
電話する。
話を聞いてもらう。
商談につなげる。
ただ、やってみると簡単ではありません。
電話してもつながらない。
つながっても、
「今は大丈夫です」
と言われる。
話を聞いてもらえても商談にならない。
自分ではうまく話せたと思ったのに、数字には出ない。
ここで初めて、
頑張った量と、結果は必ずしも同じではない
という壁にぶつかると思います。
50件電話した。
それは頑張った。
でも、商談が0件なら、
「今日は頑張ったからOK」
だけでは次に進めません。
なぜ商談にならなかったのか。
誰に電話していたのか。
どんな話をしたのか。
最初の一言はどうだったのか。
どんな課題を聞けたのか。
数字を見ながら考える必要があります。
最初はここが結構しんどいと思います。
「自分ではできているつもり」と、実際の評価が違うこともある
これもよくある壁です。
自分では、
今日は結構話せた。
うまく説明できた。
かなり頑張った。
と思っている。
でもフィードバックでは、
「説明が長い」
「相手の話をあまり聞けていない」
「その質問だと課題が浅い」
と言われる。
自分の認識と、周りから見た評価が違う。
これは結構悔しいものです。
私自身も、仕事をしていて何度も経験してきました。
ここで大事なのは、
「いや、自分としてはこういう意図があって」
とすぐ自分を守ることではなく、
一度、
「そう見えていたのかもしれない」
と受け取ってみることだと思っています。
もちろん、全部言われた通りにする必要はありません。
自分の意見があっていい。
でも、一度試してみる。
その結果を見る。
合わなければまた考える。
20代で伸びる人には、この素直さがかなり大事だと思っています。
「正解を教えてください」と言っても、正解がないことがある
Orange Moonは、まだ10人前後の会社です。
完成された会社ではありません。
だから、
「この場合は必ずこうしてください」
という正解が、全部用意されているわけではありません。
たとえば、
どの業界を優先的に狙うのか。
展示会でどんな訴求をするのか。
どんなウェビナーを企画するのか。
どんな企業にアプローチするのか。
どんな営業資料が一番いいのか。
もちろん、今の仮説はあります。
過去の結果もあります。
でも、
「これをやれば絶対に正解」
ではない。
やってみて、
数字を見る。
お客様の反応を見る。
違えば変える。
そうやって作っている途中です。
大きな会社で、
ある程度完成した仕組みの中で働いてきた人ほど、
最初はこの曖昧さに戸惑うかもしれません。
一方で、最初から全部自分で考えろとは言わない
ここは大事です。
正解がないからといって、
入社したばかりの人に、
「自分で考えてください」
と全部投げるつもりはありません。
分からないものは分からないと思います。
最初は一緒に考える。
なぜそう考えたのかを伝える。
やってみてもらう。
結果を見る。
また考える。
少しずつ、自分で判断できる範囲を増やしていく。
私はこの順番が大切だと思っています。
スタートアップでよく言われる「自走」を、
説明もせずに放置するための言葉にはしたくありません。
最初は頼っていいです。
ただ、同じことを半年後も全部聞かないと進めない、では困る。
少しずつ、
「自分ならこう考えます」
が増えていけばいいと思っています。
仕事の範囲が、思ったより広く見えてくる
もう一つの壁は、
自分の仕事だけやっていればいいわけではない
ということかもしれません。
たとえばISとして仕事を始める。
最初はアポイントを作ることに集中します。
でも、そのうち、
どんな企業なら受注につながるのか。
FSで何が起きているのか。
展示会からどんなリードが来るのか。
どんなマーケティング施策なら商談につながるのか。
契約後のお客様はどこで困るのか。
が見えてきます。
すると、
「ここはISの仕事じゃないので知りません」
では済まない場面も増えてきます。
自分が全部やる必要はありません。
でも、
自分の仕事が前後とどうつながっているか
は知っていてほしい。
最初はこの広さに戸惑うかもしれません。
ただ、ここが分かってくると、仕事は一気に面白くなると思います。
たぶん、一度は「自分は向いていないかも」と思う
これはかなりあると思っています。
数字が出ない。
人からフィードバックされる。
周りは自分よりできているように見える。
お客様とうまく話せない。
昨日できたと思ったことが、今日はできない。
そんな日が続けば、
「自分、営業向いてないのかな」
「スタートアップ向いてないのかな」
と思う瞬間もあるかもしれません。
でも、入社して数週間や数か月で、
向いているかどうかを決めるのは少し早いと思っています。
最初にできないのは普通です。
重要なのは、
昨日より何ができるようになったか。
です。
1か月前はお客様と話すだけで緊張していた。
今は普通に話せる。
最初は数字を見ても何も分からなかった。
今は、
「ここが悪いと思います」
と言える。
そういう小さな変化の積み重ねでいい。
一番越えてほしい壁は、「失敗した自分を守りすぎること」
いろいろな壁を書きましたが、私が一番大事だと思っているのはここかもしれません。
仕事で失敗したとき、
人はどうしても自分を守りたくなります。
たまたま相手が悪かった。
リストが悪かった。
タイミングが悪かった。
教え方が悪かった。
もちろん、本当に環境側に原因があることもあります。
何でも自分のせいにすればいいとは思いません。
ただ、
その中でも、
「自分が次に変えられるものは何だったんだろう」
と考えられる人は強いです。
失敗した。
フィードバックをもらった。
ちょっと悔しかった。
でも一度受け取った。
次に少し変えた。
数字が変わった。
この経験を繰り返すと、
失敗そのものが怖くなくなってきます。
私は、20代のうちにこの感覚を持ってほしいと思っています。
会社側にも、壁を越えるための責任がある
ただ、
「壁にぶつかって成長してください」
で終わらせたくはありません。
若い人に仕事を任せるなら、
会社側にも責任があります。
何が良くなかったのかを伝える。
どう改善できそうか一緒に考える。
分からないことを聞ける環境を作る。
できるようになったことはちゃんと伝える。
そして、また次の打席を渡す。
任せておいて、
失敗したら本人の能力不足。
では、育成とは言えないと思っています。
もちろん、本人にも向き合ってもらいます。
でも、
本人だけに成長の責任を押しつけない。
これは大切にしたいです。
数か月後には、同じ壁が少し低くなっている
入社したばかりの頃に、
大きな壁に見えたことが、
数か月後には普通にできている。
仕事では、こういうことが結構あります。
最初は電話一本かけるのにも緊張していた。
今は普通に話している。
最初はManualForceの説明ができなかった。
今はお客様の業務に合わせて話している。
最初は数字を見るのが怖かった。
今は自分から数字を見て改善している。
そして、最初の壁を越えると、また次の壁が出てきます。
今度は、
自分で企画を考える。
FSに挑戦する。
マーケティング施策を持つ。
CSの仕組みを考える。
人に教える。
そうやって、壁の種類も少しずつ変わっていきます。
私は、それが成長だと思っています。
最後に
20代でOrange Moonに入社して、最初にぶつかる壁は何か。
ManualForceを思ったより説明できない。
お客様とうまく話せない。
頑張っているのに数字が出ない。
自分ではできていると思ったのに、フィードバックを受ける。
正解を聞いても、答えが一つではない。
自分の担当以外のことも少しずつ見えてくる。
そして、ときには、
「自分は向いていないんじゃないか」
と思う。
たぶん、いろいろあります。
でも私は、
壁にぶつからない人を採りたいわけではありません。
壁にぶつかったあと、前より少し仕事の仕方を変えられる人と働きたい。
そう思っています。
そして、壁を一人で越えてほしいとも思っていません。
一緒に振り返る。
フィードバックする。
またやる。
少しできるようになる。
次の壁に挑戦する。
Orange Moonで働く最初の数か月は、そんな時間になると思います。
入社した瞬間から全部できる必要はありません。
でも、
できなかったことが、一つずつできるようになっていく。
その感覚を面白いと思える20代の方とは、ぜひ一度お話ししたいです。